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#恋はいつも文庫版解説文 エントリー「恋とかときめきとか」
この作品にnoteで出会った時、私はわかりやすくマリッジブルーにかかっていた。ナンパしてきた人が「実は運命の人だったんじゃないか」と無視したことを後悔するくらいにこじらせていた。
しかし、素敵な数々の恋物語の中にいくつか既婚者の話もあるこの作品と出会い、結婚へと背中を押された。既婚者の話を書いてもいやらしくないのは、林さんだからこそなせる技だろうと思う。
この作品を読めば、恋の春夏秋冬どの季節にいる人も勇気をもらえる物語に出会えるし、恋をしてない人は恋をしてみたくなるような物語に出会える。懐かしく誰かのことを思い出すきっかけにもなるかもしれない。小さく心温まる恋も、人生が壊れるほどの大恋愛も入ったこの作品は、日々の小さなときめきを大切にしようと思える。
一年だけの不倫の恋物語は、本当はいけないことなのに、一番美しく、静かに輝く物語。年輩の方の恋物語は、歳を重ねても他人に新鮮にときめくことができることが、羨ましくなる物語。絶対に気持ちを明かさない恋物語、ここまでできるなら、いつでも恋をしてもいいんじゃないかって、そんなふうに思える物語。これから長い人生、なにがあるかわからない。松山さんみたいな恋をしてしまったら、それはそれで運命だ。
これらの恋物語に背中を押され、思い切って結婚して3年が経つ。彼には日に日に感謝と愛が深まっている。そしてまだ、秘めた恋には出会っていない。
この作品も単行本が出て3年、文庫本になるとのこと。(単行本刊行日と私の入籍日は1週間しか変わらなかった!)林さんの手から買い、サインをいただいた単行本は私の宝物となっている。林さん、文庫本化おめでとうございます。夏にクリスマスソングを聴きにbar bossaに伺います。作品に出てくるお酒を、全ていただくことが密かな目標です。
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