『Infinity!Our wings!!』の可能性
はじめまして。たるチョコです。
今回は5thライブに向けて、自分の好きな曲を深く掘り下げたい、自分の好きを形にしたい!そう思ってこの文章を書くことにしました。
『Infinity!Our wings!!』
今回は『Infinity!Our wings!!』について話していきます。
アニガサキ2期6話の挿入歌で、歩夢・しずく・せつ菜によるユニット「A・ZU・NA」の新曲ですね。
曲をはじめから通して、自分が感じたことを思い切ってひたすらに書いていきます。
実際の音源やMVを少しずつ見ながら読んでいただくと良いかと思います。
開幕のセリフパート
まずMV冒頭の衣装最高ですよね。MVの始めと終わりに少しだけの登場で、話題になることも少ない気がしますが、冒険者・旅行者な雰囲気が曲の世界観にマッチしていてとても好きです。この衣装、何て呼べば伝わるのかよく分かってません、こうだよって呼び方があれば教えてください。
黒と白の落ち着いた雰囲気や帽子やトランクケースといったアイテムもいいですよね。遊びに行くというよりは、各地を訪ねる格式高い衣装に感じます。正統派な衣装も良く似合う、流石A・ZU・NAの三人だと思います。(やべーやつなんて言われたりするけど、ちゃんと正統派もこなせるって証明できてる!!好き!!!)
三人のいる場所も現実世界中に実際に同じ場所があるらしいので、まさしく旅をしているA・ZU・NAですね。ゲームの様な雰囲気ですが実在するらしいのでびっくりです。
そして歌詞カードにも記載されるくらいセリフもこの曲の一部となっています。それがこちら。↓
「世界中に降り注ぐ」「いろんな色の星のかけら」「その瞬きが空を照らしていく!」「「「ぜんぶ、ぜーんぶ拾い集めよう!!!」」」
世界中を巡って星のかけらを集める、曲の目的が提示されます。
衣装とセリフが同じシチュエーションなので、曲の中で進行する物語が鮮明に映ります。
先の歌詞まで考慮して読むと”輝く星のかけら”はスクールアイドルとしての意味合いも強く含まれていると読めますが、後々ミアのソロ曲『stars we chase』でも同じような意味合いで"星"が出てくるのが好きなポイントです。世界観が同じだと色々考えることができて嬉しいですね。
輝く星がスクールアイドルなら、逆説的にスクールアイドルは"輝いている"もの、と受け取ることができるのも粋なポイントだと思います。サンシャイン!!で輝きがテーマになっていたのを思い出します。
星がスクールアイドルそのものなら、その欠片はスクールアイドルの基みたいなものでしょうか。
それを全部集めようとする姿は、アニメ2期6話の挿入歌として、6話の集大成の曲として、とても"らしい"展開で素晴らしいと思います。
世界中に散っているのにそれを全部を拾おうとする、そのスケールの大きさ・前向きさも、もうなんでもできるんだ!!という勢い・無敵感を感じて好きなポイントです。
ライブ衣装
セリフパートの最後に旅のシーンから、学校のステージに切り替わります。
アニメでは先にこっちの衣装で登場・名乗りシーンがありますがMVだけならこのタイミングが初なのでここで話します。
まずは、A・ZU・NA三人それぞれのアニマル衣装をモチーフにしたもふもふグローブと帽子についている動物の耳!
純粋に可愛いのはもちろん、スクスタが初出のネタを取り入れていることから、"別の世界の星のかけら"を拾い集めて衣装に取り入れた結果、という風に解釈できるのが自分のお気に入りのポイントです。
色んな要素を全部詰め込んでもごちゃごちゃにならず、むしろ全部詰め込んで形にすることがテーマになっているからこその衣装だと思います。
グローブだけに注目すると、A・ZU・NAは1stシングル『Dream Land!Dream World!』でも白の手袋をしていたので、素手を隠していることに共通点を感じたり、アニメ2期のOP曲『Colorful Dreams! Colorful Smiles!』でも歩夢とせつ菜はそれぞれモフモフのグローブ、特に歩夢はミトン形まで同じなので、料理をする子としてのキャラクター性なのかな?と考えたり、歩夢ちゃんのミトン毎回可愛いな~~♡♡ってなったりします。
全体だとやはり、サーカステントのような形にメリーゴーランド柄のスカートが特徴的で、A・ZU・NAの遊園地のモチーフをアニメでも提示してくれたのが嬉しいです。ライブでは『Poppin' Up!』の針金スカート再来でしょうか?やはりかすみんワンダーランドがライバル……!!
