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解放のヒント/PELICAN FANCLUB
ペリカンファンクラブの最新フルアルバム(2022.3.2リリース)が神っていたので感想という名の駄文をつらつらと。
1.儀式東京
マイナスイオンが漂う始まりからだんだん重たい空気になって後半には切り裂くようなシャウトとギター、最後に「儀式をはじめる」と唱えて終わるんだけど、その流れが美しくて始まりの曲としてもハマってる。
2.新世解
ダークサイドな曲かと思ったらサビがポップで耳に残る。
歌詞の主人公が精神不安定で心配になる。
3.俳句
ペリカンの綺麗に狂ってる曲が大好物なんですが、これまた凄いのきたな〜と。
荒んでいるときに聴くとスカッとする。同じフレーズが呪詛のように繰り返されていてざわめく。
そしてMV。映像もなかなか狂ってるけど、着目すべき点として挙げたいのは画角。昔の規格なんですよ。それがまたいい味を出していてすこ。
4.星座して二人feat.牛丸ありさ
男女のデュエット曲って男性の低音と女性の高音の対比を活かすような曲が多い気がするんだけど、女性にバリバリ低音を歌わせていて斬新。
故に唯一高低差を活用しているサビが際立つ。サビの後半からアンリさんも高音になって2つの声が1つに溶け合って消えるの芸術的。
ギターがV系で馴染みあるフレーズでテンションおかしくなる笑
5.ユーラ・グラビティ
タイトルの「ユーラグ(ビティ)」と歌詞の「ゆらぐ」を掛けていて面白い。
6.Meta
タイトル通り、金属っぽい音が特徴的。
歌い出しの「路地裏に舞い降りた天使」というフレーズが物語の始まりを予感させてわくわくする。
7.海は青くなかった
音とか歌詞とかリズムとかメロとかスピッツっぽい雰囲気あって落ち着く。
8.青色のカウントダウン
青くなかったってタイトルの後に青色のカウントダウンって笑
この曲からアルバム後半はテンポが上がって曲調も明るく変わっていく、ターニングポイント的な曲。
9.三原色
リアタイでシングル聴いてたけど、この流れで聴くとびっくりするくらい鮮やかに聴こえて同じ曲なのに印象変わる。
10.Amulet Song
音がずーっと綺麗。ひたすら綺麗。アンリさんのファルセットも綺麗。
11.透明願望
実はまだピンときていなくて(汗)、歌詞にいろんな願望が出てくるのだけどそれらすべてを透明に喩えているのかな?かな?
12.Astro Girl
儀式東京に続きリョウタツさん作曲。アンリさんの世界観に惚れてるけどリョウタツさんの曲も好き。
音がキラキラしてて星みたい…と思ったらすぐに「星の海を泳いだ」ってフレーズが出てきてまさかの正解だった笑
アップテンポの曲続きだったからミドルテンポで緊張感も緩む。
13.Who are you?
ペリカンっぽさとアニソンっぽさがうまく融合していてよい。
14.ディザイア
ちょっとシネマスタッフみあって好き!笑
15.騒がしい孤独
すべてを許してくれるような温かさに満ちた曲。聴くときの精神状態によっては泣く。
16.少女A
初期の頃のANALOG.EPに入っていてもおかしくないような、原点回帰というか前衛懐古というか、変わらずここに居るよという安心感を与えてくれる。
最後にこれを持ってくるのはずるい。
そんな感じ!
16曲収録ってフルアルバムでも曲数が多いほうだけど、それを感じさせない曲のバラエティさとバラバラに聴こえない一貫性が素晴らしいとしか言いようがない。
ここ数年の中でダントツ好きなアルバム。
というわけで、明日はこのアルバムのリリースライブ行ってくる!楽しみ!