きのこ散歩*2024/9/7夏きのこ第2ピーク・その3
その2はこちら↓
テングタケ科のきのこもたくさん出ていたのですが、それ以上によく見かけたのはノウタケ。しかも大きめ!握りこぶしか、それより大きい、ブール(丸い大きなパンの一種)のようなノウタケがあちこちに。
ノウタケは熟すと脳みそのように皺皺になり、中の胞子が噴出します。でもこのような若い時はふわふわで弾力のある触り心地が楽しいきのこです。中ははんぺんのようになっています。見つけたらぜひ触ってみてください。
この小さい茶色いきのこもたくさんありましたね。カエンオチバタケか、ヒカゲオチエダタケかな?ヒダの様子を観察するのを忘れてしまいました。ヒダに縁取りがあればカエンオチバタケです。
このグループのきのこは肉眼での見分けが困難なので、さらに別種かも。
基部にふわっふわの菌糸体に覆われているところが、レッグウォーマー履いているみたいでかわいいですね!
さて。
菌友さんが見たいと言っていたきのこの場所に着きました。
カエンタケです。このきのこは毒性が強く、公園などの身近な場所にも発生することから危険視されすぎて、管理者に見つかるとすぐに駆除されてしまいます。発生はそこそこありますが、観察が難しいきのこなのです。
ナラ枯れが増えるとカエンタケが増えると言われており、関東ではここ数年ナラ枯れが進行しているため急激に目撃情報が増えました。
ちゃんと成長する前に駆除されてしまうので、基本的には「弱火」のカエンタケしか見かけないのですが、この日はちょうどいい「中火」の個体に会えましたね。
菌友さんも大喜びしていたので、案内してよかったです。いつか「強火」のカエンタケに会いたいなぁ。
なお、触るとかぶれる可能性があるので、他の人が触らないよう落ち葉などで見えないよう隠してきました。(すぐに風で吹き飛ばされるとは思うけど)
カエンタケの詳しい記事はこちら↓
さて、猛毒のきのこはカエンタケだけではありません。ドクツルタケのなかまも猛毒です。アケボノドクツルタケとか、ニオイドクツルタケとか、
こちらもたくさん生えるのですが、カエンタケほど大騒ぎされないのは、すぐに萎れてしまうからかもしれませんね。虫には無毒のようで、虫が食べてしまって翌日には跡形もない、なんてこともあります。
毒きのこって魅力的ですよね。美しい種類も多いし。毒きのこ大好き!!
【つづく】