自信が無い話
なぜ?と聞かれると困るが、
私はいつだって自信が無い。
お金をかけた習い事をしなかったからだろうか。
興味もないのに中学校で卓球部に入ったからだろうか。
生徒会に入らなかったからだろうか。
いや、入れなかったから、だろうか。
役者に憧れて演劇部にいたのに、今全く別の仕事を選んでいるからだろうか。
それともその頃音響や照明の知識をつけられなかったからだろうか。
公務員試験を受けるのを最初から諦めていたからだろうか。
答えの場所はとてもシンプルで、
きっと、どれも中途半端だからだ。
別に、愛されない可哀想な私、だなんて思っていない。高校や大学に通うお金を出したのは紛れもなく親で、他の選択も出来たはずなのに、親の金で中途半端に学んで卒業してしまった。
ただ生きる、というそれだけの事にも自信がない。
いつ失ったんだ、なんてことすらなく、
いつの間にか消えていたのか、それとも元々存在しなかったのか、
気がついたら「私なんて」「私なんかが」という思いが頭と心にこびりついてとれなくなり、言葉にするうちにまた自信が消えていくと同時に自分すらも失っていく。
表に出す言葉だけが私なのだろうか。
行動だけが私なのだろうか。
誰かが思う私は本当に私なのだろうか……。
会話ってどうするんだっけ。
私の好きな人って誰だっけ。
何が好きなんだっけ?
私は本当に女だった?
いつから?
私が好きなのは男の子?イケメン?綺麗な人?
ことばがすきだ。
なんでだっけ。
この人の言葉が好き。
どこが?
わからない。
……本当に好きなの?
それも、わからない。
私はいつだって曖昧な私の正解を理解出来ずにいるのだ。
だから、それをまた、誰かに伝えろ、と言われても困るし、会話なんてもっと困る。
もう引きこもってしまいたい、と何度も思うけど。それでは生活が出来ないのだ。
ひとは、お金を貰って、家も食もまかなわなければならない。
つかれた。
また休みが何もせずに終わる。
サポートを下さった方、私の言葉をほんの少しでも好きだと思っていただき大変嬉しく思います。美味しいご飯か、魅力的な本か、大好きな映画に。