【MtG:統率者】《誇らしい守護者、ユウマ》EDHデッキ100枚解説(構築済み改造) #きみたり鯖年末特番

 はじめまして、ちょこと申します。
 最近始めたMtGの統率者戦でご一緒している方(@獅子吼れお氏)から「年末リレー企画で100枚解説を書こう」とご提案いただき、せっかくなのでチャレンジします。

前説

 まずは前説を兼ねて、このデッキを手にした背景を少々。
 定期的にオンラインボドゲ卓が立つ某氏(@きみたり氏)のDiscordサーバーで、こんな提案がありました。

「MtGの統率者戦という4人で遊べるフォーマットがあるのですが、構築済
みデッキを少しずつ改造して遊びませんか?」

 カードしばきと縁遠い生活を送ること幾ばく年、今年4月発売の構築済みデッキ「砂漠に咲く花」を突然手にすることに。
 この記事は、そんなMtG初心者が、周囲の優しい(怖い)鯖内先人から助言(姦言)を元に、構築済みデッキを改造した記録です。


デッキの概要・メカニズム

 ユウマは、ナヤ(赤緑白)カラ―8マナ、6/6の人間・レインジャー。
墓地の土地枚数分キャストが軽くなり、ETBか攻撃すると土地を削ると1ドロー。墓地に砂漠・土地が落ちると4/2到達トークンが生まれます。
 これを踏まえたデッキコンセプトは大きく三つ。

  • 土地を墓地に→墓地から土地セット を繰り返してアドバンテージ

  • マナ伸ばして大型生物ベチャ!多少の全除去にもめげない!

  • カード単価千数百円くらいを上限に

土地削り、リアニメカニズム

 デッキ中に、墓地から土地をプレイできるカードが6枚、墓地の土地全部戻すカードが3枚、土地のプレイ権を増やすカードが4枚入っています。
 ユウマをはじめとした墓地に土地を落とすカード、切削を持つカードも複数あり、土地を出して墓地へ、墓地から場に出して……がたくさんできるようになっています。
 上陸や墓地に土地が落ちて反応するカードと合わせ、トークンを出したり+1/+1乗せたり切削してアドバンテージを稼ぐ、が基本的なコンセプト。地味にフェッチ的な挙動土地を4枚あり、上陸が2回発動したりします。

除去復帰と大型生物

 ユウマが8マナ6/6とサイズもコストも大きい一方、墓地の土地だけマナが軽くなります。リキャストの統率者税にも軽減が入るため、12マナ、14マナが4~5マナに軽減されて、「ずるしてますよね」って顔をされてたり。
 同じ特性の「ランブルウィード」は11マナから墓地の土地分減少。踏み荒らし内蔵なので、場が整っていたらそのままトランプルで踏み荒らしてゲームエンド。
 ほかにも、「怒りの座、オムナス」や「ゼンディカーの報復者」など大きめの子も入っていて、アドを取った先は、緑らしくデカい方々並べて勝つ……という思想です。

高額カードは極力控えめに

 MtGを始める際、Black Lotusを中心に「激烈に高いカードがある遊び」、という認識がありました。構築済みデッキの5,000円も、なかなかするな……と思う程度には。
 今思えば、このセットをこれだけ改造して遊び倒せたので、5,000円以上に楽しめているのは間違いないのですが、やっぱりカード1枚に千円は掛けないように、極力掛けないように、と思って組んでいました。
 このため、より上位のカードがあるが、金銭的・入手難易度的な理由から別のカードになっていたりします。

 この辺りを踏まえて、「初心者が半年程度で苦心しつつ改造したもの」という前提で、優しい心で読んでいただければと思います。
 なお、構築済みデッキの段階から入っているものには"○"、書きながら「後で入れ替えそう」と思ったものには"△"を、千円でかえる……??というものには"?"を付しています。

