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「玉木新党」結党直前!参加しそうな全議員の消費税に関する主張を調べてみた

玉クラウォッチャーのショコラです。

数ヶ月前から玉木クラスタ、つまり玉クラの動向を分析していた私ですが、ついにとんでもないことになってしまいました。

私が玉クラをウォッチしていた理由は「こんな人々の口車に載せられて玉木さんはとんでもない判断ミスを犯すことになりはしないか」という懸念からでした。

例えばこちら。
玉木さんはゴリゴリの自民支持者に自身を囲むオフ会を仕切らせています。
(証拠はたんまりありますが、各自で探してみてください)

このようにガードゆるゆる、警戒心ナッシングな低リテラシー政治家であるため「チヤホヤされて真に受ける」という事になってしまい、玉木さん一人の行動によって日本の政界をダメにしてしまう可能性があると考え「玉木クラスタ分析」という形で警鐘を鳴らしてきました。

しかし、その懸念が今回の合流騒動で現実になってしまったのです。

玉木さんは頑なな態度を崩さず、合流協議を途中で放り投げて、国民民主党の解党と自ら新党の旗揚げ(玉木新党と言われています)を宣言。
しかもその理由はかなり意外なものでした。

立憲は減税反対?玉木新党は減税賛成?

まず、合流協議を放棄した際の玉木さんの発言をご確認ください。


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分党決断の理由に消費税率5%への引き下げを立民が受け入れなかったことを挙げ、「国民は結党以来、政策提案を命としてきた。軸となる基本政策の一致は譲れない」と語った。河北新報

つまり、自らが合流できなかったことの理由として玉木さんはまず第一に「消費税」を挙げたのです。
そしてそれに呼応するかのように湧いてきたのがこのような人々。

▼菊池誠氏(キクマコ)

▼足立康史議員(維新の会)

▼ツイ速

こういった人々やメディアにより「玉木新党は減税!立憲は増税!」のような論調が拡散され、数多くの人が乗ってしまったわけですが、果たしてそれは正しい情報でしょうか?今回はそれを検証したいと思います。

というわけで、

「玉木新党」結党直前緊急企画!!

玉木新党に参加しそうな国会議員の
消費税に関する発言を分析し、
通信簿のように評価する


という若干乱暴なことをしてみたいと思います!!

玉木新党へ参加する議員の予測

大変お待たせしました!
ここから本題、分析タイムです。

「玉木新党」に集まる可能性が高いと言われる議員のみなさんのこれまで(8月14日時点)の発信を分析し、消費税減税・廃止の考えを評価します。

対象議員は私が認定する玉木クラスタ・松竹梅氏の「予測」で名前が上がっている人々や、本人からすでに参画すると明言があった議員となります。
(予測自体がポンコツである可能性はご笑覧ください)

▼衆議院議員
玉木雄一郎(確定)
山尾しおり(確定)
川合孝典 (確定)
前原誠司(確定)
古川元久
古本伸一郎
近藤和也
馬淵澄夫
岸本周平
城井たかし
稲富修二
吉良州司
西岡秀子

▼参議院議員
榛葉賀津也
大塚耕平
伊藤孝恵
(敬称略)

評価方法:5段階評価
評価基準は以下の通り

恒久的な減税・廃止をすべき
★★★★★

恒久的な減税・廃止の議論をすべき
★★★★☆

一時的な減税・廃止をすべき
★★★☆☆

一時的な減税・廃止の議論をすべき
★★☆☆☆

減税について前向きな言及なし
★☆☆☆☆

ここでもう一度おさらいしておきたいのですが、玉木代表が今回の合流を不参加とした理由がこちら。

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「国民は結党以来、政策提案を命としてきた。
軸となる基本政策の一致は譲れない」

つまりここに挙げた議員がもし仮に「消費税減税」を訴えていなければ「軸となる基本政策の一致を譲れない玉木新党」に参加するのは辻褄が合いません。

政策の一致なく新党への参加を認めるなら、玉木代表自身が合流を蹴ったロジックは完全に崩れ去ります。
自らの主張を反故にしたことになるので、盛大な論理破綻と言ってもいいでしょう。

うさぎ2

不安げに見守るこくみんうさぎ…

玉木さんは立憲民主党には組織として「消費税減税」という個別政策を掲げないと合流しないと述べているわけですから、自らが中心となり結成する新党には当然ながら「消費税減税でまとまる」という条件を付けないと筋が通らないわけです。

さて、玉木新党は一体どうなってしまうのか!!
分析開始!!

