【TXT】ひとつの誓い考察・解釈とTXT作品における補色について
今回はひとつの誓いの考察・解釈について書いていきたいと思います。
うまくまとまらず、遅くなってしまいました。
さて、7/3にTXTの4thシングル「誓い(CHIKAI)」がリリースされました。
メロディーもダンスもすごく素敵でしたね。
音に合わせて弦を弾くような振付や儚さ溢れる表情など、TXT達の魅力がぎゅっと詰まっている一曲だと感じました。
・ひとつの誓いについて
TXT達は、ひとつの誓いについてこう語っていました。
そしてコンセプトフォトは「to B」と「to U」二つのコンセプトがあり、「to B」は「飛ぶ」、「to U」は「to you」、そして「問う」といった意味が込められています。
「問う」とは一体何に?
それは、自分自身へ。
名前がわからない感情とどう向き合わなければいけないのか。
更に「to B」のコンセプトフォトでは白いレースのマントや、手紙、そして紙飛行機などが映っていることから、「飛ぶ」だけでなく「君の元へ飛んでいく」や「想いを届ける(君への手紙を紙飛行機で飛ばして)」といった意味も込められていそうです。
・今までの物語から読み解く流れ
前回、Sugar Rush Ride [Japanese Ver.]の時は楽園へ一度避難していましたが、今回のMVはGood Boy Gone Bad [Japanese Ver.]からの続き、あの出来事から数年が経過した話だと思われます。
MVの内容もボムギュは就職活動中、テヒョンは会社員、スビン・ヨンジュン・ヒュニンカイは清掃員という共通の職業に就いています。
Good Boy Gone BadのMVでは、ボムギュは捕まる前に逃げていましたし、テヒョンにも捕まる描写はありませんでした。
ですので、この二人は逃げきれたのだと私は考えました。(現実はそうもいかないと思いますが)
スビン・ヨンジュン・ヒュニンカイはおそらく捕まり、前科があるため再就職が難しく、清掃員の職に就いたのではないかと考えました。
GBGBではTVでヨンジュンがお金を盗む防犯カメラの様子が報道されてましたし…ボムギュはGBGB冒頭でアジトではない部屋にいる様子も映し出されているので、逮捕はされなかったようにも見えました。
そして逃げきれたボムギュとテヒョンだけが自由に暮らすことができたのではないかと私は考えています。
そんななか、お互いが別々の場所で仲間との過去を回想し、離れてもその想いは変わらないと歌うのが今回の「We’ll Never Change」です。
・MVからの解釈と数々の回想シーン
グラウンドで遊んでいるシーンは芝生やボールなど943を彷彿させます。
水と森で遊んでいるシーンは楽園・ネバーランドのDayDreamを彷彿させます。
そして海を走るシーンはSugar Rush Rideを彷彿させますね。
皆で花火をするシーンはまさにMagic Island。
皆で花火を眺めるシーンはBlue hourを彷彿させるような構図でした。
すべてTXT達が過去に過ごしていたシーンと同じような構図が見られることから、これは過去に5人で過ごしていた時を各々が思い出していて、皆の表情から懐かしんでいるように見えました。
今は状況や環境が変わり、自分達は別々の場所にいるけれど過ごした過去は変わることは無い。
MVで見る現在の皆の表情は寂しそうにもなんだか暗そうにも見えました。
日々が退屈なのかもしれませんし、もしかしたら辛いのかもしれません。
ですが、皆の心の中には昔の5人で過ごしていた思い出が常にあり、離れた場所で日常を過ごす源にもなっているように見えました。
月日が過ぎても、距離が遠くなっても変わらず心の中ではいつも一緒だと。
・歌詞から読み解く解釈
人は、自分にないものを持っている人に惹かれると言われています。
これを「相補性の法則」といい、正反対の相手や自分に無いものを持っている相手に惹かれる現象です。
自分に無いものを相手で補い、高めようとするのです。
TXT作品の僕と君は正反対で、そんな君に僕が惹かれていくのは、この「相補性の法則」があるからでしょう。
自分と同じ意見の人間しかいなければなかなか視野は広がらなかったり、異なる価値観に出会うスピードも異なります。
自分と違う価値観を持つ人と一緒にいるからこそ、新たな視野を広げることができたり、自分の成長にも繋がります。
”僕”は自分と全然違う、正反対の"君"に出会わなければこんなに愛するはなかった。