統率者

 改めて、○「誇らしい守護者、ユウマ」 のスペックがこちら。

Yuma, Proud Protector / 誇らしい守護者、ユウマ (5)(赤)(緑)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) レインジャー(Ranger)
この呪文を唱えるためのコストは、あなたの墓地にある土地カード1枚につき(1)少なくなる。
誇らしい守護者、ユウマが戦場に出るか攻撃するたび、土地1つを生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、カード1枚を引く。
砂漠(Desert)カード1枚がいずこかからあなたの墓地に置かれるたび、到達を持つ緑の4/2の植物(Plant)・戦士(Warrior)クリーチャー・トークン1体を生成する。                            6/6

 改めて見ても、デカい割にムーブが地味、墓地が肥えるとリキャストが早くなる程度、砂漠土地ってところもマイナーだなぁ、という感想が。
 実際に回してみると、墓地が肥えて想像以上にキャストが軽くなるため、全除去を食らった次のターンに、統率者キャスト→4/2トークンも追加、と立て直しやすい。トークンに到達がついていて、多少のバードストライクも大丈夫。体感のアドに比べると、初見で絶妙にヘイトを買いづらいバランスが一番のアドかもしれません。

 一方、ユウマ自体に耐性やトランプルがなく、無限コンボやシナジーが入るほど優れたシステムクリーチャーとも言えません。スピードも遅いため、除去合戦に耐えて地味なアドを重ねつつ、統率者以外の勝ち手段につなげてなんとか……という手順が必要になります。
 また、ユウマが削った砂漠を回収しながらマナを伸ばせないと、身動きが取れなくなります。墓地から土地をプレイできるカードが超重要。キーとなる砂漠土地自体もあんまり強くない(一部除く)ため、アドを稼げるマナ周りの改善への投資も必要でした。この辺り、99枚で垣間見えます。

 ちなみに、背景ストーリーによると、ニューカペナ 土建屋一家出身の植物と話せる元女性。悪名と借金に悩みサンダージャンクションへ逃亡したところ、キリというサボテンと出会って心を入れ替え……とのこと。勝ち筋地味なのに、ちょっと情報多くないですか、ユウマさん。

クリーチャー解説

マナ加速編

《極楽鳥》 (緑) レア 0/1 飛行
 ご存じ、1マナマルチカラーマナクリーチャー。マナクリ抜き差しした結果、ラノエルが抜けてこの子が残ったようです。

《事件現場の分析者》 (1)(緑) アンコモン 1/3
 カルロフ邸の謎エルフ。ETBで3枚切削もおいしいですが、(3)(緑)本人削って墓地の土地を全部タップで出す、というおかしなことが書いてあります。タフネス3も地味にありがたい。墓地土地リアニ圧枠その1

《献身のドルイド》 (1)(緑) アンコモン 0/2
 2マナのマナクリエルフ。-1/-1カウンターを自ら置くとアンタップ。
 単体だと2マナ絞りだして終わりですが、+1/+1カウンターなどで相殺したり無理やりアーティファクトにして無限マナまで行きます。このデッキでは後述の即時換装と2枚コンボ目当てで残っていますが、療治の侍臣とのコンボもよくあるようです。

《水蓮のコブラ》 (1)(緑) 神話レア 2/1
 上陸で1マナマルチで生み出す蛇。土地が出入りすると反応するので、フェッチを出して切って2マナ追加、墓地土地リアニだと大変なことに……。
とはいえ、タフネス1で警戒度A生物なので儚い命であることが多いです。

《ゴブリンの壊乱術士》 (赤)(緑) コモン 2/2
 赤・緑呪文が(1)軽くなります。これコモンおかしくないですか?
ありがたいカードですが、色事故でそもそも出せないことも。

《イリーシア木立のドライアド》 (2)(緑) レア 2/4
 土地プレイ権1追加、すべての土地に全部の基本土地タイプを付与。
追加土地プレイがデッキのキーだし、色事故回避要素も持っています。3マナでタフネス4もすごい。この手の3マナ優秀生物が多いので、どうしてもマナカーブが狂いがちです。土地プレイ増枠その1