カラーリングは『Dream Land!Dream World!』から赤青黄色の担当を変更+腰や襟やタイツに自分の色(ピンク、水色、赤)と、今までのA・ZU・NA+それぞれの個性の組み合わせで、ここでも星のかけらの詰め合わせをしているのが素晴らしいポイントです。
個人的には首のあたりが見えているのにトキメキを感じます。
1番:せつ菜パート
各ソロ歌唱パートで大きく変化があるのが特徴の楽曲なので、そこで区切りながら話をしていきます。
トップバッターはせつ菜。
MVでは光と炎の演出がまず目を引きました。
こういうのは虹ヶ咲ではせつ菜の専売特許なイメージがあります。
せつ菜パートの振り付けは、なによりも"せつ菜もふもふパンチ!!👊"
アニメでは歩夢から「始まったのなら、貫くのみ。でしょ!」の言葉を受けてのライブだったので、ステージの上でせつ菜が拳を突き出す振り付けはそれだけで激アツですね!!
1期3話・12話、2期6話と、拳を突き出すシーンが毎回大事なシーンになっているのもあって、思い入れも大きいです。
ソロ曲だとキックなイメージもありますが、ユニットだと歩夢がいる分パンチになるのでしょうか……なんて。
背景のセットは飛行船。
せつ菜はソロ曲で空・宙(ソラ)が出てくることも多かったので納得の担当です。
スクスタのジャスティス・アーチャーの衣装は飛行船に乗ってるような様子もいいですね。
アニガサキ恒例のスクスタ衣装カットだけでなく、藤丸先生のテイストで描かれたA・ZU・NAやマルイコラボの和服が差し込まれているのも印象的です。引用元がバリエーション豊かなのも、星のかけらの話に繋がります。
それにしてもお団子を頬張って満面の笑みで寄ってくるせつ菜ちゃんは可愛すぎますね!!反則級の笑顔です。
マルイコラボの振袖和装は個人的にも好きな衣装だったのでアニメMVで使われて嬉しかったです。元々のイラストだと歩夢とせつ菜の2人が和傘を持ってるんですよね。色んな妄想が膨らみます……。
歌詞ではワタリドリが登場。
せつ菜の歌詞らしく、行先一つと信じて真っすぐ駆けているようですが、途中絡み合った風にどうすればいいのか悩んでいる様子もあります。
アニメに照らせば、SIFと文化祭の合同開催、もしくは優木せつ菜と中川菜々の在り方ついて、これでいいと信じていたものが、いつの間にかそうでなくなった。そんな様子でしょうか。
1番:歩夢パート
ソロパート2番手は歩夢。
曲の印象も熱い激しい感じから、優しい雰囲気に変わります。
立ち位置も歩夢がセンターになるように移動します。
スポットライトの使い方や合いの手、歩夢からずれて入る振り付けなど、パート毎に主役が明確になってそうなMVの演出が印象的でした。
背景のセットは船。
海にある星のかけらを集めに行きます。
水に関するテーマはしずくの担当かと思いましたが、ここは歩夢が担当。少し以外に思いました。
船は赤い帆に風を受けて青い海を進んでいく様子です。赤い帆や船首の黄金の女性像(?)のデザインは少し気になりますね。
『Say Good-Bye 涙』衣装の背景にはマストの角度からすると廃船が描かれています。色合いもあってノルスタジックな雰囲気ですが、旅を終えたティータイムなのでしょうか?『Say Good-Bye 涙』衣装がカッコいいのでソファで座っているだけも趣がありますね。ポニテかっこいい王道主人公な歩夢ちゃん、好きです。
スクスタUR「ミスティック・フェアリー」衣装の歩夢はティーカップに座っていて、サイズ感からプリ〇ュアの妖精みたいに思えます。直前のカットでテーブルにティーセットが置いてあるので、この二人の歩夢で船旅をしてきたようにも見えます。
歌詞は、読むと主に侑とのシーンが思い浮かぶでしょうか。
やってみたいスクールアイドル、好きなピンクの衣装、ユニットの可能性といったワードを思い出しました。
