【業界研究】コンサルやった後ってみんなどんなところに転職してるの?
どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
お知らせを除いて、2022年最初の最初のnoteです。
皆様、今年もちょこさんnoteをどうぞお気軽にご愛顧ください。
さて、突然ですが、コンサルやってるとこんなコメントによく出会います。
コンサルへの転職の仕方、みたいな情報は巷に溢れてますけど、コンサルからの転職の仕方、って情報はそこまで多いわけではないみたい(いや、探せば結構あるけど)なので、今日はそのあたりを解説していこうと思います。
あ、そうそう、ちょこさんはコンサルへの転職もコンサルからの転職もどっちも経たうえでまたコンサルやってるので、実際に見てきた情報もそれなりに織り交ぜて書いていきます。
ただし、ちょこさんのバイアスに惑わされないように気をつけて読むことを推奨します。
いいね?
さて、本編入る前にいつものコピペです。
この記事も有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいねと思っていただけた場合は、ちょこさんの大好物のおいしいチョコレートを一粒調達するための費用としてカンパいただけると大変うれしいです。
では、本編をどうぞ。
◆ポストコンサルの転職系統図
まずはこちらをご覧ください。
今回のnoteはもうこの図を見てくださいで終わってしまいそうなのですが、一応解説していきます。
-大原則はスキルセットに見合ったポジションに就くこと
まず大事なこととして、コンサルファームに入るときはある程度のロジカルさや思考体力があればポテンシャルで採用されることもあるものの、ポストコンサルで事業会社を目指すときは、各ポジションの要件(スキルや経験)をちゃんと満たしている必要がある、という認識を忘れずに持っておかないといけないです。
ここのイメージがついていないと、なんとなくコンサルやれば事業会社の経営企画とか部長職として転職できるって思っちゃうんですよね。
というわけで、コンサルファームではどのような経験が積めて、その経験は事業会社からはどう評価されるのか、っていうのをいくつか例を挙げながら説明しますね。
その前に、戦略コンサルとか総合コンサルってそもそもどういう違いがあるの?ってのを↓で復習しておくと捗るのでおすすめです。
-戦略コンサルティングの経験を積んだ場合
いわゆる外資戦コンや、総コンの戦略ユニットで経験を積んだ場合のルートです。
まぁ、総コンの戦略ユニットだとやってることは業務/ITの要素が戦コンより強かったりするので、そのあたりは織り込んだうえで読んでください。
ここではどういう経験が積めるかものすごくざっくり言うとこんな感じだと思います。
・新規事業立案
・中期経営計画策定
・全社組織再編
・M&A
会社全体の行く末を決めるような案件って感じですね。
で、これらの経験に対して事業会社のどのような部署から需要があるかというと、これも会社全体の行く末を決めるような部署、つまり経営戦略や新規事業を統括するような部門です。
あと、自分で新しい事業を立てるケースや、数百人規模くらいまでの組織であれば社長直下で社長の右腕として会社のアレコレを司るようなポジションに就くケースもあると思います。
経営者になりたい、経営企画に行きたいって場合はこのルートを通らないといけないものの、とても狭き門なんですよね。
それと、事業会社の経営企画室とかってそもそも求人があんまり出てこなかったりそもそもの椅子の数が少なかったりするので、うまく経験を積めたとしても希望するポジションがちょうど良いタイミングで転職市場に存在するのか、ってところも要注意です。
-業務/ITコンサルティングの経験を積んだ場合
ここが多数派というか、総コンの場合はほぼ全員このルートになると思っておくとよいです。
多数派ということで転職ルートのバラエティも豊富なので、雑にまとめていきましょう。
インダストリー系の業務コンサルをやった場合
⇨営業企画、オペレーション企画など業界固有業務の企画部門
⇨その後、COOや事業部門担当役員などを目指すルート
ファンクション系の業務コンサルをやった場合
⇨特定ファンクションの企画部門(サプライチェーン、組織設計など)
⇨その後、バックオフィス統括系役員などを目指すルート
ITコンサルをやった場合
⇨IT企画、情シス系部門
⇨その後、CIO、CTOなどを目指すルート
上記に加えて、
・ITベンダーの営業/コンサル部隊
・事業会社の社内プロジェクト部門全般
・同業他社(いわゆるスタンプラリー)
なんかも共通的に多い転職ルートですね。
-FASでの経験を積んだ場合
ちょこさんFAS(Financial Advisory Service)は専門外なのですが、よく一緒に話題に上がるので少しだけ触れておくことにします。
コンサルとFASって何が違うの、って話については、
・コンサルは基本なんでもやります
・FASは読んで字の如く、財務関連のアドバイザリー業務に特化
という感じです。
Big4では、会計監査業務はもうお腹いっぱいってなった監査法人の公認会計士たちがさらなる戦いを求めて系列のFASへグループ内異動するってルートもそれなりに見かけます。