○《砂丘の詠唱者》 (2)(緑) レア 2/3 到達
 場外含めすべての土地が砂漠になり、土地すべてマルチカラーを出し、タップで2枚切削までついています。これとユウマがいると、どの土地からでも4/2到達が飛んできて、ちょっとおかしなことが起きます。
 元デッキだと植物であることも優秀で、サブ統率者「才能あふれる若芽、キリ」が修正掛けたり墓地から戻したりしてくれます。植物シナジーを強めたデッキ改造も大いにあり得ると思います。

《迷える探求者、梓》 (2)(緑) レア 1/2
 土地プレイ権2追加。テキストこれだけですが、このデッキと激烈にかみ合います。手札から土地3枚出ることはなかなかないため、墓地から土地プレイとセットになるまで我慢。土地プレイ増枠その2

《むら気な長剣歯》 (2)(緑) レア 5/5
 ブロックやアタックに、場に10以上のパーマネントがある昇殿の達成が必要ですが、土地プレイ権1追加はなくてもOK。大きめなのでピン除去に少し強く、気づいたら大きめのブロッカーにもなってくれます。土地プレイ増枠その3

《不屈の補給兵》 (2)(緑) アンコモン 3/2
 上陸で宝物か食物を出すエルフ。コブラと合わせて土地出し入れからマナ加速してくれます。パワー3ですが、パンチしたことはないかも。

○《ラムナプの採掘者》 (2)(緑) レア 2/3
 あなたの墓地から土地をプレイしてもよい、と書いてあります。この、墓地から土地出す、はこのデッキの生命線です。土地リアニ1枠目

○《地表形成師》 (3)(緑) レア 3/3
 ETBで3枚切削、死亡すると墓地の土地全部タップで出します。書いてあること結構すごいのですが、事件現場の分析者があるとどうしても下位互換に見えてしまうかも。墓地土地リアニ圧枠その2

○《ムル・ダヤの巫女》 (3)(緑) レア 2/2
 土地プレイ権1追加。デッキトップを公開し、土地ならプレイ可能。
 貴重な土地プレイ追加に加え、実質手札が増えますが、周りから「次はこれが手札に行くんですね、ほうほう……」という顔をされてちょっと恥ずかしいカードの印象です。土地プレイ増枠その4

○《古の緑守り》 (4)(緑)(緑) 神話レア 5/7 到達
 墓地から土地プレイだけでなく、土地が戦場に出た誘発が1回増えます。
間違いなく強いんですが、上陸持ちの重い子たちがいると処理が大変に。上述の上陸増殖虫がいると、1→3→9→27と増えていきます。カオス。土地リアニ2枠目

《自然の力、ティタニア》 (4)(緑)(緑) 神話レア 6/6
 墓地から森プレイ可能。森が場に出ると5/3エレメンタル1体生成。エレメンタルが死亡すると3枚切削。
 上陸+墓地利用+一応切削もついてくる贅沢の3重。デッキ内森はそんなに多くないですが、1枚を回せれば十分。制限付きだが土地リアニ3枠目

△《レンと次元壊し》 (1)(緑)(緑) 神話レア 忠誠度4
 プレインズウォーカーもこの枠に。まず出ただけで土地が全色出る。
+1で土地1枚をターン中3/3警戒呪禁速攻に、-2で3枚切削しつつパーマネント1枚手札に、-7奥義で「墓地から土地・呪文プレイ」の紋章付与。
 色事故防止で入れています。奥義はインクの染み、とはいえ、1度使用した際は盤面が偉いことになりました。ヘイト高いプレインズウォーカーに色事故制御を任せるのはリスクが高いかもしれません。