2期5話では即興劇の後、侑との観覧車で前向きな気持ちを語っています。不安になっていたのは過去の話で、今はもうすっかり成長している様子です。
1番:しずくパート
1番のソロ最後はしずく。
1番のソロパートは歌うメンバーに合わせた雰囲気になるのがいいですね。
背景のセットはお城。
陸海空の陸に当たるセットですが、乗り物ではないのが少し気になりました。
『やがてひとつの物語』の衣装で書斎にいる姿が絵になるので、お城なモチーフも良いと思います。
このパートでは歌詞に連動して歩夢とせつ菜のカットが入るのが印象的です。
この曲がかなりダイレクトにアニメ本編の出来事と繋がっていることを表現してます。
5話の即興劇、A・ZU・NA結成の流れがこの一瞬ではっきりと曲に組み込まれ、曲の世界観や意味合いが強くなっているのが大好きなポイントです。
A・ZU・NAファンミでも、ドラマパートと現実のライブのストーリーを一つに接続しているのが『やがてひとつの物語』だったので、そういった意味でも重なりがある素晴らしいパートだと感じています。
1期8話で「本当の自分」を出せるようになって、今回で堂々と「本当の自分」を表現しているところも、しずくちゃんの成長を感じる歌詞になっています。
「限りない未来」がA・ZU・NAの七変化どころではない将来を感じさせるのも好きなところです。アドリブ満載で自由に楽しいA・ZU・NAが良いですね。
1番:サビ
サビでは3人が揃ってパフォーマンス。
背景のセットは3つの気球。
風が吹くままなところを読み取ったり、3機あるところを読み取ったり。個人的には冒険RPGの終盤、自由な探索ができるようになる移動手段な印象を受けました。
せつ菜の飛行船と"空"のイメージが共通しますが、こちらの方がより”自由”な印象が強い気がして、この曲の終盤に相応しいセットだと思います。
ハイタッチやおしりフリフリの振り付け、Maze Townの衣装カットなど、A・ZU・NAのかわいいカットの連続も当然注目なのですが、サビの振り付けの中でフォーメーション移動があるのが個人的に気になりました。各ソロパートに合わせての変化だけでなく、ここでも変化があるんだ!と少し驚いた感じですね。fullでのパフォーマンスでどうなるのか、ライブでは一つ注目して観たいと思っています。
歌詞は、5話の即興劇のシーン、セリフを覚えていなくてもアドリブでとにかくやってみようとした姿が思い出されます。
「前人未到」なんて言葉も、まさに型破りなことを表現していて、即興劇のあとのしずくの言葉がそのまま込められた歌詞だと思います。
1番2番間奏 (Dメロパート)
fullの曲に合わせて書くのでこのパートです。ここからはMVがない分、語れることも少なくなってしまいます。
1番が終わってすぐにサビ前かというような、かなり珍しい構成をしているのもこの曲の特徴ですね。曲の構成から奇想天外さを感じる、まさにA・ZU・NAらしいポイントだと思います。
歌詞も特に「ふわふわ」な歩夢や、「風」のせつ菜がそのメンバーらしいチョイスだと感じます。
2番:せつ菜×歩夢パート
2番は1番のソロパートを土台に歌唱メンバーが別々になっています。
1番ではせつ菜が歌ったところを2番では歩夢が歌う、といった形ですね。
このパートはライブで披露されるときのダンスが気になるポイントです。
MVでせつ菜がパンチ👊をする振り付けがあったパートになるので、それが2番で歩夢の振り付けがどうなるか……。アニメでも歩夢から拳を突き出すシーンがあっただけに、曲中でもそれが再現されるのか注目したいです。
少し話を脱線すると、1期のOP曲『虹色passions』でも1番2番間であぐぽんともりるがグータッチをする振り付けがあるので、今回ももしかしたらと思っています。
2番:歩夢×しずくパート
1番の歩夢パートを2番ではしずくが担当します。
