【TXT】FREEZEの分岐を読み解く【考察】
3/24 0:00に解禁されたコンセプトフォトで新たな事実が分かりました。
それは、FREEZEのアルバムを軸にアルバムの物語が分岐していたという話。
明かされた分岐点
このボムギュの隣に映る路線図を拡大すると…
TLで沢山の方々が「え、FREEZE?!」となっているのを見ました。
FREEZEからTEMPTATIONへと続いてるのはびっくりでしたが…
私はその分岐の起点はFREEZEの最後のトラックである、FROSTなのではないかと考えています。
FROSTから見えてくる分岐
私は前からずっとFROSTには世界線が"二つある"と主張してきました。
それが今回、回収されたってことで良いのかな?(違うかもしれないけれど)
何故二つだと思ったのかを解説すると、FROSTの占い師に会い、逃げてくる終盤に彼らはワームホールから抜け出すとトゥクソム公園へと戻ってきます。
ここまでが分岐の一つ目です。
もうひとつはこの後で、画面が暗くなった後。
再び5人が映り、辺りを見回しています。
ここの背景を見てもらえると分かるのですが、出てきた場所が違うんですよ。
分岐の最初の場所は公園内の階段近くの場所。
(右奥に白い筒状の展望台が見える)
二つ目は公園内にある大きい道路のウイング(橋の柱)近くの場所。
なので私は世界線が二つあると言っていたんです。
FROST内で占い師と出会う世界線、出会わない世界線の二つがあり、この部分で分岐したのだと考えています。
分岐があるからこそFREEZEの一番最後のトラックにしたのではないか?と考えています。
FROSTのMVが未だに謎だよという方の為に、どういったものなのか解説していきます。
FROSTのMV解説
マジックアイランドに遊びに来た彼等は森の中で自分の運命に関連のある物や動物に出会い、最後にヨンジュンの運命に関わる犬と皆が出会います。
一度、ボムギュが背後に何かを感じ取り振り向くシーンがあります。
そして犬と一緒に行動をしていると、気が付けば辺りはもう暗くなっていて、ぽつんと建っているライトの灯ったテントへと到着します。
中に入ると一人の占い師がいて、恐る恐る席に着き、自分達を占ってもらいます。
カードが配られ、見た瞬間に"運命と関係したもう一人の自分の姿"を見ます。
もう一人の自分達を見て、我に返った5人は、気付くと慌ててテントから抜け出し、マジックアイランドの出入口へと走ります。
出る間際にテヒョンは占い師の持っていた魔術書をテーブルから盗んでいました。
テントの外は風が強く吹き、雪が吹き荒れています。
すると次は場面が変わり、まだ明るい時間の5人の様子が映ります。
ここで映るシーンが恐らく分岐二つ目の彼等達。
占い師に出会わずに帰った世界線。
そこでの5人も自分の名前に関係する物や動物と出会います。
ですがここで出会ったものに興味を示さないままこのシーンは特に何も無く終わります。
この分岐が起きたのは最初に出てきた"犬"だと思われます。
最初に遊びに来た5人は犬についていったけれど、後半に映る5人は犬についていっていない。
というよりヨンジュンが犬と出会ったけれどヨンジュンは犬を撫でるだけで着いていくことはしませんでした。
そしてこの時の犬の目が、ずっと赤く光ってるんですよね(怖え)お前、絶対に何か悪い奴だろ…占い師の使いか…?
