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「玉木新党」結党直前!参加しそうな全議員の消費税に関する主張を調べてみた
玉クラウォッチャーのショコラです。
数ヶ月前から玉木クラスタ、つまり玉クラの動向を分析していた私ですが、ついにとんでもないことになってしまいました。
私が玉クラをウォッチしていた理由は「こんな人々の口車に載せられて玉木さんはとんでもない判断ミスを犯すことになりはしないか」という懸念からでした。
あ、ひとつ大事なことを言います。
— chocolat. (@chocolat_psyder) August 11, 2020
みなさんご存知ないと思いますが、昨年秋に行われた国民民主党・玉木代表を囲むオフ会を主催していたのはバリバリの自民党支持者さんです。
ツイッターで支離滅裂な妄言を撒き散らす #玉クラ の多くはこのオフ会参加者でもあります。
大事なことですよ。これ。
例えばこちら。
玉木さんはゴリゴリの自民支持者に自身を囲むオフ会を仕切らせています。
(証拠はたんまりありますが、各自で探してみてください)
このようにガードゆるゆる、警戒心ナッシングな低リテラシー政治家であるため「チヤホヤされて真に受ける」という事になってしまい、玉木さん一人の行動によって日本の政界をダメにしてしまう可能性があると考え「玉木クラスタ分析」という形で警鐘を鳴らしてきました。
しかし、その懸念が今回の合流騒動で現実になってしまったのです。
玉木さんは頑なな態度を崩さず、合流協議を途中で放り投げて、国民民主党の解党と自ら新党の旗揚げ(玉木新党と言われています)を宣言。
しかもその理由はかなり意外なものでした。
立憲は減税反対?玉木新党は減税賛成?
まず、合流協議を放棄した際の玉木さんの発言をご確認ください。
分党決断の理由に消費税率5%への引き下げを立民が受け入れなかったことを挙げ、「国民は結党以来、政策提案を命としてきた。軸となる基本政策の一致は譲れない」と語った。(河北新報)
つまり、自らが合流できなかったことの理由として玉木さんはまず第一に「消費税」を挙げたのです。
そしてそれに呼応するかのように湧いてきたのがこのような人々。
▼菊池誠氏(キクマコ)
これで
— kikumaco(9/11ナニワアンビエント) (@kikumaco) August 11, 2020
立憲民主 消費税減税反対
国民民主(あるいは玉木新党) 消費税減税
ということになって、わかりやすいと思う
▼足立康史議員(維新の会)
いいと思う。立憲民主党に合流する方の国民民主党を国民民主党Aと呼び、しない方をBと呼ぶすると、当然、国民民主党Bは憲法改正の国民投票にも賛成、消費減税にも賛成なんだろう。出来るだけ多くの議員のB残留を期待しています。
— 足立康史 (@adachiyasushi) August 11, 2020
↓
国民民主、立民との合流賛否で分党へ https://t.co/AIIs27MNV4
▼ツイ速
【速報】立憲民主党、消費税減税に反対した模様 https://t.co/sYgZsZ8xha
— ツイッター速報〜BreakingNews (@tweetsoku1) August 12, 2020
こういった人々やメディアにより「玉木新党は減税!立憲は増税!」のような論調が拡散され、数多くの人が乗ってしまったわけですが、果たしてそれは正しい情報でしょうか?今回はそれを検証したいと思います。
というわけで、
「玉木新党」結党直前緊急企画!!
玉木新党に参加しそうな国会議員の
消費税に関する発言を分析し、
通信簿のように評価する
という若干乱暴なことをしてみたいと思います!!
玉木新党へ参加する議員の予測
大変お待たせしました!
