見出し画像

美学/反美学

話したいことは話せない。聞きたいことは聞けない。なんだか最近そんなことが多い。まあいいかって思っていたら、なんか閉じた感じがする。なるべく剥き出しの自分というか、自分の感性をもって世界に突撃し、その上で発信していくのがアイデンティティだと思っていたけれど、最近は閉じていても大丈夫という安心感が来ている。いい方向に進んでいると感じる。

美学という言葉が肚に落ちる。

美学とは、心からかっこいいと思うやり方のことである。または、これをやったらおしまいだという自己を取り締まる法律のようなものだ。周囲の人がそれぞれの生き方を確立させていく中で、そしてそれが目に見えやすい世の中で、客観的な評価を傍に置いて、主観的な美学≒憧れを疑わずに目指すとは、もしかしたら難しいことなのかもしれない。

美しさは人が決めるものではなく、自分が自分の物差しでもってはかるもの。そのものさしができあがるまで、言葉になるまで、人と比べずに使用できるようになるまでには長い人生が必要になってくるのだろう。安心して、無駄に過ぎているように感じられる時間を、いつかの肥やしと思いながら過ごしてしまってもいいのだろう。いいのだと思うよ。

2025.02.14

いいなと思ったら応援しよう!