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私がチョコレートアートをする理由

なぜチョコレートアートなのか

側から見たら
「ただのチョコレートで絵を描いた皿」
かもしれない

でも私にとってチョコレートアートは
「人の愛を感じることのできる手紙」
だと思っています

私が届けたい本当のものは
「チョコレートで絵を描いた皿」
ではなく、

「大切な人や自分に対する愛情を感じる瞬間や
一緒に過ごす愛おしい時間」

なのです

飲食店で実際に出していたバースデープレート

以前、
飲食店でバースデープレートを担当していた時のこと

ある女性の方から恋人にバースデープレートを
プレゼントしたいという依頼をいただきました

一通りの食事が提供され、
照明がパッと暗くなり、
店内にはピースデーソングが流れる

パチパチとした花火とともに提供されるプレート
他のお客様からも「おめでとう」という祝福の声と
拍手が響き渡る

幸せそうな彼女さんと彼氏さんの様子を見て

この笑顔を想像しながら彼氏さんのことを想い
準備されていたんだろうなという
彼女さんから彼氏さんに対する愛おしい気持ちや

自分を喜ばせようとサプライズをしてくれた
彼女さんに対する彼氏さんからの愛おしい気持ち

お二人の気持ちを同時に感じ
大切な人を愛し、愛されている瞬間や空間が
とても素敵で
私自身も人として生きている心地がしました

バースデープレートは一生残すことはできませんが
写真を見返すたびに彼女さんも彼氏さんも当時を思い出し互いの愛情を再確認し満たされた気持ちになってくださっていると思います

大切な人を思って贈ったギフトや
大切な人からもらったギフトは
記憶にも心にも残るものです

大人になるにつれ学生の頃とは違い
人との関わりもぐっと減っていきます

孤独を感じる中
いかに自分を愛し前に進んでいくのか

幸せだと感じる瞬間は人それぞれ違いますが
私にとって幸せは
誰かを愛しいと感じる瞬間や
誰かから愛されていると感じる瞬間
だと感じています

それは恋人に限らず
家族だったり友人だったり
先輩や後輩だったり

もしかしたらその手段は
チョコレートアートじゃなくてもいいかもしれない

わたしもそう思います

しかしチョコレートアートだからこそ出せる
懐かしさであったり温かみは
他の画材では出せない価値のあるものだと
感じています

鉛筆のようにさっと消せなかったり
力加減やスピードによって線がぶれてしまったり
書道のように呼吸を合わせ精神を集中して
書かなければいけない
乾燥というタイムリミットが来る前に
仕上げ切らなければいけない

チョコレートアートは深く突き詰めれば
簡単に誰にでもできるものではない

今までの経験や色々な人の想い、
そして命の時間が込められてできています

形にのこるものがすべてじゃない
花火のように残らないからこその
消す時の儚さや美しさ、愛おしさも感じるものです

だからこそ
その価値や想いをどうかあなたにも感じて欲しい
そして大切な人の喜ぶ顔をワクワク想像しながら
一緒に仕掛けていきたい
その一瞬一瞬があなたの人生の中で価値のあるものになると思っています

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