歩夢とせつ菜のお話の行く先に悩んでいたところに、むしろ歩夢たちが即興劇を披露することになったことが歌詞でも表れています。
2番:しずく×せつ菜パート
ソロパート最後は1番のしずくパートをせつ菜が担当します。
しずくのパートを借りて、妄想・即興劇から始まる可能性にふれる歌詞が良いですね。
スクールアイドルに引っ張り上げる側のせつ菜が「ココロの準備はできていますか?」と問いかけるシチュエーションは熱くなるものがあります。
2番:サビ
サビはそろっての歌唱。
演出面は予想するにはイマイチ材料がないので歌詞についての話です。
「七転八起」はこの曲の披露が6話だったところに7,8と来るので少し気になりますが、自分が深読みなだけで何もないと思います。
「カタチ変えてくよ」の歌詞はランジュのセリフに対する反応を思い出します。侑の切り返しやせつ菜の提案など、だったら!というようなものだったと思います。
最後の「瞳を閉じて 高鳴る空へ」のフレーズは少し『DIVE!』の歌詞を思い出しました。せつ菜の決意の文脈が少し似てるかなーという感じ。『DIVE!』にも「目を閉じる」歌詞があるので気になった方は聴いてみてください。
個人的に、せつ菜と言えば武蔵野の森での1stライブで披露された『MELODY』 のモニターが印象的過ぎて、せつ菜と空が一緒になっていると思わず反応してしまいます。
ラスサビ前~ラスサビ
「とにかくやってみよう!」はそのまま、即興劇に向かうせつ菜のセリフに重なります。A・ZU・NAらしくもあり、アニメでも大事なるポイントです。
ただ、歌っているのが歩夢一人なので、曲としてのセンターは歩夢かもしれませんね。MVでもサビでセンターに移動しますし。
ここから休む暇なくラスサビまで一気に進む勢いのあるところは好きなポイントです。
ラスサビ「ハイタッチ!」からはMVもそのまま使える構成になっています。
ライブでもモニターにキャラを背負い、MVとステージが一つになる、全部まとめてのフィナーレになると思います。まさしく集大成ですね!
最後のセリフパート
MVでは始めのセリフパートと同じ衣装の三人が、今度は同じ場所に集合しています。ライブ衣装での決戦を終えて、エンディングのようにも感じ取れます。
自分が気になったのは、本当に最後の最後「どこまでもいこう!」の歌詞。真っ先に『ラブライブ!The School Idol Movie』SUNNY DAY SONGの直前の穂乃果のセリフを思い出しました。
無限に広がるスクールアイドルの可能性、その全てを肯定して、どこまでだって行けると宣言する姿です。
この曲でも星のかけらをぜんぶ集め、抱きしめる、穂乃果のセリフを同じことを歌っています。
アニメの作りも上手くて、2期5話でスクールアイドル展にA・ZU・NAみんなが行っているからこそ、この歌詞が出てきても自然と受け入れることができる。むしろ、穂乃果のスクールアイドルがずっと続いて欲しいという想いがそのまま受け継がれているようで胸が熱くなりました。
おわり
『Infinity!Our wings!!』について自分が思ったこと・語りたいことを書いてきました。
A・ZU・NAの物語を表現する力や、全部を詰め込む力を最大限に活かした、これぞ「A・ZU・NA」!!!という曲がアニメの挿入歌になっていて嬉しい気持ちでいっぱいです。
書きながら歌詞を深く読み込んだり、他の虹ヶ咲の曲も聴いてようやく気付くことがあったりして、こうして一つの曲を大切にするのもいいなぁと思いました。
「A・ZU・NA」や『Infinity!Our wings!!』のことが少しでも好きに、また、各々が一番好きな曲をもっと大好きになるキッカケになっていたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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