ここから本題、分析タイムです。
「玉木新党」に集まる可能性が高いと言われる議員のみなさんのこれまで(8月14日時点)の発信を分析し、消費税減税・廃止の考えを評価します。
対象議員は私が認定する玉木クラスタ・松竹梅氏の「予測」で名前が上がっている人々や、本人からすでに参画すると明言があった議員となります。
(予測自体がポンコツである可能性はご笑覧ください)
玉木さんと国民民主党に参加する議員
— 松竹梅🐇@政治経済🇭🇰×🇹🇼国際情勢 🎌 (@matsuseikei21) August 12, 2020
(予想) 敬称略
(衆議院)8~15人
玉木雄一郎
山尾しおり
古川元久
古本伸一郎
近藤和也
前原誠司
馬淵澄夫
岸本周平
城井たかし
稲富修二
吉良州司
西岡秀子
(参議院)7~10人
榛葉賀津也
大塚耕平
伊藤孝恵
民間労組系議員5~7人
衆参計15~25人
▼衆議院議員
玉木雄一郎(確定)
山尾しおり(確定)
川合孝典 (確定)
前原誠司(確定)
古川元久
古本伸一郎
近藤和也
馬淵澄夫
岸本周平
城井たかし
稲富修二
吉良州司
西岡秀子
▼参議院議員
榛葉賀津也
大塚耕平
伊藤孝恵
(敬称略)
評価方法:5段階評価
評価基準は以下の通り
恒久的な減税・廃止をすべき
★★★★★
恒久的な減税・廃止の議論をすべき
★★★★☆
一時的な減税・廃止をすべき
★★★☆☆
一時的な減税・廃止の議論をすべき
★★☆☆☆
減税について前向きな言及なし
★☆☆☆☆
ここでもう一度おさらいしておきたいのですが、玉木代表が今回の合流を不参加とした理由がこちら。
「国民は結党以来、政策提案を命としてきた。
軸となる基本政策の一致は譲れない」
つまりここに挙げた議員がもし仮に「消費税減税」を訴えていなければ「軸となる基本政策の一致を譲れない玉木新党」に参加するのは辻褄が合いません。
政策の一致なく新党への参加を認めるなら、玉木代表自身が合流を蹴ったロジックは完全に崩れ去ります。
自らの主張を反故にしたことになるので、盛大な論理破綻と言ってもいいでしょう。
不安げに見守るこくみんうさぎ…
玉木さんは立憲民主党には組織として「消費税減税」という個別政策を掲げないと合流しないと述べているわけですから、自らが中心となり結成する新党には当然ながら「消費税減税でまとまる」という条件を付けないと筋が通らないわけです。
さて、玉木新党は一体どうなってしまうのか!!
分析開始!!
消費税減税の通信簿をつけてみた
▼玉木雄一郎 ★★★☆☆
緊急事態宣言が出ても、自粛を要請・指示した場合の個人や企業に対する補償措置が不十分です。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) April 6, 2020
一律10万円の現金給付、減収補償、消費減税の3本柱からなる30兆円の対策の必要性を国民民主党は改めて訴えます。
とにかく今、重要なのはスピード。
詳しくは #PoliPoli から→ https://t.co/69RpwXUVca pic.twitter.com/QFx1KEykQ8
まずは玉木代表その人です。
意外にも★3つ。
そう、玉木さんが言っているのはあくまで「恒久的な減税・廃止」ではなく「コロナ対策としての一時的な減税」でしかありません。
第二波以降は時期など明確に言っていませんが「10%→5%に一年間」という主張。これを党として提案しています。
▼山尾しおり ★★★☆☆
⑥このフェーズⅠの取組みに党派性は関係ないはず。実現に向けてがんばります!細かい違いはあっても大体賛成という方、ぜひ進めましょう。フェーズⅡ「経済を再起動させて、暮らしを立て直す」ための消費税減税。軽減税率をやめて一律5%へ。これも大事なのでまたお話しします!
— 山尾しおり (@ShioriYamao) April 10, 2020
感染拡大時は『経済を止めて命を救い、給付と補償で暮らしを守る』。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) April 6, 2020
感染拡大終息時は『経済を再起動させて、暮らしを立て直す』。この二段階で方針を切り分け事前公表で予測可能性を確保することには賛成。
但し経済再起動策は食事券・旅行券より消費税減税に踏み込むべき!https://t.co/tyvqE0LEMz
意外にもこの2つしか言及がありませんでした。
終息期?に減税せよとの主張ですので玉木さんや国民民主党の主張とも微妙に違うことがわかります。
▼川合孝典 ★☆☆☆☆
いち早く玉木新党入りを公言している川合孝典議員。
ほぼ一番乗りで立場を表明しているわりに、消費税について具体的な言及は一切なし。
▼古川元久 ★★★☆☆
国民民主党としてとりまとめた経済政策については紹介をしていました。
消費税個別の言及はなし。
▼古本伸一郎 計測不能
コロナ不況の対策として消費税率の引き下げを求める声が永田町にはある。でも日々の収入を失い貯えを切り崩す状況の方に消費税を減税するので消費して下さいと言って響くだろうか。それより既に納めた所得税の還付や給付金等で速やかに所得を増やした方が安心して今日の買い物に行ける。
— ふるもと 伸一郎 (@furumoto_s11) March 20, 2020
なんなら、消費税10%に賛成、15%も目指そうという勢いです。
国民民主党の提案する財政出動についてもこれまで言及なし。
もし玉木新党に参加表明することがあれば、どんな顔をして参加されるのか要チェックです。
▼近藤和也 ★☆☆☆☆
消費税について具体的な言及は一切なし。
▼前原誠司 ★☆☆☆☆
消費税について具体的な言及は一切なし。
▼馬淵澄夫 ★★★★★
山本太郎氏との消費税減税研究会などでおなじみの馬淵澄夫議員は、消費税引き下げ論者ですね。当然ながら★5つを獲得!
