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Niziプロジェクト・バチェラーに学ぶ、熱狂を生みだすコンテンツの作り方

こんにちは、マーケターのエルモ(@elmo_marketing)です。

今日は、「熱狂を生むコンテンツの共通点」について書いていきたいと思います。

先日終わったばかりの”虹プロジェクト”、”バチェラージャパン”、”100日後に死ぬワニ”など、SNSでバズるコンテンツにはいくつかの共通点があるとお気づきですか?

ぶっちゃけバチェラーは、何度やってもそれなりに盛り上がります。バチェラー本家のアメリカは、いまシーズン24らしいですw

この理由は、バチェラーというコンテンツが、盛り上がるポイントを構造的に抑えているからに他なりません。

今回ネットで熱狂を生んだ「虹プロジェクト」もまた、バチェラーと同じ共通点を有しています。

本日は、人を動かすコンテンツ作りのポイントについて紹介いたします。

虹プロジェクトについて簡単におさらい

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niziプロジェクト公式サイトより抜粋

先日、Niziプロジェクトというアイドルプロデュース番組の最終話が放送され、ソーシャルメディア上でもトレンドに上がるほどの盛り上がりを見せていました

ちなみに、Googleトレンドで「虹」を調べた結果がこちら。(虹プロジェクトだと結果が出ませんでした)

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Googleトレンドより転載

虹プロジェクトが完結する先週末に、一気に「虹」に関連するキーワードが、急激にバズったことが見て取れます。

すごーく簡単に、虹プロジェクトという番組をまとめると、

K-POPの名プロデューサーJYParkが、日本全国からアイドルの卵(番組では練習生と呼ばれます。)を募集し、アイドルをプロデュースする。

番組では、「地域予選→東京合宿→韓国合宿→デビューメンバー決定」までの過程を経て、練習生の生き残りと成長を追った番組になっています。

僕も後半から見ていたのですが、プロデュサーのJYParkさんは、プロデューサー、コンテンツクリエイターとしてお手本のような方で、「彼のおかげで番組が盛り上がった」と言っても過言ではない気がします。それくらい、JPParkのコメント一言一句を見逃せない、そんな魅力が彼には備わっていました。

ごめんなさい、脱線しました。

今日はコンテンツ構造のお話。

コンテンツに良い構造的な仕掛けがあると、プロデューサーや出演者の魅力と関係なしに、そこそこ盛り上がる舞台が出来上がる、そんな話をするのでした。

熱狂を生むコンテンツの3か条

虹プロジェクトとバチェラーに共通するポイントは以下の3つです。

・ゴール設定が明確
・時間を味方につける
・コンテンツが成長する仕掛けがある

この3つを、、、

たったこの3か条をおさえるだけで、強いコンテンツが生まれる確率は一気に高まります。逆にいうと、良いコンテンツとは、企画が走り出す前の段階で、コンテンツを構造的に設計できるか?である程度決まってくるということです。

ゴール設定が明確

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まずはなにより、ゴール設定が明確であること

虹プロジェクトであれば、グローバルアイドルとしてデビューすること。

バチェラーであれば、女性以外の全てを手にしたバチェラーとお付き合いすること。

「企画がどこに向かって走っているのか?どの山に向かっているのか?」がハッキリしていると、受け手は迷うことなくコンテンツを消費できます。

コンテンツの受け取りやすさこそが、企画のポテンシャルであり、影響力を最大化する秘訣となります。


さらに、ゴールに達する期限があることも重要だったりします。

コンテンツに終わりが来ることが明確だと、コンテンツに希少性が増します。1000巻までダラダラ続く鬼滅の刃と、あと10話で終わってしまう鬼滅の刃、どちらに関心が湧くでしょうか?きっと後者のはずです。

(良いコンテンツであれば)最終話に近づくほど希少性が上がり、コンテンツへの渇望・飢餓感が増え、エンゲージが自ずと上がっていきます。

時間を味方につける

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さらに、時間を味方につけることも超ポイントです。

虹プロジェクトであればおよそコンテンツの露出期間が半年。バチェラージャパンでおよそ3カ月弱、100日後に死ぬワニはちょうど100日間などです


ソーシャルメディアが情報収集の中心になった昨今では、コンテンツはバイラル(ウイルスのように2次的3次的に)で広がっていきます。

関係者を巻き込んでいくバイラルマーケティングには、コンテンツの量が指数関数的に増えていく性質が備わっています。俗にいう、雪だるま効果というやつです。

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たとえば、今回のNiziプロジェクトも、数カ月前はtwitter上のコンテンツも少なかったはず。しかし、終盤は大量のUGCが見られました。これはまさに、口コミが口コミを呼ぶ典型で、時間とともに雪だるまの大きさが大きくなった証です。

