『死にたい』と思うより怖いこと
芸能界の相次ぐ訃報。
しかも、名前を聞けばすぐに顔や出演作が浮かぶような方々。
悲しさや寂しさのような感情もあるけれど、
それ以上に湧き出てくるものは、とてつもない虚しさ。
私はこれまで、『もう死にたい』と思ったことが何度もある。
それでも、家族のことを考えて、どうにか踏みとどまってきた。
けれども、これだけ知名度も好感度も高い方々の自死が続くと、
最早自分の存在価値や生きる意味すら、わからなくなってきてしまった。
このコロナ禍で、先の見通しが立たないというのもあるかも知れない。
どちらにせよ思うのは、『死にたい』ではなく、
『もう生きている意味がないな』という諦めの念が日に日に強くなっていることが、
自分でも恐ろしいと感じる。
『遺された家族が気の毒』
『どうにか思いとどまれなかったのか』
そんな声も、所詮は他人事。
誰かに悩みを打ち明けて、ガス抜き出来るくらいなら、
そもそも自ら命を絶とうなんて思わないだろう。
この世はあまりにも生きづらい。