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Instagramの検索機能強化で思うこと

どうも、広告屋のエルモ(@elmo_marketing)です。

今日は、新しくInstagramにテスト実装される「キーワード検索機能」について、私見をまとめておきます。


このニュースですね。

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写真のように、これまでできなかった2ワード以上の検索(baking resipesとか)ができるようになり、さらに投稿内容のワードも検索に引っかかるようになるそうです。

あ、ちなみにまだ北米と英でのテストで、日本での実装予定はありませんのでご注意を。


ここからは、とくにストーリー性もなく、ただただ個人的に思うことを3点ほど紹介します。

①検索マーケットは、ソーシャルの100倍は大きい

何をもってマーケットと定義するかにもよりますが、通常のSNSのフォローフォロワーの関係性より、ネット上の検索需要のマーケット規模が圧倒的に大きいです。

検索市場は、言い換えるとお悩みマーケットです。なにかで困っている人、解決策を求めている人が、日本中から検索エンジンを通じて、何かしらのコンテンツに行き着きます。

検索ニーズの量は面白いもので、誰かしらが日々お悩みを抱えているので、一定量のトラフィックがかならず存在します。

だから、検索エンジンで上位表示を獲得するというのは、安定して流入を獲得する常套手段になっているわけです。いわゆるSEO対策ですね。

で、今回の検索機能強化で、検索需要の一部がGoogleからInstagramにシフトするかもしれません。

Instagramがいま世の中にある検索需要(その大半はGoogle)の一部でも取り込めるようになると、Instagramのユーザー数、ユーザーの滞在時間、またその用途がさらに増えることは容易に想像できます。

ソーシャルメディアの検索エンジン化は、流入トラフィック量を考えるとかなり大きなインパクトになるんじゃないかなと思っています。

②Instagram完結のプラットフォーム

この1年、ずーっと言われ続けていたのが、Instagramのショッピング機能強化です。

ECモールや自社サイトに飛ばすことなく、Instagramで購買が完結する。Facebookは商いの受け皿を着々と進めてきていました。

ショッピング機能がマーケティングファネルの最下部強化だとすれば、検索機能の充実はファネル上部の強化だと思います。

要は、売り場を整理したら、次は売り場に来るユーザーの導線を準備しておこうってこと。

「Instagram検索から商品に出会って、口コミもIG内で確認して、商品もInstagramで買う」

このイチプラットフォーム内で完結させようという狙いがあるのも、ほぼ間違いないかと。

雑談
これから新しく強化されるショッピング機能、検索機能も、たくさん使われないことには広がっていきません。Instagramさんは、うまくこの2つの機能を使ってくれる事業者、コンテンツ提供者に良い先行者利益を準備してくれるはずなので、Instagramへの参入はホットだと思います。

③「便利」を追求し始めたInstagramの真意とは?

ここから先は、完全に僕のコラムです。

Instagramに新しい検索機能が加わると知り、真っ先に思い出したのがこちらのnoteです。

しかし、あり得ないレベルにユーザーの意見をガン無視しているWebサービスがあります。
「URLをはったら、リンク先に飛べるようにして欲しい!」
「画像をローカルに保存したい!」
「テキストを改行したい!」
「PCからも投稿したい!」
「画像加工だけに使いたい…!」
「複数ワードで検索したい!」
……

こういうユーザーの小さな、そして恐らく大量に届くであろう声をガン無視して成長し続けているのがそう、みなさんご存知インスタグラム
です。

実はInstagramは、大量の不便をあえてそのまま放置したにもかかわらず、スケールし続けている謎プロダクトだったりします。

で、今回ついに、「複数ワードで検索したい!」という、ユーザーからの長年の声にお応えする形になりました。

「なぜこのタイミングで?」

この背景には、「ユーザー獲得数が伸びるとこまで伸びきった。この先はユーザーに新機能を提供し、1人当たりの使用量・用途を伸ばすしかない!」という、ソーシャルメディアの行き詰まりがあるように感じます。

SNSのUIが似たり寄ったりになり、twitterでFleet機能が実装された背景も本質は同じだと思います。新規ユーザー獲得の鈍化で、1人当たりのエンゲージを増やすしか道はない。これが、ソーシャルメディアがぶち当たっている課題かなぁと。

そのせいで、検索ニーズを奪われるGoogleからするとたまったもんじゃないですがw

ということで、Instagramの検索機能が強化されるらしいよという話でした。

ソーシャルメディアも成熟期を迎え、新しい変化が起きようとしているので、コンテンツ発信者やモノ売りの商売屋さんは、攻め所がたくさんあるんじゃないかと思います。

あとはInstagramコンサルが増えそうです。

ではでは、今日はこんなところでおしまいです。

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