消費税減税の通信簿をつけてみた

▼玉木雄一郎 ★★★☆☆

まずは玉木代表その人です。
意外にも★3つ。

そう、玉木さんが言っているのはあくまで「恒久的な減税・廃止」ではなく「コロナ対策としての一時的な減税」でしかありません。
第二波以降は時期など明確に言っていませんが「10%→5%に一年間」という主張。これを党として提案しています。

▼山尾しおり ★★★☆☆

意外にもこの2つしか言及がありませんでした。
終息期?に減税せよとの主張ですので玉木さんや国民民主党の主張とも微妙に違うことがわかります。

▼川合孝典 ★☆☆☆☆
いち早く玉木新党入りを公言している川合孝典議員。
ほぼ一番乗りで立場を表明しているわりに、消費税について具体的な言及は一切なし。

▼古川元久 ★★★☆☆
国民民主党としてとりまとめた経済政策については紹介をしていました。
消費税個別の言及はなし。

▼古本伸一郎 計測不能

古本伸一郎

なんなら、消費税10%に賛成、15%も目指そうという勢いです。
国民民主党の提案する財政出動についてもこれまで言及なし。

もし玉木新党に参加表明することがあれば、どんな顔をして参加されるのか要チェックです。

▼近藤和也 ★☆☆☆☆

消費税について具体的な言及は一切なし。

▼前原誠司 ★☆☆☆☆
消費税について具体的な言及は一切なし。

▼馬淵澄夫 ★★★★★
山本太郎氏との消費税減税研究会などでおなじみの馬淵澄夫議員は、消費税引き下げ論者ですね。当然ながら★5つを獲得!

▼岸本周平 計測不能
消費税について具体的な言及は一切なし。
ただし、過去の言動からどう考えても消費税減税には後ろ向きな人物。

消費税の増税には早くから賛意を表明し、2012年6月26日の衆議院本会議で採決された消費税増税法案に反対票を投じた民主党所属議員に対し、厳正な処分を行うよう野田佳彦首相に要望した
出典:wikipedia

なぜなら岸本氏はかつて「社会保障と税の一体改革」つまり消費税増税のために奔走した人物であるからです。

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出典:岸本周平official website

さらに、現在どのように考えているのか確認するためツイッターを見てみましたが…

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非公開…ジーザス.....

一方で、なんと岸本氏は消費税減税研究会に名を連ねています。
自身の信念や理念がどこかで変わったのであれば、それこそ説明責任を果たす必要があるはずなのですが、特にそういった形跡はありませんでした。
国民民主党の選挙対策委員長でもある岸本周平さんの動向には要注目ですね。

▼城井たかし ★☆☆☆☆☆
消費税について具体的な言及は一切なし。

▼稲富修二 ★☆☆☆☆☆
消費税について具体的な言及は一切なし。

▼吉良州司 計測不能
吉良議員は2020年6月14日の記事で、なんと消費税の増税を訴えています。
これ、完全に国民民主党の政策に反する内容なのですが、党としてはこれはOKなのでしょうか。

私は、将来世代のため、子育て世代のため、また、税・社会保険料負担の真の公平性を担保するため、消費税率を大幅に引き上げるべきだと主張し続けてきました。今でも、消費税率は最低でも20%、できれば20%台半ばまで引き上げるべきだと思っています(注1)。但し、大幅な消費税率引上げは、低所得者に対する消費税納税額の還付が前提です。
出典:吉良州司HP

