「自信」に騙される人たちはバカなのか?

こんばんは、エルモです。

橘玲さんの新刊「バカと無知」の一節を読み、考えるところがあったので、残しておきます。

最近経験した出来事で、まさに同じことを感じていたんです。

橘玲さんは、以下のように本書にて記しています。

見ず知らずの相手の発言を評価するとき、わたしたちは実績よりも「自信」を参考にする。どれほどバカげた主張でも、相手が自身たっぶりだと思わず信じてしまうのだ。

続いてその理由を以下のように。。。

「相手のことをとりあえず信用する」のがデフォルトになっているのは、ヒトの本性が性善説だからではなく、脳の認知能力に限界があるからだ。

わたしたちは日々膨大な選択を迫られ、次々と判断を下しながら生きている。そんななかで、ひとつのことをじっくり考えて、なにが正しいかを決めるのはものすごく大きなコストがかかる。

本書では、SNSの匿名発信が事例にされています。Twitterのタイムラインは非常に分かりやすいですよね。

最大140字のコンテンツが半無限にタイムライン上に並んでいるので、1本1本のコンテンツを「読み込んで考える」と、それだけで日が暮れてしまいます。

Twitterですら「読む」のではなく、「見る」または「感じる」が正しい消費行動の表し方なのではないでしょうか。

とりわけTwitterのコンテンツ消費にも「錯覚資産(ハロー効果)」は多分に働いていて、RTやいいねがたくさん押されているモノには自分も便乗して反応しやすい傾向にあります。 

「いいねがたくさんついているモノは良いコンテンツだろうから自分も自信を持って共有しよう・・・」といった無意識なバイアスが働いているわけです。

冒頭から余談話になってしまいましたが、「自信のある(ように見える)コンテンツ」が注目を浴びやすいのは、Twitterに限った話ではありません。

Yahooニュースのタイトル、YouTubeのサムネイル、Instagramの1枚目コンテンツ、ディスプレイ広告のCRなどなど、キャッチ―な内容で引き付けてワンクリックを誘導させるのはネット活動の常套手段です。

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