そこにある企みが向上心なのか怠惰なのかそれによって。
たよられるのはキライではない。
たよられると断れない。
いや、
断ることもできる、
術を身につけた。
自分が、
自分ではない誰かのチカラを借りることが
とてつもなく苦手なことに、
気がついたのは最近だけれども。
もちろんココロはつねに
信頼のおける人間関係によって
支えられている。
ただ、助けを求めることが、
本当に、わたしには、なぜか難しい。
仕事における自分を客観的にみるとき、
・プレゼンが得意(緊張しない)
・提案書、資料作りが得意(見た目と説得力)
・ポジティブ、ストイック(落ち込まない)
と思われている。
と、言われることが多い。
「そういう人間」という意味で。
実際のところを考えてみると。
・プレゼンが得意
見知らぬ人や大勢の人の前で
物怖じせず堂々と話せるのは、
中学校の入学式で新入生代表の挨拶をした経験、
毎週のようにプレゼンを課せられていた学生時代、
そこからくる慣れ。
もあるんだけど、
要は「ええかっこしい」なこと。
「緊張してません」みたいな顔をすること。
「自信あります」と自分に言い聞かせること。
直前は開き直っているだけで、
前日くらいにめちゃくちゃ緊張している。
・提案書、資料作りが得意
デザインに関する勉強をかじっていること、
すきな色やフォントが決まっていること、
よりも。
いつでも、自分ではない他人になれること。
会社のことを知らない取引先の誰か、
わたしを初めて認識する誰か、
語彙力の少ないこども。
そうして空っぽになったうえで
伝えたいこと、手に取る誰かの疑問を
文字に起こしている、という感じ。
・ポジティブ、ストイック
自己評価はむしろ真逆で、
ものすごく一瞬で落ち込むし、
ずっと1つの壁で悩み続けるし、
できるだけ効率的にやって早めにダラけたい。
朝は起きたくないし毎日会社に行くか悩む。
寝るのが好き。(関係ない。)
なぜこう見られるのかは疑問だけれども、
自分にも他人にも厳しいのは否定できないから、
そのせいかもしれない。
納得できない指示や業務の遂行は
吐くほど嫌いなせいで、
歴代の上司様には本当に申し訳ない。
つまり、
「そういう人間」と思われている部分は、
経験や心掛けやテクニックで成り立つもので、
その十二単をまとった「わたし」だと。
そのうえで、その得意分野において
たよられたとき。
矢面に立ってほしいと言われたとき。
より良いものを求める向上心からくる企みであれば
よろこんで引き受ける。
残業してもいい。
休日に家で悩み抜くほど張り切る。
が、
めんどくさいし、やってくれ。
得意なんでしょ?やってくれ。
てきとうでいいよ?
では、御自身でどうぞ。
顔に書いてありますよ?
顔は見えなくても、伝わってますよ?
そう。そういうこと。
あなたの怠惰のために
大事な経験と惜しい時間は使いたくないのです。
身を守るために身につけた十二単なので。
相容れないのです。
まだ世に出したことのない、
この感情が、
最近の晩酌のアテなのでした。