システムクリーチャー編

《森を護る者》 (緑) レア 1/1
 土地を生け贄に捧げて、クリーチャーに被覆を与える。通称「森で護る者」。土地を墓地から掘りやすいこのデッキだと、いつでも土地を削れるこのカードはクリーチャーを護る以上の効果を出してくれることも。

《獣相のシャーマン》 (1)(緑) レア 2/2
 緑・タップ・クリーチャーカードを捨て、ライブラリからクリーチャーを探してきて手札に。汎用性が高いサーチですが、テンポロスが痛い。

△《サッフィー・エリクスドッター》 (緑)(白) レア 2/2
 自らを生贄に捧げると、対象クリーチャーが墓地から戦場に戻る。MtGの中で3本の指に入る好きカードかもしれません。具体的には、こいつを生かすために新しいデッキ(万物の父、ハーヴィ)を作る程度に。
 このデッキでは、システムクリーチャーを守るほか、タイタンや天使で再利用をもくろんでいます。なお、アシャヤ(クリーチャーを森に)・森を護る者(森削り台)・サッフィー・タイタンか天使(3マナ以下リアニ)の4枚がそろうと、サッフィーが無限に出入りします。
 元々は、無限頑強など、墓地経由の無限勝ち筋を見ていた残滓なので、今の構成だと抜けてもいいかもしれません。サッフィー……。

《機知ある怨怒取り》 (2)(赤) コモン 3/2
 クリーチャーが出ると各対戦相手に1点飛ばす、団結持ち。衝撃の震え内臓生物です。パーフォロスが高いから入っていますが、土地の出入りでトークンが出やすいので、除去されなければちょっとした圧力があります。これコモンおかしくないですか?(2回目)

《マラメトの模範、クチル》 (1)(緑)(白) アンコモン 3/3
 自ターン中、対戦相手が呪文を唱えられなくなります。また、改善されたクリーチャーの攻撃が誰かの顔に当たるたび、1ドロー。このデッキでは前段の能力目当てですが、カウンター置くメカニズムともかみ合うので、汎用性高そうな子です。自然とヘイトが集まるので、実質的には出したターンだけの効果かもしれません。

○△《赦免の天使》 (5)(白) レア 5/5 飛行、絆魂
 ETBで墓地から4マナ以下パーマネントをリアニ。(6)(白)(白)で墓地から再演でき、1回限り速攻で3体帰ってきます。
 飛行絆魂が弱いわけなく、8マナひねり出せば3体リアニできる。……とはいえ、そんなにうまく作用しない印象。攻撃時誘発もついている「太陽のタイタン」とも比較されたり。この子本当は天使デッキで輝くのでしょう。

○《太陽のタイタン》 (4)(白)(白) 神話レア 6/6 警戒
 ETBと攻撃時、墓地から3マナ以下パーマネントをリアニ。地味に警戒なのもおいしい。
 デッキ内に3マナ重要生物がちらほらおり、何より世界のるつぼが3マナなので、何かあったときに頼りたい子。とはいえ、悪名高いので着地すらさせてもらえないことも多い印象です。

エンドカード・高出力カード編

○《硬鎧の大群》 (2)(緑) レア 1/1
 上陸で1/1虫を出す昆虫。問題は、土地が6つ以上あると自身をコピーする……と書いてある点。
 あくまで計算上は、6枚土地が出ると63体コピーが出て「衝撃の震え」などのETB火力で焼き切る、で7枚土地が出ると127体のコピーができて3人殴り倒す……というルートがあります。フェッチ系があるため上陸7はあり得ますが、見えている脅威過ぎて着地しないことが多い印象です。

《豪腕》 (3)(緑) アンコモン 3/3 トランプル
 森がありこれが墓地にいると、クリーチャーすべてがトランプルに。
 切削持ちが多いため、自然に墓地に舞い降りることも。大型生物やトークンが多く、全体トランプルは貴重……とも思いますが、速攻付与の「憤怒」の方がえらいかもしれません。

