
「終わらせる力」の素晴らしさ
12年間って、途方もない時間ですね。
進撃の巨人の単行本最終巻の発売日でした。一足先にKindleで。単行本を読んでいるだけのニワカですので、このnoteでは内容にはノータッチです。
10年以上読み続けているにも関わらず、最後の1ページまでドキドキしながらページをめくることができるマンガには、もう出会えないのでしょう。
12年。最後まで面白くあり続ける。素晴らしいことだと思います。自分が何かを終える時も、こうやって終わっていきたいものだと、心から思います。
続けることの難しさ
そもそも、何かを続けることは難しいものです。これも心から思うことで、どんな事でも続けられたのならば、それだけで素晴らしいことです。
そこに、自分以外の他の人が関わってくると、如何に他の人を惹きつけ続けるかという問題が出てきます。自分だけの問題ではなくなるのです。
自分が力尽きて、続けられなくなることもあると思います。自分の力が足りなくて、他の人を惹きつけられなくなることもあると思います。
いずれにせよ、自分自身や他の人が求める以上のアウトプット、ひいては結果を出し続けないと、継続することはできないのです。
これを長期に、心身維持したまま続けることは本当に難しいことです。改めて、12年トップランナーとして走り続けたことは、偉業だと思います。
終わることの難しさ
続けることも難しいのですが、自分の美学に基づいて終わらせることも難しいことです。これも、自分の力量と、他の人の期待が影響するからです。
他の人が関わる場合、続ければ続けるほど終わることは難しくなってきます。 雪だるまのように期待が膨れ上がり、制御できなくなっていくのです。
一所懸命。がむしゃらに頑張っていたら、いつの間にか浸り込んでおり、当たり前のように期待されてしまうことって多いのではないでしょうか。
そんな状態から、周りの人との関係を整えていき、少しずつクローズしていくことは、これもまた非常に難しいことです。
大抵の場合、突然か・いつの間にかで終わらざるを得ない。意思を持って、物事を閉じることは、物事を拡げる事と同じくらいパワーが要るのです。
終わり方だけは自分で選べる
とは言え、これは持論ですが、人は続け方は自分だけでは選べないものの、終わり方だけは自分で選んでよいものだ、と思っています。
周りの人と折り合いを付けられなくとも、自分なりに誠意をもって対応し、文句を言われる覚悟を決めたなら、自分の意思で終われるものです。
何か終わらせる時は、影響の大きさに比例して摩擦が生じます。急ブレーキをかけたり、大きなものを止めようとすれば、大きな摩擦が生じるのです。
ただ、そんな摩擦にも耐える覚悟をした上で、自分の意思で終わらせるべきなのだと思います。
終わり方に美学がある人は美しいものです。筋が通っている。言葉と行動に一貫性がある。そんな綺麗な終わり方ができる人になりたいものです。
自分の心に従って終わらせたい
ただ、現実は厳しい。4回転職しましたが、一度たりとて摩擦なく終わったことはありません。程度の大小はありましたが、少なからず揉めています。
それでも、自分の人生なのですから、やっぱり自分で決めたいなと思うわけです。そして筋を通せば、ちゃんと味方してくれる人も出てきます。
ですから、終わり方だけは、自分で選ぼうじゃないですか。これが私なんだと言いながら、何を言われたとしても、終わらせていけば良いのです。
誰のものでもない、自分の人生。自分で決めずしてなんとやらです。最後ぐらい、我を通して良いのです。
そんな「終わらせる力」という観点からも、進撃の巨人は美しかったマンガでした。
もう二度と出会えないであろう、傑出した作品に心からの敬礼。
この世界は残酷だ、そしてとても美しい
ではでは。
<似たような話題かも>
<関連する本かも>
本当に、最後の1ページまでドキドキするマンガでした。そして、オマケの1ページですらクスっと笑いながら楽しめました。ネットで考察したり、純粋に楽しんでくれた皆と一緒に続けられたことが良かったよと、上手にまとめたオチは、12年間の集大成として最高の一言だったと思います。
<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>
<Twitterもぜひフォロー下さいませ>
いいなと思ったら応援しよう!
