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#4 天皇編 【前編】 〜コテンラジオを聴いて〜

こんにちは、ぱんさくです。
コテンラジオのまとめも4回目になりました。
相変わらず時間はかかっていますが、継続できている自分えらい!
そして読んでくださっているみなさん、本当にありがとうございます。
とても励みになっています。

まとめにあたっては、1度聴いたシリーズを前回よりも濃い密度で聞き直し、さらに本を読んでみるということをしているので、かなり頭に入っている実感があって嬉しいです笑
その分時間がかかってしまうのが難点ではありますが…。

今回は思っていたよりも長くなってしまったので、前編と後編で分けることにしました!前編ではコテンラジオの内容をまとめたものをお届けします。


1. コテンラジオを聴いて

今回のテーマは「天皇について」です。
コテンラジオでは、天皇の特殊性や特徴、日本史の中でどのような存在だったかという点に焦点が当てられていました。
ラジオの中でお話しされていた内容を少し整理してお伝えできればと思います。

1-1. 天皇の特徴とは?

日本の天皇制度は他国の王制と比べると、かなり特殊な性質を持っているといいます。
一体、どんな点が特殊なのでしょうか?3つのポイントにまとめてみました。

①歴史がものすごく長い
実在は証明できないそうなのですが、なんと天皇は2600年もの歴史を持つと言われています。
確かに他国ではこんなに長く続いている王室は聞いたことがありませんよね。
ちなみに1500年前くらいの天皇からは実在が証明できるそうです。
仮に1500年前からだったとしても、本当に長い歴史を持っていることがわかります。

長く続いた理由として、日本が島国で異民族や他国の勢力の流入が少なかったことが挙げられるそうです。でも、外からの影響がなかったとしても日本国内で「自分が天皇にとって代わるんだ!」という人が出てきてもおかしくなさそうですよね?

②政治的な権力を持っていた時代が短い
天皇が政治的に実権を握っていたのは、平安時代の初期くらいまでだったそうです。それ以降は、摂関政治や武家政権になっていきます。

天皇として権威は持っているけれども、権力は持っていないということが、長く続いてきたポイントの1つではないか、と説明されていました。
各時代で力を持っていた貴族や武家などの勢力は、天皇の権威をもってその権力を証明してもらうという構図があったそうです。

③祭司を担っている
天皇は神道の祭祀を担っています。
そして天照大神の子孫であるとされていることもかなり特徴的です。
この辺りは、神道の宗教性が大きく関わってきます。キリスト教やイスラーム教などの一神教に比べて、神道では人と神の区別があまりないみたいです。
昔の人物が今では神様として祀られているのも、神道の性質が出ているのではないでしょうか?

ものすごく長い歴史があり、政治的な権力を持った時代が少なく、さらに神の子孫でもある天皇。謎が深まるばかりですね笑
では、そもそも天皇ってどのように成り立って行ったのでしょうか?

1-2. 天皇の成り立ちについて

前提として、昔の日本は1つのまとまった国ではありませんでしたし、天皇も最初から存在したわけではなかったようです。
各地で豪族と呼ばれる人々が統治を行っており、その豪族同士が集まってヤマト政権のような軍事連合を作っていました。
そしてその連合の中で一番力を持っていて、リーダーとしてみんなをまとめることができた人が大王になり、さらには天皇になっていったのではないか、と言われているようです。

一説としてこんな解釈があるよ、という文脈でお話しされていたので他にも色々な解釈や説があるのかもしれませんね。

1-3. 日本史の中での天皇

ここからは時代別に、天皇の権力がどのように推移して行ったのかまとめていきます。

①飛鳥時代〜平安時代初期
天皇の歴史を通じてみても、かなり政治的な権力を持っていました。
いわゆる推古天皇や天智天皇、天武天皇の時代です。

②平安時代中期〜
平安時代中期からは、摂関政治が行われます。
藤原氏などの貴族が天皇の外戚となったうえ、摂政・関白として実質的な政治権力を持った時代でした。

③平安時代後期〜
平安時代後期からは、藤原氏に代わり上皇が権力を握っていきます。
上皇とはすでに天皇を引退して、その位を譲った人のことです。

④鎌倉時代〜
鎌倉時代になると、武士が登場し武家が力を持っていきます。
武家政権となったため、天皇には権力はなかったそうですが、権威として尊重されていたようです。

⑤戦国時代〜
地方の武士たちが実力で台頭してきた時代です。
実力重視な社会だったため、天皇へのリスペクトも弱まっていきました。

⑥江戸時代〜
まだ武家政権は続いています。
江戸時代は、徳川家が全国を統一し治めた時代です。
戦国時代に引き続き、さらに天皇の力が弱まっていきます。

⑦明治維新〜
長州藩・薩摩藩により討幕活動が行われ、長きに渡った武家政権がようやく終わりを迎えました。
ここで日本の政治体系を刷新するために、天皇を頂点とした中央集権国家を形成します。立憲君主制の始まりです。

⑧第二次世界大戦〜
第二次世界大戦の敗戦を機に、アメリカ主導で憲法が制定されます。
この時にできた日本国憲法の中で、天皇は「日本国の象徴である」と位置付けられました。

天皇は日本の歴史を語る上で、本当に重要な存在であることがわかりますよね。

1-4. コテンラジオを聴いて私が思うこと

日本における天皇がどんな存在だったのかや、時代の変遷とともにどんなふうに変化していったのか、なんとなく掴めたような気がします。
特に天皇の長い歴史の中で、象徴天皇制になったのは本当に最近だったということは、普段あまり意識していなかったためとても印象的でした。

ただやっぱり、こんなにも長い歴史を持ちながら、誰かにとって代わられることがなかったという点に疑問が残ります。特に武家政権時代は天皇自体の力がかなり弱かったというお話もありましたが、正直倒そうと思えばいつでも倒せたのではないでしょうか?

そしてコテンラジオでは、各時代で力を持った貴族や武家は、天皇の権威をもって、その権力を証明してもらっていたということもお話しされていました。
私自身が日本史に明るくないということもあり、そもそも”天皇の権威”が何を指すのかがあまりピンときていません。

政治的な実権を持たない時代も、天皇が存在し続けられたのはなぜだったのか、そして天皇の権威とは何なのか、詳しく調べて見たいと思いました。

調べた結果は、後編でお伝えできればと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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