いま発売中の週刊プレイボーイで、馬淵の消費税引き下げ論について、じっくり見開き2ページでインタビューを載せて頂きました。増税の根拠となっている「常識」が本当に正しいのか、そして本当に「公平な税」のあり方についてもお話しています。ぜひお読みください!https://t.co/VmjGJPrOf8 pic.twitter.com/9CqOcFxk42
— 馬淵澄夫 (@mabuchi_sumio) November 5, 2018
▼岸本周平 計測不能
消費税について具体的な言及は一切なし。
ただし、過去の言動からどう考えても消費税減税には後ろ向きな人物。
消費税の増税には早くから賛意を表明し、2012年6月26日の衆議院本会議で採決された消費税増税法案に反対票を投じた民主党所属議員に対し、厳正な処分を行うよう野田佳彦首相に要望した
出典:wikipedia
なぜなら岸本氏はかつて「社会保障と税の一体改革」つまり消費税増税のために奔走した人物であるからです。
さらに、現在どのように考えているのか確認するためツイッターを見てみましたが…
非公開…ジーザス.....
一方で、なんと岸本氏は消費税減税研究会に名を連ねています。
自身の信念や理念がどこかで変わったのであれば、それこそ説明責任を果たす必要があるはずなのですが、特にそういった形跡はありませんでした。
国民民主党の選挙対策委員長でもある岸本周平さんの動向には要注目ですね。
▼城井たかし ★☆☆☆☆☆
消費税について具体的な言及は一切なし。
▼稲富修二 ★☆☆☆☆☆
消費税について具体的な言及は一切なし。
▼吉良州司 計測不能
吉良議員は2020年6月14日の記事で、なんと消費税の増税を訴えています。
これ、完全に国民民主党の政策に反する内容なのですが、党としてはこれはOKなのでしょうか。
私は、将来世代のため、子育て世代のため、また、税・社会保険料負担の真の公平性を担保するため、消費税率を大幅に引き上げるべきだと主張し続けてきました。今でも、消費税率は最低でも20%、できれば20%台半ばまで引き上げるべきだと思っています(注1)。但し、大幅な消費税率引上げは、低所得者に対する消費税納税額の還付が前提です。
出典:吉良州司HP
いずれにしても、このような方が玉木新党に参加するとなれば、明確に「消費税についての考え方が変わった」と言及しなければ辻褄が合いません。
▼西岡秀子 ★★★☆☆
国民民主党の減税施策について言及しています。
▼榛葉賀津也 ★★★☆☆
自分の言葉では言及なし。
★は3つですが、リンクを無言で貼って投稿するだけという度胸が逆にすごいと思います。私だったら絶対無理。
▼大塚耕平 ★★☆☆☆
検討を要請するというちょっと及び腰な主張をしていますね。
ハッキリしないので独断と偏見で★2つ。
10万円現金給付を与党も検討。総額約12兆円。いち早く主張してきた収入保証10兆円に見合う内容であり、当然賛成。損失補償10兆円、家計減税10兆円を加えた総額30兆円の主張に対応するものは、政府案ではわずか7兆3366億円。これでは国民を救えない。さらに検討を要請する。#新型コロナウィルス
— 大塚耕平 (@kouhei1005mon) April 15, 2020
▼伊藤孝恵 ★★★☆☆
3/18に国民民主党の緊急経済対策を取りまとめ既に政府に提案致しました。①10兆円の給付 ②10兆円の減収補償 ③10兆円の家計減税の他、3月末である事を鑑み税金や銀行債務の支払猶予を実施するのが主な柱です。ご確認頂きご意見頂ければ幸いです。 https://t.co/gC2j0UPdyD pic.twitter.com/5jmQxPWkIW
— 伊藤たかえ(国民民主党参議院議員 愛知県選挙区) (@itotakae0630) March 29, 2020
平均評定1.875!驚きの低水準
★★★★★…1名
★★★★☆…0名
★★★☆☆…6名
★★☆☆☆…1名
★☆☆☆☆…5名
計測不能 …3名
リサーチ議員数16名
平均評定…1.875ポイント
なんと、玉木新党参加(が取り沙汰される)議員の消費税減税に関する発言やこれまでの考えをチェックしてみたところ、5段階評価で平均2以下という惨憺たる結果になってしまいました。
つまり、もし仮にこのメンバーで新党が作られるとするなら「玉木新党は消費税減税の党だ」という言説は残念ながらフェイクと言わざるを得ません。
党の基本理念として消費税減税を掲げるどころではなさそうです。
そもそも消費税減税は党の基本政策なのか?
