ずっとすきなものはあるよ
昔好きだったアニメ、好きだった人、好きだった歌、好きだったお菓子、すきだった言葉と、通過した道の長さだけ好きだったものがある。
私は小学生の頃からいきものがかりが好きなのだけど、小中学生の頃は、いろんなアーティストの中でいきものがかりを選んでいたというよりは、YELLとかありがとうとかがヒットした時期だったから自然と耳に入ってきて、聴く音楽≒いきものがかりみたいになってたのだと思う。あと歌いやすいし。
高校生のときも聴いてたけど、高校卒業くらいのタイミングでいきものがかり側も放牧したり、ほっちが抜けたり色々あって、私も大学生になるとアカペラサークルでいろんなアーティストやジャンルの曲に触れたので、なんかいつのまにか、「昔好きだったバンド」くらいになってしまったのよね。
でも、
先日、最近聴いてなかったいきものがかりを久々に聴こうと思って「うれしくて」を開いてみたら、ボロボロ泣いちゃってしょうがなかった
YOASOBIのすごいコード進行や曲の展開とか、adoや髭男の怪物級歌唱力とか、ヨルシカの詩的な歌詞とか、米津の不思議な音楽とか、藤井風の神的な魅力とか、本当そういう眩しい才能に目が眩んでいる中で、なんか久々に聴いた時に、この人たちの曲はなんでこんなに真っ直ぐで、小学生でもわかる易しい言葉で、難しい曲の展開も何もなくて、歌い方も変わってなくて、バズに乗ることもなくて、なんでこんなに変わらないで、前向いて歩こうねっていうメッセージを与え続けてくれるのだろう、と。
うれしくて きらきら
飛びあがれ ひらひら
はじめての夢に挑むような気持ちで
空を駆け抜けて きらきら
笑い泣き ひらしら
おそれずに 誰かと手をつないでね
この、「おそれずに 誰かと手をつないでね」
ってところがさ、他人を信じたり愛したり力を合わせたりするんだよ。分かりあえることばかりじゃないけれど、それを恐れてはいけないよ。一人じゃやっていけないんだからねって言われている(あくまで解釈)ところが、いきものがかりらしくて、あたたかくて、本当に大好きだ。
でもそれは、いきものがかりが信じ続けてきたものや、水野さんの信念や、聖恵ちゃんのまっすぐな歌が、彼らの外側のいろんな出来事や時期の中でも、根を張って在り続けていたからだよな。
きっと何年も何年も、同じ思いを言葉を変えて、考え方が少しずつ変わってもそれを受け入れて、それを自分の言葉に換えて、やってきたからなんだよなーーー
自分の中でも流行りが変わるし、外側のものに惑わされるし、自分の軸がどこにあるかなんてわからないけれど、でも、ずっとすきなものはある。子どものころ好きだったものに似てる、あたたかいものをこれからも好きでいたい。
いつか自分の言葉でいきものがかりに届けたいな…
2024.3.17