もし犬が分岐の原因じゃなかったとしたら、考えられる理由は他に3つ。
マジックアイランドについてすぐにスビンは水晶玉を覗き、効力を使います。
すると各々に関連のあるものと出会う流れです。
なので、スビンが水晶玉を使わなければ運命のものと出会うことはなかったのかもしれません。
そして次に運命の物に興味を示したというのはスビン同様で各々が運命に関わるものに興味を持つ場面が序盤に出てきます。
その時に異世界の中で歪みのようなものが出来てパラレルワールドが作られてしまった。
そしてもう一人の自分達が出来てしまったんじゃないでしょうか。
また再び逃げるシーンに戻り、序盤に説明したワームホールから飛び出したシーンでMVは終了します。
FrostのMVについての説明はここまで。
分岐の理由を考える
そして問題はここからですね。
どうしてあの分岐になったのか。
MVやコンセプトフォトから読み解く分岐理由としては以下です。
「FIGHT OR ESCAPE」と「THURSDAY'S CHILD」は限りなく現実を生きていると思います。
一方「TEMPTATION」は楽園の中で過ごしている。
テヒョンが魔法書を持っているということも踏まえて、あくまで私の想像ですが…
何故なのかというと、魔法書を持っていない彼等は魔法が使えない為、嫌でも現実を生き抜いていくしかない。
一方、魔法書を持っていれば逃避することが可能。
「FIGHT OR ESCAPE」では何も知らない自分達が「本当の名前」を知ったところで何をすべきかも分からず、ただただ目的を探しながら現実を生きていく。
「TEMPTATION」では自分の運命がどういったものなのか、自分が何者なのか知ることは出来たけれど、知ると同時に恐怖を感じて逃避してしまう。
「Happy Fools」でも「やらなければいけないことはあるけどやらない」言っていたように、自分のすべきことが何かは分かっているが、それについてやろうとはせずに逃避することを選んだ。
ここで一つ仮説を立てますが、「TEMPTATION」に出てくるDay Dreamの森は鏡の国のアリスに登場する、入ると名前を忘れてしまう「名無しの森」なんじゃないかという事です。
そうすると、「FREEZE」から名前を思い出せるまで期間が長かったことや「FREEFALL」の中で名前について忘れていた事が納得できるんですよね。
楽園に逃げてきた彼らが「名無しの森」入り込んでしまったことで、自分達の名前を忘れてしまったから抜け出すまで思い出すことができなかったんじゃないかと。
そして思い出せたのが次に続く「FREEFALL」だったのではないかと。
そう考えると辻褄があってきませんか?
路線図の部分、TEMPTATIONだけが黒丸なのはどういった意図なのか…
TOMORROWは現在地、STARは始点、そして路線図はまだ続いているといことがこの路線図から読み取れます。
MVやコンセプトフォトから読み解く分岐理由は上記の通りですが、FREEZEで分岐してしまった根源はやはり「恐怖」だと思います。
FROSTで明らかになった自分の知らない運命とどう向き合っていけばいいのか。
それを考えた青年は恐怖を感じます。
そこで出来たものが"戦おうとした自分"と"逃げようとした自分"だった。
いわば"感情の分裂"を表現したのがこの"分岐"だったのではないでしょうか。
どっちの分岐が正しいとかそういうことではなく、青年の恐怖から生まれた2つの感情。
それがFIGHT(戦いたい気持ち)とTEMPTATION(逃避したい気持ち)だった。
その逃避した感情を具現化したものがTEMPTATIONという空間だったのではないでしょうか。
FIGHTでは君の為に戦うと決めながらも心の奥底では逃げたい(ESCAPE)感情を抱き、そのあとに訪れた別れで荒んでしまいます。
それでも前を向かなければいけないと気付いた青年が向き合うと決めたのがFREEFALLで、TEMPTATIONでも現実逃避していた青年は楽園で過ごすうちに自分が成長できないことに気付き、現実逃避はやめて向き合う覚悟を決めます。
その時に2つの感情が重なり、1つに統合されて分岐していたルートが合流し、1つに戻ったのではないでしょうか。
そしてFREEFALLでは現実と向き合い、TOMORROWで明日へ向かって歩き出す。
そしてこれからもこの物語は続いていくので路線図には終点が現在は存在せず、途切れている状態なのではないかと考えました。
私が考える分岐理由は以上の理由です。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
次は「Deja Vu」の考察をあげる予定です。
また次の考察でお会いしましょう。
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