ところで、ここで素朴な疑問が湧いてきます。
国民民主党はそもそも
消費税減税を基本政策にしていたのか?
そもそも、「消費税減税」は、本当に国民民主党の〝基本政策〟ですか?同党公式HPの「基本政策」欄に、消費税に関しては次の2項目しか載っていませんよ。
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) August 16, 2020
・消費税率引き上げの際に使途を教育目的にも拡大
・複数税率導入を前提にした消費税率引き上げは認めない
(https://t.co/SkUYyMxGxP)
なんと、私と同じことを考えていた人がいらっしゃいました。
▼国民民主党の基本政策
・消費税率引き上げの際に使途を教育目的にも拡大
・複数税率導入を前提にした消費税率引き上げは認めない
元々国民民主党じたいが「消費税の減税」などを党の基本方針として掲げていないにも関わらず、そして現状も減税を主張する議員は多くないにも関わらず、立憲民主党にだけは「消費税の減税を基本方針として受け入れろ」と主張していたことがわかります。
さいごに
さいごに、無所属から合流新党に参加するとされている岡田克也議員の動画をご紹介します。
【かつやチャンネル】2020.8.12 新党に向けて綱領、規約などの案が完成。党名も無記名投票となり、大きな前進。ほとんど障害はなくなり、全員参加の新党結党を急ぐべき。詳しくはブログで。⇒https://t.co/7VL4S5r5DC pic.twitter.com/8LmEv5hQTD
— 岡田かつや (@okada_katsuya) August 12, 2020
(玉木氏の主張は)恒久的な問題ではなくてコロナ対策として短期間消費税を5%に下げるという経済対策です。それこそ綱領の話ではなくて新党の中でしっかり議論していけばいい話。そういうふうに思います。したがってもう障害がなくなったと思いますが、玉木さんから分党論が飛び出してきました。ちょっと私は附に落ちないんですが…
つまり岡田議員によれば「消費税減税」の話題は合流協議の議題としてはそもそも上がっておらず立憲サイドは「議論してもいい」というスタンスであることがわかります。
確かに、一年二年の経済対策を綱領に入れるなんて話は聞いたことがありません。れいわ新選組でさえ、綱領に「消費税廃止を目指すこととする」とは書いていないのです。
「合流しない理由」として消費税などの政策の不一致を上げた玉木さん。
でも、実は議論することの否定まではされておらず、立憲民主党内にも減税派の議員は存在します。
立憲民主党=減税反対だ!!
— chocolat. (@chocolat_psyder) August 15, 2020
と騒いでる人に聞きたい。
玉木新党に入りそうな議員でここまでハッキリ消費税について批判し、恒久的な引き下げ等を訴えている人がいますか? pic.twitter.com/dQbhzpdlmb
つまり
「消費税率5%への引き下げを
立民が受け入れなかった」
(玉木代表)
は
「合流したくない側の言い訳」
という可能性が非常に高い
ということになります。
私からすれば玉木さんのような主張をする議員が合流新党にいれば、さぞかしグラデーションのレンジが広い、多様な意見を発信できる政党になるはずだったのに…と残念でなりません。
議員それぞれで考え方は違って当然であり、党内で議論を重ね、それが党としての政策・方針・理念になっていくのが政党政治だと私は思っていますが、どうも玉木さんや玉木クラスタによる悪質なミスリードが行われていますね。
しかも、玉木新党の方に参加する議員の側が、玉木さんの放り投げたブーメランの直撃を食らってしまうことになってしまうとは、草も生えない状態です。
ぜひみなさんも玉クラをはじめとした情報分析能力のない人々が「玉木新党は消費税減税!合流新党党は増税!」などと言っている人がいたら、論破してみてください。
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