いずれにしても、このような方が玉木新党に参加するとなれば、明確に「消費税についての考え方が変わった」と言及しなければ辻褄が合いません。

▼西岡秀子 ★★★☆☆

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国民民主党の減税施策について言及しています。

▼榛葉賀津也 ★★★☆☆
自分の言葉では言及なし。
★は3つですが、リンクを無言で貼って投稿するだけという度胸が逆にすごいと思います。私だったら絶対無理。

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▼大塚耕平 ★★☆☆☆

検討を要請するというちょっと及び腰な主張をしていますね。
ハッキリしないので独断と偏見で★2つ。

▼伊藤孝恵 ★★★☆☆

平均評定1.875!驚きの低水準

結果

★★★★★…1名
★★★★☆…0名
★★★☆☆…6名
★★☆☆☆…1名
★☆☆☆☆…5名
計測不能 …3名

リサーチ議員数16名
平均評定…1.875ポイント

なんと、玉木新党参加(が取り沙汰される)議員の消費税減税に関する発言やこれまでの考えをチェックしてみたところ、5段階評価で平均2以下という惨憺たる結果になってしまいました。

つまり、もし仮にこのメンバーで新党が作られるとするなら「玉木新党は消費税減税の党だ」という言説は残念ながらフェイクと言わざるを得ません。

党の基本理念として消費税減税を掲げるどころではなさそうです。

そもそも消費税減税は党の基本政策なのか?

ところで、ここで素朴な疑問が湧いてきます。

国民民主党はそもそも
消費税減税を基本政策にしていたのか?

なんと、私と同じことを考えていた人がいらっしゃいました。

▼国民民主党の基本政策
・消費税率引き上げの際に使途を教育目的にも拡大
・複数税率導入を前提にした消費税率引き上げは認めない

元々国民民主党じたいが「消費税の減税」などを党の基本方針として掲げていないにも関わらず、そして現状も減税を主張する議員は多くないにも関わらず、立憲民主党にだけは「消費税の減税を基本方針として受け入れろ」と主張していたことがわかります。

さいごに

さいごに、無所属から合流新党に参加するとされている岡田克也議員の動画をご紹介します。

(玉木氏の主張は)恒久的な問題ではなくてコロナ対策として短期間消費税を5%に下げるという経済対策です。それこそ綱領の話ではなくて新党の中でしっかり議論していけばいい話。そういうふうに思います。したがってもう障害がなくなったと思いますが、玉木さんから分党論が飛び出してきました。ちょっと私は附に落ちないんですが…

つまり岡田議員によれば「消費税減税」の話題は合流協議の議題としてはそもそも上がっておらず立憲サイドは「議論してもいい」というスタンスであることがわかります。

確かに、一年二年の経済対策を綱領に入れるなんて話は聞いたことがありません。れいわ新選組でさえ、綱領に「消費税廃止を目指すこととする」とは書いていないのです。

「合流しない理由」として消費税などの政策の不一致を上げた玉木さん。
でも、実は議論することの否定まではされておらず、立憲民主党内にも減税派の議員は存在します。

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つまり
「消費税率5%への引き下げを
立民が受け入れなかった」
(玉木代表)

「合流したくない側の言い訳」
という可能性が非常に高い

ということになります。

私からすれば玉木さんのような主張をする議員が合流新党にいれば、さぞかしグラデーションのレンジが広い、多様な意見を発信できる政党になるはずだったのに…と残念でなりません。

議員それぞれで考え方は違って当然であり、党内で議論を重ね、それが党としての政策・方針・理念になっていくのが政党政治だと私は思っていますが、どうも玉木さんや玉木クラスタによる悪質なミスリードが行われていますね。

しかも、玉木新党の方に参加する議員の側が、玉木さんの放り投げたブーメランの直撃を食らってしまうことになってしまうとは、草も生えない状態です。

ぜひみなさんも玉クラをはじめとした情報分析能力のない人々が「玉木新党は消費税減税!合流新党党は増税!」などと言っている人がいたら、論破してみてください。

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