○《アルゴスの庇護者、ティタニア》 (3)(緑)(緑) 神話レア 5/3
 ETBで墓地の土地を1枚リアニ、土地が戦場から墓地に落ちると5/3エレメンタルトークンを生成。
 ユウマと比較して、土地を選ばない分「戦場から」とついていたり、5/3でもキーワード能力がなく、一長一短。ただ、エレメンタルという点は「怒りの座、オムナス」とシナジーしたり。

《肥えた緑甲羅》 (3)(緑)(緑) レア 4/6 到達
 土地が10以上あると全体に+2/+2修正。タフネスが大きいクリーチャーが出るたびトップを見て土地ならタップイン、それ以外でもドロー。
 「ゼンディカーの報復者」と組み合わせると大変なことになるので入れていますが、思いのほかタフでかの子が少なかったなぁ。

《野生の魂、アシャヤ》 (3)(緑)(緑) 神話レア */*
 パワタフは土地の数。自分のトークンでないクリーチャーが森・土地に。
 cEDHでも活躍している子。挙動が難しく、いろんなことが起きるので好きカード筆頭です。具体的には、こいつを生かすため(以下略)
 このデッキにも土地シナジーを狙って入れましたが、以前入れていた無限頑強をはずしてクリーチャーの出入りが減ったので、以外にも重要キーカード、ではなかったりします。アシャヤ君……。

○《ゼンディカーの報復者》 (5)(緑)(緑) 神話レア 5/5
 ETBで土地の数だけ0/1植物トークン生成。上陸で全植物に+1/+1カウンターを乗せられます。
 緑甲羅と合わせると、場にある土地分ドローできて土地ならタップで出せて、その分+1カウンターまで乗るので一気に大騒ぎに。自身は単なるエレメンタルなので自分を強くしません。

○《怒りの座、オムナス》 (3)(赤)(赤)(緑)(緑) 神話レア 5/5
 上陸で5/5エレメンタル1体生成。本人かエレメンタルが死亡するとどこかに3点飛びます。
 エレメンタルを増やすティタニアと相性がよく、「全除去したらオムナスが怒りますよ」と言えるかも。効果見ると削り台欲しくなります。

○《ランブルウィード》 (10)(緑) レア 8/8 警戒、到達、トランプル
 墓地の土地の数だけコスト減。ETBで場のクリーチャーすべてに+3/+3トランプル付与。
 正直、購入当時は「このカードいつ出せるんだ……」と思っていましたが、墓地が肥えた後半は簡単に投入でき、本家踏み荒らしより安価に唱えられることも。速攻がないので自分でいけないのはちょっと残念。
 いや、そりゃ孔蹄のビヒモスの方が偉いけど高いんですよ!!!

インスタント・ソーサリー

《剣を鍬に》 (白) アンコモン インスタント
 クリーチャー1体追放、そのコントローラはパワー分のライフ回復。
とりあえず入るんじゃない?、という助言の元入れています。

?《夏の帳》 (緑) アンコモン インスタント
 ターン中呪文を打ち消されず、自分と自分のパーマネントに青黒呪禁。ついでに青黒呪文を使った人がいたら1ドロー。
 とりあえず入るんじゃない?、という助言の元入れています。青黒系の妨害は相当飛んでくるので入れておくと安心ですが、結構高いなと買うのをためらった1枚です。

《毒を選べ》 (緑) コモン ソーサリー
 各対戦相手に、アーティファクト・エンチャント・飛行クリーチャーいずれかを生贄に捧げさせるソーサリー。
 タイミングは難しいですが、各対の割にヘイトベアを狙い撃ちできることも多く、意外に活躍する印象です。

?《壌土からの生命》 (1)(緑) レア ソーサリー
 墓地から土地最大3枚手札に。ドロー置換して手札に入る発掘3付き。
 デッキ内最重要カードの一角。土地リアニがないとマナ基盤が先細るため、手札に土地をキープできるキーカード。墓地に落ちても発掘で置換して墓地を肥やしてくれる。何なら墓地肥やし用に空打ち→ドロー置換→空打ちでも十分。唯一残念なのは、1枚が結構高いこと。ぐぬぬ。

