『おったまげ〜』な両親に育てられた壮絶な人生

わたしは2歳違いの弟がいる。
父も母も既に他界した。

無事産まれていれば8人兄妹だったという。
母は人生で8回妊娠したが6度流産してしまい私と弟が無事この世に生まれた。
なんとも生命力の強い私と弟。

この後、この両親に再び生命力をつけてもらう事になるとは（笑）
父は酒乱、女、浪費家。
母はパチンコ、男。

2人して多額の借金を作り親兄妹に助けてもらいながら生活をしていた。その癖は死ぬまで治らなかった。

そんなんで私は高校生までお風呂の無い平家二軒屋に住んでいて、週2回銭湯や親戚の家でお風呂に入れてもらって毎日は髪の毛も洗えず、今思えば良く臭いとも周りからイジメも受けずに来たなぁと。

だけど夫婦喧嘩が絶えない親で周りから喧嘩の声がうるさいと注意されたりしていて、近所の同級生の親から私と遊ぶのを止められたという
時期もあった。これは辛かった。

その時育てていたコロ（犬）が夫婦喧嘩が始まるとずっと吠えて、向いのお爺さんがコロを毒殺するという未だ恐ろしく忘れられない悲劇が起こった。その時はそのお爺さんを恨んだが、大人になってからうちの親にも原因があったと悟って恨んだ。

早く大人になって家を出たかった。結婚後も親の借金や保証人になって、親が破産宣告して、私は15年近くブラックリストから外れる事ができなかった。苦しかった。

母はパチンコでサラ金に手を出し姉夫婦に肩代わりしてもらった。その姉の旦那（義理の兄）と出来ていて不倫していたのを母が他界した後真実を知る事になり父も愕然としていたが…

驚く事に父もその母の姉と出来ていた。
なんともドラマみたいな話だが現実。

こんな人間にはなりたく無いってずっと反面教師で生きてきた私。早く家を出たくて21歳で結婚し子供2人に恵まれ30年間は平凡に生活を送ってきたが子供が独り立ちしたのを機に今年離婚した。

そんな平凡な結婚生活を送る私に母は軽く嫉妬していた。

母はパチンコで負けると私や弟に泣きつきお金を貸してくれと。でも私は結婚して自分の生活があるから度々断っていたのを母は逆恨みしていた。可愛く無い冷たいと思われいた。

弟は毎回母にお金を貸してついに貯金も全部使われていたが、断らない弟にも問題があると思っていた。

おかげで母が死ぬ前、自分が死んだら弟だけを見守ると言っていたのを聞いてしまってショックだった。

父も弟にはおんぶに抱っこ。それでも匙を投げずに最後まで面倒を見てきた弟はほんとに凄いと思う。死んだ時も私は涙が出ないのに男は泣いていた。その後も仏壇にタバコを供えたり、
父が大好きなレコードをかけてあげて、レコードや針も近く置いて。

今はあの世から弟には感謝して見守って助けているのか？弟はそれからはお金や仕事に恵まれて不自由無い生活を送っている
未だまだ書き足りない壮絶な人生の話…。
続く