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「日本のグラフィックデザイン2024」展に行ってきました。

先日、「日本のグラフィックデザイン2024」に行ってきました。
約300点もの素晴らしいデザイン作品を一堂に見ることができ、感じる事も多かったので、今回の展示の感想をまとめておこうと思います。


日本のデザインの現在を一望できる贅沢

この企画展では、パッケージ、映像、誌面、ポスターなど、多岐にわたるジャンルのデザイン作品が展示されており、幅広い層の作品を一度に鑑賞することができることができました。
誰もが一度は作品を目にしたことがあるような超有名アートディレクターから、これからのデザイン界を担っていくだろう有望なデザイナーまで、まさに、日本のデザインの現在を凝縮したような贅沢な展示内容でした。

デザインが商品の良さを引き出してます。
お店だったら、衝動買いしてるかも(笑。

デザインは私たちの身近で重要なもの

本展では、年鑑2024年版の掲載作品の中から約300点を実物と映像で展示します。身近な雑貨から、書籍、商品パッケージ、シンボル・ロゴ、ポスター、ウェブサイト、映像、展覧会やショップの空間デザインに至るまで、日本のグラフィックデザインの現在をぜひご覧ください。

https://www.designhub.jp/exhibitions/gdj2024

公式にもあるように、会場に網羅された作品の中には、実際に店頭や雑誌などで目にしたことのあるものもあり、デザインが私たちの生活にいかに深く根ざしているかということを改めて感じさせられます。

たとえば、街を歩けば、いたるところにポスターや看板が目に飛び込んでくるし、お店に入れば、商品やブランドの魅力を最大限に引き出すパッケージデザインに購買意欲を掻き立てられます。
私たちが日々手にしているスマートフォンやパソコンのインターフェースも、使いやすく、そして美しくデザインされたものです。

特に意識していなくても、私たちは日々、誰かの手で作られたデザインに触れて生活しています。
「デザイン」というと高尚な感じがしてしまうけど、実は私たちの暮らしにいつも寄り添っていて、生活と心を豊かにするお手伝いをしてくれている、とても身近でありながら重要で、なくてはならないものなのです。

上田義彦の代表作とも言える、
サントリーウーロン茶の広告。

デザインが持つ、人の心を動かす力

それから、今回の展示では、「デザインが持つ力」を改めて強く感じました。
デザインを通して表現された企業の想い、商品の素晴らしさ、平和への願いは、少なくとも私の心にはとても強く響きました。

伝えたいことが、ちゃんと伝わってくる。

それは、会場に展示されたものが、どれも秀逸なデザインであることの証明だとも思います。
デザイナーのアイデアと創造性によって形作られたデザインは、視覚的な表現を超え、人の心を動かし、社会をより良く動かしていく力を持っている。
私にはそう思えました。

石内都さんの「ひろしま」シリーズの写真を使用したポスター。
胸にくるものがあります。

広告の本質を再認識

鑑賞する中で、「広告」についても深く考えさせられました。
私はweb広告が身近な職種でもあることから、日々、アプリやブラウザに流れてくる「広告」をチェックしていますが、最近のweb広告は無法地帯と化していて、、、正直、嘆かわしく感じています。

「広告」は、単に商品を売るための手段ではなく、モノの良さや想いを広く伝える、人々に情報を届けるという、重要な役割を担っています。
そして、人々に何かを感じさせ、行動を促すもの。

ただ目立てば良い、手段は選ばない、という発想は「デザイン」からも「広告」からかけ離れたものです。
せめて自分自身は、「広告」の本質、意義を忘れないでいたいと思います。

ヒール(悪役)とヒールをかけたコピー。
中尾ミエさんがカッコ良すぎる。

まとめ

「日本のグラフィックデザイン2024」は、日本のデザインの現在を理解し、デザインが持つ力、そして広告の本質を再認識できる、素晴らしい企画展でした。
日々の忙しさに流されてしまいそうになりますが、この企画展で感じたことを、私も日々の仕事に活かしていきたいと思います。


日本のグラフィックデザイン2024 基本情報

日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)は、会員約3,000人を擁するアジア最大級のデザイン団体です。1981年より、年間のJAGDA会員の優れた仕事や作品をまとめた年鑑『Graphic Design in Japan』を発行し、日本の多種多様で質の高いグラフィックデザインの成果を国内外に紹介しています。

https://www.designhub.jp/exhibitions/gdj2024



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