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きのこ散歩*2021/8/22八ヶ岳北麓・その3
お目当てのきのこに会えるのか?低地でも生えてる普通種なんか撮ってないでヤマイグチ探さないと!
その2はこちら↓
なんか溶けたきのこがあります。
あー、たぶんタマゴタケだ!雨が強くて溶けるとこんな感じになるんですよね。
タマゴタケに関しても、高地にあるものは低地のものと別種の可能性があるとか。タマゴタケのようなメジャーなきのこでも分類についてまだまだ不明な部分が多いのですね。きのこは学問として本当に深い沼だよ!
チチタケ、やけにいっぱいありました。やっぱり形がきれいな個体が多いです。素晴らしい!
これは黄色ですが、この質感はチチタケです。チチタケには黄色型もあるんです。初めて見ました。黄色型は珍しいのかな?普通のチチタケは山ほど見たのに黄色型は2つだけでした。
チチタケの記事はこちら↓
おお!!
この子です、お目当てのヤマイグチは!やったー!!
ヤマイグチはいくつか種類があり、切ったときに変色するかどうかで見分けられます。この個体はほんのりピンク色っぽくなった程度です。(写真撮り忘れました)図鑑のノーマルのヤマイグチは変色しないか多少ピンクになるとの記載があります。
これが切ったときに根元が青く変色するものはアオネノヤマイグチです。触っただけで黒変するものはスミゾメヤマイグチで、こちらは低地にも出るヤマイグチ属です。ほかにもヤマイグチのなかまはたくさんあるので、実はこのヤマイグチもノーマルなヤマイグチじゃないかも……。
なんてことを考えているとキリがないわけですよ、きのこってのは(笑)
ひとつ見つかると、近くのエリアにたくさん出ているのが見つかりました。うれしい!
全部を切り刻むわけにはいかないので、どれかはヤマイグチでどれかはアオネノヤマイグチだったりするんだろうな。
イグチは切って変色性を見ないと同定できないものがあるので切るのが心苦しいのです。
私は無駄にきのこを採取したくないので、観察のためでも、たくさん生えていた場合に限り一つだけ抜くことに決めています。自然に倒れたものや誰かが倒したものがあれば、それを観察します。調査するわけでも食べるわけでもないのに矢鱈に蹴散らしていく行為を受け入れられません。
それがわたしのきのこの愛し方。
……えー、脱線し過ぎましたね(笑)
これは……。
きっと、不明種です。わかります、手持ちの図鑑には絶対載っていない。ヤマイグチ属であろう雰囲気はありますが、柄に細粒点がないので、こんな特徴のは覚えがありません。これも本当は変色性を確かめた方がいいんですが、この2つしか出てないのでそっとしておきます。希少種なら抜いちゃだめだし。
帰ってからすべての図鑑を見ましたが、やっぱり似たのはありませんでした。
ヤマイグチはいっぱいあるけど、キンチャヤマイグチはいませんでした。時期が違うのか、場所が違うのか。通える距離じゃないので難しいですね。こんなご時世でなければ2泊くらいして周囲を歩きまくるのに!
【つづく】
その4はこちは↓
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