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成約事例 地下倉庫付き物件

今回ご紹介するのは、地下倉庫付きの物件です。
事業用物件を取り扱っていると、稀に地下物件を取り扱います。
地下物件の注意点や、賃貸する際のポイントについてまとめてみました。


地下倉庫

地下物件の特徴と注意点

今回の成約事例の物件は、地下倉庫+1階店舗事務所物件となります。元々は、貸主様のテーラーの店舗と倉庫として使われいましたが、廃業したところで賃貸に出す形となりました。
地下部分は、約60㎡(18.5坪)、1階部分は34㎡(10.4坪)ほどの物件となります。

3階建て地下1階つきの建物

地下の物件の特徴は、天井高が高いことが多いのが特徴です。
倉庫等で利用する際でも、天井高がある為、ラック等を設置して、多くの資材等を保管できるのがポイントなります。

注意点としては、地下に至るまでの導線です。
地下に至るまでに、階段でのアプローチとなるのか、エレベーターで出入りすることが出来るのか、物件により様々ですが、共用部を通過して利用するのか、専用部からの出入りが可能かもポイントです。

特に倉庫等で利用する場合は、荷物の出し入れをする際にリフトが必須となりますので、リフトの大きさや耐荷重など事前に確認することをお勧めします。

今回の成約事例では、工事会社様の倉庫兼事務所での利用となりました。
地下倉庫に資材等を保管して、1階部分は事務所での利用となります。小さいですが、1階から地下1階までのリフトがあることが、成約の決め手となりました。

地下物件の利用用途は?

今回の物件では、地下を倉庫として利用することとなりましたが、物件の立地や特徴によって、地下物件の利用用途は変わってきます。

駅近の地下物件では、ライブハウスや飲食店舗、ゴルフスタジオなどの利用用途が多くなります。
地下の物件を貸す際には、給排水設備・換気設備などの有無によって、利用制限が生まれます。特に、給排水設備を設置していない地下物件は、利用用途が限られてきますので、注意が必要です。
建物構造上、後から給排水設備を設置することが難しい場合もあるからです。

地下の飲食店舗例
地下のゴルフスタジオ例

浸水リスク・湿度問題を確認しましょう

地下物件のデメリットとして、浸水リスクと湿度問題があります。
地下の物件は、湿気が溜まりやすく、カビなどが発生するリスクがあります。また、気温も低く冬場は特に寒く感じる傾向があります。
 そして、最大の注意点は豪雨による浸水被害にあう恐れがあることです。
地下物件を賃貸する際には、物件所在地の「ハザードマップ」と、行政庁で浸水履歴を確認することを忘れずに行いましょう。

地下倉庫の利用事例

地下倉庫の利用として、ワインセラーがあります。
ワインというのは、非常に管理に気を使う商品です。特に、高い気温の中だと劣化して吹きこぼれが発生することがあります。

そこで、地下倉庫のメリットが適しています。1年を通して気温が安定している点と、直射日光が入らずワインにとっては適した環境を作ることが出来るからです。

地下を利用したワインセラー事例

物件調査をしっかり行おう

地下物件に限らずですが、不動産を賃貸する際には、物件の設備をよく確認しましょう。
今回の事例では、地下物件をご紹介しましたが、給排水設備、リフト、換気システムなどの設備の状況と、物件の立地する不動産の浸水リスク・湿度問題など、目に見える問題と、目に見えない問題を併せて確認することが大事です。

特にハザードマップは、最近行政庁が更新して状況が変わっていることがありますので、必ず確認しましょう。




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