きのこ散歩*2021/10/9きのこ芸人坂井きのこさんと行く信州の旅・その1
よく晴れた土曜、関東きのこの会のメンバーでもあるきのこ大好き芸人の坂井きのこさんの案内できのこ散策へ出かけました。場所は坂井きのこさんのご実家のある信州です。
長野県では止山(とめやま)と言って、所有者以外の入山を厳密に禁止している山がほとんどで、勝手に侵入しているところが見つかると警察沙汰になるそうです。長野はきのこで商売している方も多いですから当然ですね。国立公園も多く採取禁止の場所ばかりなので、きのこに詳しければ詳しいほど長野にはなかなか足が向かないのも事実ではあります。
今回は所有者に許可をもらえた山へ入れるので、安心して堂々ときのこ狩りができます!楽しみだなー。
さっそくハナイグチが出迎えてくれました。ハナイグチはかわいいですね。信州ではハナイグチのことをリコボウやジコボウなどと呼び、愛されているきのこです。
ハナイグチの記事はこちら↓
こちらはホンシメジ。野生では、はじめて見ました。ホンシメジはとても珍しいきのこです。栽培品でもあるにはありますが、一般的に多く流通しているブナシメジと違って高価です。柄のぽってりぐあいがいいですね。
この日最も多く見かけたのはクリタケ。
傘の色が栗色だからクリタケという名がついたそうです。
傘の周囲に鱗片が付くのが特徴で、切り株や枯れ木の根元に束になって生えます。まるっこいフォルムもとてもきのこらしくフォトジェニックです。
蜘蛛の巣状の膜も何とも言えないですね。かわいい。
似たきのこにニガクリタケがあります。ニガクリタケはクリタケと混ざって生えていることがあるのでよく注意しなければなりません。ニガクリタケは色が硫黄色で小型で肉薄、なにより味が苦いので見分けることは可能です。
ニガクリタケの記事はこちら↓
パッと見クリタケに似ていますが、チャナメツムタケです。チャナメツムタケは埋もれ木から出るので、地からひとつずつ出るのが特徴です。また、よく見ると傘の鱗片や柄のササクレの様子が異なることがわかります。
帰宅後虫出し中のクリタケとチャナメツムタケの写真です。チャナメは2つありますが、どれだかわかりますか?このように濡れると特徴が分かりづらくなってしまいます。ただし、チャナメはぬめぬめなので濡らして触るとわかります。
ショウゲンジは終わりかけのようで、乾いたものいくつかのみでした。
この日は10月にしては大変気温が高く、道なき急な斜面をよじ登っていくので汗だくです。それにしてもみんな早い!私は撮影でどうしても後れを取ってしまい、カメラやレンズの入った荷物も重くてついて行くのがやっとです。かなり年配のメンバーもいたのですが縦横無尽に歩き回ってすごいです!!体力付けたいなー。
【つづく】
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