FASで積める主な経験は、
・M&Aの一連のフェーズ(戦略、買収先選定、ディールの実業務など)
・事業再生
・企業/事業の価値評価
というところで、戦略ファームのM&Aユニットとか、証券会社の投資銀行部門(IBD:Investment Banking Division)なんかと一部業務が被っている感じですね。
ということで、FASからの転職先としては
・事業会社の財務系企画部門
・戦略ファームのM&A部隊
・IBD
・投資ファンド
などが挙げられるようです。
ツイッタランドにはFASアカウントもたくさん生息していらっしゃるので、このあたりをもうちょっと詳しく知りたい場合はFASクラスタをフォローしましょう。
-監査法人での経験を積んだ場合
これもよく聞かれるのでついでにまとめておきます。
公認会計士の場合
⇨前述のようにFASに言ったり、企業内会計士として事業会社の財務系部門に行ってCFOになったり、同じく事業会社の内部監査/内部統制部門で監査法人対応やったり、あと独立して自分の会計事務所を持つ方も結構いるイメージですね。
さすが士業。
システム監査/アドバイザリーの場合
⇨ここも様々ですが、システム監査系の経験が多ければITベンダーやリスク系のブティックファーム、事業会社の内部監査/内部統制部門など、それまでの経験をそのまま活用するルートが多い気がします。
特に外資系金融機関は監査とコンプラの対応が他の業態よりうるさい(業界的に基準厳しいのと、日本支社と海外本社の基準両方あるため)ため、監査法人出身者へのニーズが常に一定あります。
◆結局、大事なのはプロとして何ができるか
と、まぁ色々と列挙したあとに身も蓋もないことを書きますが、↑の例は全て、コンサルとして一定の経験と実績を積んで、即戦力として事業会社に迎え入れてもらえた場合、の話になります。
具体的には、マネージャやシニマネくらい、まぁせめてマネージャ直前のシニコンくらいでないと、事業会社としても高い給料を出して雇うメリットが全然ないんですよね。
そうでない場合、アナリストやコンサルタントクラスで転職したり、中途で入って2年くらいで辞めた場合などはプロとして評価される経験にはならないのでその後の身の振り方をよく考える必要があります。
-短期間で転職する場合はどんなところに行けるの?
ちょこさんが見てきた範囲だと
・もともといた業界にもともとやっていた職種で出戻る
・メガベンチャー系の会社のプロジェクト部門にメンバークラスで入る
・スタートアップに行く
なんかが多い印象です。
巷でよく聞くコンサルファームをぐるぐるしてスタンプラリーをやるパターンもこのルートに多いですね。
これは火の玉ストレートになるんですけど、入ったファームでちゃんと評価されていれば同等Tierの競合他社にわざわざ入り直す必要なんてないんですから。
また、コンサルに転職した結果、年収とプライドが実力以上に高くなってしまって、ネクストキャリアの選択肢が狭まってしまうケースも一定数はあります。
仕事なのでどうしても合う合わないがあるのは仕方ないと思います。
常に奢り高ぶらず謙虚な姿勢を持って、プロとして一定のバリューを出し続けていくことこそが重要です。
そう、我々はプロなんですから━━━。
そうすれば、自然と明るいネクストキャリアに出会えます。
最後に、これはちょこさんの持論なのですが
・良い転職をしようと思ったら、現職でしっかりとした成果を出す
・現職でしっかりとした成果を出そうと思ったら、いつでもどこにでも転職できるような備えをしておく
一見逆説的に見えることですが、結果として社内でも社外でも高い評価を得られるような行動を取り続けましょう、ってお話です。
◆オススメの1冊
最近のちょこさんのお気に入りシーンです。
最近はコンサルファームへの入社がとても一般的な選択肢になってきたものの、やっぱり我々のお仕事ってプロフェッショナルと呼ばれるような高度な専門性と高いビジネススキルを持っている必要があるものなんですよね。
当然、事業会社はコンサル出身者に対して元プロが自社に大きな価値をもたらしてくれると期待して採用するんです。
ちょこさんも事業会社に移ったときは、そこの会社の同年代より明らかに高いお給料高いポジションで入ることになったので、単にその会社の従業員になるって意識じゃなくて雇われのプロとして周囲より高いバリューを出し続けないといけないってお気持ちで働いていました。
コンサルの次のキャリアを考えている各位も、自分はどんなプロで自分を雇ってくれたらこんな価値を提供できますと明確に示せるように、常日頃からキャリアの棚卸しをして自分のキャリアをいつでも誰にでも説明できるようにしておいてくださいね。
というわけで、今回のオススメの1冊はプロとして行動するとはどういうことかを学べる漫画です。
アマプラで映画版も公開されているのでよかったらこちらも。
という感じの2022年最初のnoteでしたが、これからの働き方やキャリアを考えるきっかけになってくれたらちょこさんはとても嬉しいです!
イイネ!って思っていただけましたらチョコレート代のご支援やシェアをよろしくおねがいします!
ではまた次回!
質問箱もどうぞ。
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