泳ぐような毎日を送っています。
初めまして。
限界OLのあすちゃんです。
泳ぎはあまり得意ではないけど、
まったく泳げないわけじゃない。
そんな平凡な人間です。
泳ぎど素人の人間がひたすらに泳ぎ続ける。
そんな平日会社員を過ごしています。
「時間が来るまではゆっくりでも泳ぎ続けないといけません。
はい、よーいスタート。」
という掛け声とともに、なんとなく水に飛び込む。
ひんやりと滑らかな水に体が包み込まれて、目が一気に覚めて、周りの音が一気に聞こえなくなる感覚に、初めだけはポジティブな気持ちを抱く。
月曜日の朝。
今週こそは頑張るぞ、という思いとコーヒーを片手に、ちょっとだけ背筋を伸ばして1週間がスタートする。
けれどそれも本当に一瞬。情けないくらい。
25m泳いでターンしてちょっとする頃には、体も水に慣れ、ああここから一体何m泳ぐのだ、何分後に再び陸に上がれるのだ、と元気がなくなっていく。
月曜日の夜。
ゆっくりでもいいとはいえ、決して止まれない。
止まれないし、息継ぎもだんだん乱雑になっていく。
「水分補給はOKですよ〜」
と差し出された水を飲むも、水の中にいたのに、また水か、と思ってしまう。
でも体は素直でごくごく、すっと飲み終わった。
ああ飲み終わってしまった。
また泳ぎださなきゃ。
火曜日のお昼休憩明け。
もう少ししたら折り返しかな。
体の疲労感は第一関門を突破し、無の境地に入っていく。
ただひたすらに。何も考えず足をバタつかせ、手をかき、息継ぎを繰り返す。
水曜日の朝。
よし。再び水分補給タイムだ….
と思ったら、すごい申し訳なさそうな顔した人がピピーっと入ってくる。
「今回はすみません、水分補給タイムなしでもいいですか。泳ぎながらちょっと説明聞いてもらわないといけないんです。すみません。」
え、何、泳ぎながら説明聞くって。
半泣きになるが、申し訳なさそうな顔に、水が飲めないくらいで泣くほど子供じゃないぞと強がりながら諦める。
お昼休憩に会議をねじ込まれた水曜日。
もはや記憶がなくなってくる。
木曜日。
あと少し。いや、それも考えるのもやめよう。
平泳ぎもクロールも、たまに血迷って背泳ぎもしてみた。
背泳ぎは25mの終わりがいつまでも判断できないため、鬼門だ。
個人的にはバタフライよりも。
盛大に手を壁にぶつける失敗をすることも、失敗が怖くてドキドキしてしまう時間も、大嫌いだ。
やっぱり手をぶつけた、痛い、ちぇ。
悪態をついたりなんなりしていると、ようやく金曜日夕方。
「上がっていい?上がるよ?私はドロンするよ?」
PCを閉じると共に、どっとくる疲労感。
お疲れ様でした。
金曜日夜。
息継ぎせずとも息ができる。
歓喜の舞を踊る。
地上にようやく戻れる土日。
急に1週間の水泳ライフをご紹介しました。
こんな限界OLが送る、note。
書くことは、あんまりがっちり決めていません。
でも、昔から書くことは何となく好きです。
平日の息継ぎに、
自分のために書かせてください。
誰かに届けばいいのだけれど、水の中からじゃ伝わらないかな。
アシカのように、泳ぐことが楽しくなる日が来るまで。
(あ、冒頭の写真は、鳥羽水族館にいるジュゴンのセレナちゃんです)
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