《英雄的介入》 (1)(緑) レア インスタント
 ターン終了まで自分のパーマネントに呪禁破壊不能付与。
 ゴールまで走る前に飛んでくる妨害をよけるだけでなく、自分の全除去から守ってアドバンテージを確保したり。プレイヤーにも呪禁ならなぁ……。

△《自然の詠唱》 (1)(緑/白) コモン インスタント
 ファクトやエンチャを1つ破壊。
 置物破壊はいくつ入れてもいいですが、これである必要は特にないです。

○《セヴィンの再利用》 (2)(白) レア ソーサリー
 墓地から3マナ以下パーマネントを戦場に。(4)(白)フラッシュバックもちで、その時は2枚リアニ。
 直接戦場に出せるのは大変えらく、2回使えるのも優秀。3マナ帯が混んでるので、よりありがたい。

《耕作》 (2)(緑) アンコモン ソーサリー
 ライブラリから基本土地2枚サーチ、1枚ハンド1枚タップイン。
 土地がキーカードなので、超重要カードの一角。2枚別の土地でよいので、色事故防止にも寄与します。デッキ内の基本土地が少ないため、使うタイミングにはちょっと注意が必要。

《力の顕示》 (1)(赤)(赤) レア インスタント
 スタックに乗っているインスタント・ソーサリーを望む数コピーし、新しい対象を選べるインスタント。自身はコピーされません。
 これも好きカード筆頭。3マナダブシンでちょっと構えにくい大きさですが、混戦時にすごい化学反応を起こします。
 自分に飛んできた単除去や打消しを増やして消したり曲げるだけでなく、他人の除去→打消し→打消しといった応酬の上からかぶせると、「結局どっちの言い分を通します?」という駆け引きが可能に。自分のでかソーサリー(大オーロラとか見事な再生とか)をコピーしてもいいかも。

?《ハルマゲドン》 (3)(白) レア ソーサリー
 すべての土地を破壊するカード。
 このデッキだと土地破壊からの復帰が容易である場合が多く、相対的にすごいアドバンテージを稼げます。ただ、これを解き放つと、「こいつのデッキ、ゲドンいるぞ」と、親が出ベソと暴露された時のような謎の辱めを受けることがあり、使用には細心の注意が必要です。
 入手時は安く抑えたはずですが、高めのカードではあります。

《恭しき沈黙》 (3)(緑) コモン ソーサリー
 すべてのエンチャ破壊。森をコントロールしていれば「各対に6点回復」で打てるピッチスペル。
 ピッチスペルがあるとデッキレベル上がりますよ……という助言の元追加。自分で起きたいエンチャも多いので、場面を選ぶ必要がある。
 いや、そりゃ活性の力の方が偉いけど高いんですよ!!!

《見事な再生》 (3)(緑) レア ソーサリー
 墓地の土地をすべてタップで戻す。
 ソーサリーなので打消し耐性は低め。それでも、散々土地を削って暴れまわった後に出ると案外通ったりします。墓地土地リアニ圧枠その3

《神の怒り》 (2)(白)(白) レア ソーサリー
 すべてのクリーチャーを破壊し、再生されない。
 全除去入れてないんですか。という助言の元追加。追放でなく破壊なので、刺さらない場面や輝く場面が。とはいえ、通せる全除去って「みんなつらいけど、あいつを止めるために我慢ですよね……」で出ることが多く、良くも悪くもつらい顔して出す印象のカード。

