きのこ散歩*2022/5/28富士山の猛毒菌に会いに行く・その3
麓に降りて散策を続けます。それにしてもこの日は富士山がくっきり見えてきれい。
その2はこちら↓
標高の高い場所で見たのとは別と思われる黒いチャワンタケがありました。
なぜ別種と考えたかというと、大きさが小さいこと、内側の色がやや白っぽく光ること、中心部のしわが少ないことです。きのこはこの程度の差でも別の種類と考える必要があります。これも菌友さんの師匠に見てもらったのですが、種までは分からず山地型のクロチャワンタケのなかまとのことでした。
この森、モミ林だったのですが今の時期、すごい量の花粉が飛んでいました。花粉症の人は要注意!きのこの表面についている白いツブツブはモミ花粉です。
これはフクロシトネタケです。デコボコの表面のおかげで、ぱっと見でシトネタケのなかまだなと気づきましたが、見た目が似ているフクロシトネタケとオオシトネタケがあり、顕微鏡で胞子の形を見なければ正確に同定できないので注意が必要です。
他にもチャワンタケ系のきのこをいくつか見つけたのですが、菌友さんに「そんなのよく見つけられるね」と感心されました。そうなんです、私のきのこ目(きのこを見つける能力)はチャワンタケとか小さなきのこが得意なんです。自分でも頭おかしいなと思います(笑)
様子のおかしなきのこがあります。これはクヌギタケ属のきのこにカビが生えたところです。太陽に照らされてキラキラしていてきれいでした。これはタケハリカビというカビで、なかなかかわいいヤツなのです。
特定のきのこを好んで生えるなんて不思議なカビですね。
おや……?
カヤタケです。カヤタケは夏から秋にかけて出るきのこなので、まさかここで出会うとは思いませんでした。富士山とはいえ麓はもう夏なのか。
これは桜色のサクラタケ。大根おろしのようなにおいがすると評判のきのこです。傷つけるとさらににおいが強く感じられます。私には大根おろしというより、爽やかな菌臭といった風に感じられますけど。
きのこ以外にもヤマシャクヤクやシロバナヘビイチゴ、マイヅルソウなどのきれいなお花も観察できました。
シロバナヘビイチゴは麓だけでなく上の方でも咲き乱れていてお花畑を作っていました。癒されますねぇ。
【つづく】
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