僕の持論ですが、にわかファンは新たなにわかファンを呼びます。

あるティッピングポイントを超えると、誰もが気軽につぶやける雰囲気が生まれ、投稿の量も急拡大します。


また、一定期間の露出期間を持っていると、コンテンツに愛着が湧いてきます。いわゆる推しメン効果ですね。(笑)

虹プロでは、「自分が推しているメンバーが活躍できるか?」バチェラーなら、「推しメンが、無事にローズをもらい次のステージに進めるか?」と、ついコンテンツを自分ゴト化してしまう。時間には、人を惹きつける魔力があるんです。


余談ですが、僕は広告屋なので、一発ドカンと打ち上げ花火を作ることが多いです。一発打ち上げ花火はその瞬間にコンテンツを届ける「点のコミュニケーション」になりやすいんですね。

 その点、時間を味方につけられる「線のコミュニケーション」はそれだけで優位です。エンゲージの深さ、人から人への情報伝播力、一発勝負に出ないからこそできるコンテンツの引き出し方があります。

 予算では分のある広告と真っ向勝負せず、「時間を味方につける」選択肢をとることは、コンテンツ作りにおいてとても大切な視点だと思っています。

コンテンツが成長する仕掛けがある

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3つ目が、ゴールに向かってコンテンツ自身が成長すること

虹プロなら、練習生の女の子達がJPParkプロデュース(と圧倒的個人練習)のもと、アイドルの卵として魅力を増していきます

実際「niziプロジェクト 垢抜け」でtwitter検索すると、大量の投稿が出てきましたw ガチな話、練習生のみなさんは、初期とは比べ物にならないほど垢ぬけてますよね。

一番上が序盤の写真で、一番下が終盤の写真。たしかに、数カ月でとんでもない変わりようです........w

バチェラージャパンも、女性陣は選ばれていく過程で自信をつけ、明らかに容姿が垢ぬけて行きます。


さきほど2つ目の条件で「時間を味方につける」ことを上げましたが、時間を長く使いながら、受け手を楽しませるにはコンテンツの変化が不可欠です。

なにかしらの変化をコンテンツに起こし、受け手を飽きさせない工夫が必要なんです。

たとえば、グランドラインに一向に向かわないルフィ海賊団、中忍試験を受け続けるナルトは、物語としてまったく面白くないですよね?

つねに成長を追い求めれるのが、時間を味方につけるコンテンツの条件と言えます。成長、変化なしに、人を魅了し続けることはできないんです。

熱狂を生み出すコンテンツのまとめ

今回は、Niziプロジェクトが盛り上がりを見せていたので、これにあやかり「熱狂を生み出すコンテンツの条件」を考えてみました。

それがこちらの3つ。

・ゴール設定が明確
・時間を味方につける
・コンテンツが成長する仕掛けがある

実際に書き出してみて気付いたのですが、マンガが兼ね備えている要素をリアルで演出すると盛り上がるということなのかもしれません。

ちなみに、この熱狂を生み出すコンテンツ作りは、なにもテレビ番組に限った話ではありません。オンラインサロンや自社のコンテンツマーケティングにも応用できると思っているので、ぜひぜひ参考にしてみてください。

広告屋の僕からすると、「時間を味方につけること」はとくに有効だと思います。広告と違って、時間を味方につけたコンテンツ発信はお金で買えない繋がりを生み出せる可能性が高いです


「時間を味方につける」って小難しい表現をしちゃいましたが、要は「発信を継続すると何か良いことがあるかもよ」ということ。ネットの情報発信では、無料でコンテンツを露出する機会が与えられています。つねにネット上に点を打ち続けていれば、どこかでなにか面白い線になるかもしれません。

ということで、本日の記事はここまで。

こちらのnoteが、なにかしらのコンテンツを発信している方に、参考になれば幸いです。

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エルモ(@elmo_marketing







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エルモ/Marketing Media Lab
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