《大オーロラ》 (6)(緑)(緑)(緑) 神話レア ソーサリー
 全プレイヤ―、手札と場のパーマネントをライブラリに入れて切り直し、その数分カードを引いて、土地だけはその場で出せます……というカード。
 面白そうなので入れては?という助言の元追加。9マナで場をめちゃくちゃにする。混戦状態なら結構「面白いから通してみるか」と言ってもらえる印象。「起源の波」を打ち消された後にこれが飛び出た時の顔がよいです。

○△《激変の試掘》 (X)(赤)(赤) レア ソーサリー
 全クリーチャーX点ダメージ、砂漠から出たマナ分宝物生成。
 調整可能な全除去の一環として。デカ物の多い緑基調デッキだと、結構盤面を好みにコントロールできるかも……と思っていますが、砂漠土地が中途半端なのであんまり刺さったことがないです。

《ナヒリの石成術》 (X)(赤)(赤) レア ソーサリー
 土地をX個生贄にし、その分、ドローとタップで追加土地セット権。
 土地リアニ可能だと、純粋に土地が墓地と往復してドローだけ発生。その分上陸や土地削りが発動……と思って入れています。ここまでの大技が決まることは多くないですが。

《起源の波》 (X)(緑)(緑)(緑) レア ソーサリー
 デッキトップをX枚公開、Xマナ以下のパーマネントを望む数だし、残りを墓地に。
 これも好きカード筆頭。X=10以上で通ったら、大体盤面を掌握できる印象です。当然マストカウンターなので打消しが飛んできます。結果的に、確定で除去を吐かせる、みたいな使い方になってしまう気がします。
 いや、そりゃ破滅の終焉の方が偉いけど高いんですよ!!!

エンチャント

《即時換装》 (白) レア オーラ
 瞬速でクリーチャーや機体につき、搭乗5を持つ機体アーティファクト以外のカードタイプを失わせます。
 クリーチャーをアーティファクト化する単体除去として、他人の殴り系統率者に掛けて動きを止めたり、単純なコンバットトリックにも使えます。
 ただ、このデッキでの採用は「献身のドルイド」との無限マナシナジー。アーティファクトなら何個-1/-1カウンターが乗っても大丈夫。インスタントで出るのでタイミングを選べ、召喚酔いから解かれる点もよいです。

《衝撃の震え》 (1)(赤) コモン 
 クリーチャーが1体場に出ると各対戦相手に1点。
 簡便な効果から出される強い圧。置いたターン中に割られることも多い印象です。クリーチャー出し入れシナジーがもっと多いと生えるカードですが、上陸虫が4体・8体・16体……のルートで十分でしょう。これコモンっておかしくないですか?(3回目)
 いや、そりゃ鍛冶の神、パーフォロスの方が偉いけど高いんですよ!!!

《イトリモクの成長儀式》 (2)(緑) レア
 ETBでデッキトップ4枚からクリーチャー1枚を公開して手札へ。終了ステップ時クリーチャーが4体以上いると裏面土地「太陽の揺籃の地、イトリモク」に変身します。
 廉価版ガイアの揺籃の地。他の緑デッキ同様、クリーチャーが並びやすいので、裏返って活躍しやすいです。実は割られても、タイタンやセヴィンなどで3マナリアニできるグループにいたりします。

《ドライアドの歌》 (2)(緑) レア オーラ
 パーマネントを無色の森・土地にするエンチャント。
 通ると処理しにくい除去なので、エンチャントに触れない色の統率者をロックすると強いですが、「困ったら本体を除去すれば止まる」と言われて全面戦争になる場合があり、注意が必要です。(2敗)

《守護者計画》 (3)(緑) レア
 トークンでなく、同名カードが自分の場や墓地にないクリーチャー場に出た場合、1ドロー。
 EDHだと実質、獣に囁く者や始原の賢者とほぼ同義。エンチャで除去に強くなり、リアニなど場に出ただけで発動する分偉いかも。