自分がどんなに辛い時でも心の中では傍にいてくれて、欠点だと思っていた「違い」を個性だと気付かせてくれた君だから愛することができたのではないでしょうか。
そんな大切なことを教えてくれた大事な人を手放すことは出来ない、したくない。
彼にとっては君が教えてくれたことで自分の世界が色鮮やかになりました。
今までで「違い」が「間違い」だと思い、劣等感や暗闇の中にいた彼ですが、他人と違うことこそが自分自身の「個性」であることを知ります。
「間違い」じゃないと知った今、君がどんな「違い」を持つのか、僕の知らない色々な"君"を知りたいと"僕"は感じます。
「離れても変わらない」というひとつの誓いを胸に過ごしている彼等。
ここでも相補性を連想させるワードが出てきます。
「染まり合うような補い合うような」
自分達の足りない部分を補い合い、互いの色に染まる。
僕達はそんな関係であり、必要不可欠な存在だと。
そんな彼らが価値を認め合い、惹かれ合う。
それが"愛"であり、過ごした一瞬一瞬が星のように光り輝き"煌めき"を放っている。
それはこれからも変わることは決して無いのだと。
・TXT作品と補色
ここで少し補色とTXTについての話を少し。
TXTのBlue Orangeadeという楽曲に
「僕達は正反対なんだ まるでBlue Orangeadeのように」という歌詞があります。
この楽曲は正反対の自分達の出会いを補色の対比に例えて歌う楽曲。
僕がブルー、そして君をオレンジと表しています。
ブルーとオレンジは色相環で見ると正反対に位置する色で、この関係を補色と言います。
補色というのは互いの色を引き立て、鮮やかに見せる色同士のことを指します。
ブルーは冷やかめな色味で落ち着いたイメージがあり、感情で表すと寂しさ、悲しさなどネガティブなイメージを持ちます。
一方オレンジは暖かみがある色味で明るいイメージがあり、感情で表すと元気さ、楽しさなどポジティブなイメージを持ちます。
補色同士のこの2色が混ざり合うとこのような色になります。
このパステルブラウンの色、どこかで見たことありませんか?
minisode:TOMORROWのロゴ色にもなるんですね。
・TXT歴代作品でみる補色の関係性
歴代のアルバムを少し見ていきましょう。
まずはSTAR。
このジャケットの2色を混ぜ合わせてみましょうか?
どうですか?見覚えのある色ではありませんか?
次のアルバムである、DREAMCHAPTERのジャケットカラーに似た色になるんです。
そしてこのDREAMCHAPTERの黄緑。
この色の補色はというと、紫です。
紫はというと、次のDREAMCHAPTER、ETERNITYの色なんですね。
そしてここでは仲間との別れを経験するので補色関係は終わりを迎えます。
そして次にNAMECHAPTERを見てみましょう。
別れと誘惑から立ち直り、決心することからまた補色が再開します。
そしてこのTEMPTATIONのピンクと緑を混ぜ合わせると、FREEFALLの色になります。
どうですか?さすがHYBEって感じですよね。
作り込みがすごいんです。
そうして君に会える明日を探しに行く、TOMORROWにてさらに色鮮やかさが加えられた僕達を象徴する色でもある青とオレンジに戻り、さらに最初に説明した補色の2色を混ぜ合わせた色、パステルブラウンが加わります。
今回の誓いでも使用されるのは原点と同じ色味の黄色と水色なんですね。
こういった細かいところまでこだわっているTXT作品、本当に素敵です。
皆様もこういったところに注目してみると、面白いかもしれません。
小話で脱線してしまいましたが、歌詞の続きに戻ります。
自分が何者なのか、わからず苦しんでいた時にも"君"はずっとそばにいてくれた。
これは自分の"ツノ"に対しての想いにも聞こえます。
劣等感に感じていたツノが個性だと気付かなかった時からどんな時でも頭上にいて、共にしてきました。
自分が誰なのか分からなくなった時、仲間との別れがあった時、ドン底にいた時、全てのシーンでツノは何も言わなくとも彼のことを一番傍で見守っていました。
そしてこの先も僕を救ってくれた"ツノ"と"君"への想いはお互い絶対に変わることは無いと。
君との再開へ歩き出した今、次のアルバムであるSanctuaryがどのようになるのかとても楽しみですね。
果たして会うことが出来るのか…
最後まで見ていただきありがとうございました!
Sanctuaryもレビューを出す予定ですので是非見ていただけると嬉しいです。
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