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市販きのこ観察編*フクロタケ

世界三大栽培きのこというのがあります。シイタケ、マッシュルーム、フクロタケの3つで、これらは世界的に栽培されている量が多いきのこです。
シイタケ、マッシュルームはわかるけど、……フクロタケ??なにそれ?

日本ではなじみがないのですが、世界ではメジャーなきのこ、フクロタケ。中華料理やタイ料理ではおなじみのきのこですので、意識していないだけで実は食べたことがあるかもしれません。日本での流通が難しいのは、成長が早くすぐに腐敗してしまうこと、気温がフクロタケにとって寒すぎることなどがあげられます。
そのため、基本的には国内の流通は水煮などの加工品ばかりです。ところが、群馬県にある日本ふくろ茸ファームさんでは、冷凍・真空パックすることで加熱処理していないフクロタケを流通させることに成功!

フクロタケ説明つき

↑日本ふくろ茸ファームさんの説明書にはテングタケ科と書いてありますが、正しくはウラベニガサ科です。テングタケと近いなかまです。


私、きのこ加工品があまり好きでなく、乾燥品や水煮をおいしく感じない舌なんですよね。冷凍なら生から調理するのとほぼ同じ感覚ですので、きっとおいしいはず!ということで、近所の菌友さん(きのこ好きの友達)数名に声をかけてまとめ買いしてみることにしました。

「こんばんは!きのこの押し売りです。フクロタケ一緒に買わない?」

冷凍クール便なので、送料が高いんですよ……。みんなで割り勘すれば割安なのです。持つべきものは近所の菌友だなー!


フクロタケは卵のような外皮膜の中から傘が出てくるきのこです。タマゴタケのような感じです。

タマゴタケの記事はこちら↓


基本的にはフクロタケは卵の状態で流通します。冷凍品なので使う直前に解凍しますが、半解凍状態でも包丁が入ります。日本ふくろ茸ファームさんの説明書には一度茹でこぼしてアクを取る方がよいと記載されていますが、野生きのこを食べ慣れているようならエグ味は気にならないと思います。

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うわー!かわいい!!なんだろう、このコロンとしたいきもの。

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半分に切ると、さらにかわいい!!外皮膜に覆われた中身のきのこが見えましたね。


今回は傘が開いたものや半開きのものも買いました。基本は卵の状態で流通させるのですが、成長が早いきのこのためどうしても採り遅れてしまうものが出るのだとか。

こちらもだいぶかわいい!

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実際に生えているところを見たいですね。

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立ててみました。こんな風に外皮膜をやぶって出てきます。噂によると卵のものより開いたものの方が風味が強いとか。

実際に味の違いはそんなに感じられませんでしたが、独特の香り(ちょっとほこりっぽいような野性的な香り)は傘が開いたものの方が強かったです。加熱するとこの香りは飛んでしまいますので、あまり気になりません。

味は、きのこ本体はあっさりと癖がなく、ちゅるんとした舌ざわりにシャキっとした食感がどんな料理にも合いそうでした。そして、特筆すべきは濃厚なダシが出ること!とても水分量の多いきのこで、この水分にうまみがたっぷり含まれているのです。ですから、エグ味が気にならないようでしたら、茹でこぼさずに調理した方がうまみが抜けずにおいしいと思います。


日本ふくろ茸ファームさんのHPはこちら↓


さて、次回はこのフクロタケを使って作ったお料理の紹介をしますよ!お楽しみに。

関東きのこの会では日本ふくろ茸ファームさんを見学した際の記事もあります。ぜひこちらもご一読ください↓


フクロタケを使ったレシピの記事はこちら↓


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