《砂漠の交戦》 (3)(緑) レア
 砂漠が生贄に捧げられたり、手札やライブラリから墓地に落ちると、終了ステップ開始時に場に帰ってくる。自分の戦闘開始時に砂漠が5個以上あると砂漠の数だけ1/1速攻戦士トークンが出る。
 前半の能力が強烈。土地の削り手段があると、エンド時に勝手に帰ってきて上陸をいっぱい誘発する。「砂丘の詠唱者」がいると、土地すべて砂漠に変えてくれて大変なことに。これがオリカってやつなんですね。

○《ドミナリアの大修復》 (3)(緑)(緑) レア 英雄譚
 Ⅰ・Ⅱが2枚切削して墓地のクリーチャー1枚を手札。Ⅲが墓地の土地をすべて戦場に戻し、それ以外の墓地カードをライブラリに戻して切る、という豪快な英雄譚。
 墓地のクリーチャー回収が地味に偉いですが、5マナと重めなのでそれだけだと物足りなさがあります。Ⅲの墓地一新まで進ませてくれるかは運。墓地土地リアニ圧枠その3

《収納室/忘れられた地下室》 (2)(緑)/(3)(緑)(緑) 神話レア 部屋
 部屋エンチャント。左が墓地から土地プレイ可能。右はドアを開放したターン墓地から呪文を唱えられ、カードが墓地に行く場合追放される。
 ダスクモーンから始まった部屋エンチャントのうち、最もこのデッキとかみ合う超重要カード。3枚目の世界のるつぼで、限定ヨーグモスの意思を内蔵……とはいえ、右側は5マナ払ってから墓地に手を掛けるので、思ったほど派手な動きはしにくいかも。土地リアニ4枠目

アーティファクト

《ズアーの宝珠》 (0) アンコモン
 土地1つを生贄に捧げると2点回復。
 0マナで置ける土地の削り台。リアニ手段とユウマやティタニアを整えると、マナ出して削ってライフにしてトークンも出して墓地から戻して……とやりたい放題な状況になるため、余裕があったら割られる枠。最後どうしようもなくなった時、場の土地を全部削って粘ることも。

○《太陽の指輪》 (1) アンコモン
 1マナから無色マナ2つ生むマナファクト。有用性は説明不要でしょう。

○《終わりなき時計》 (2) アンコモン
 タップで2枚切削。2マナと自身追放で、自分の墓地にある望むカードをライブラリに加えて切りなおせる。
 気軽に墓地を肥やせる。一時期、全員無限ドローでライブラリーアウト……という謎の勝ち筋を夢見ていて、その際のキーカードになったり。

○《彩色の灯篭》 (3) レア
 すべての土地がマルチカラーに。自身も好きなマナが出るマナファクト。
 色事故対策としてお世話になる。

?《世界のるつぼ》 (3) 神話レア 
 墓地から土地をプレイしてもよくなるアーティファクト。
 このデッキで初めて遊んだ後、「これ、世界のるつぼ入れたいですけど、高いんですよね……」と言われたカード。この枠はあればあるだけ良いのです。千円前後でこれが見つかったのは奇跡的かも。土地リアニ5枠目

《どん欲の角笛》 (3) レア 
 土地を1つプレイするたび、そのプレイヤーは1ドローする。
 全員セットランドで1ドローできるため、お祭りっぽい雰囲気になりしばらくは見逃されることが多い印象です。利敵に働くことも多かったり、土地セット権が増えてくると割られやすくなったりですが、全員にメリットがあるカードはなんとなく場が和んで好きかもしれません。

《世界の導管》 (2)(緑)(緑) レア
 墓地から土地をプレイできる。このターン呪文を唱えない場合、ソーサリー起動タップで墓地から1枚唱えられる。
 3枚目の世界のるつぼ。後段能力は、活用するのに少し工夫が必要。土地リアニ6枠目

《生垣裁断機》 (2)(緑)(緑) レア 機体 5/5
 攻撃するたび2枚切削。土地がライブラリから墓地に置かれたらタップで戦場へ。搭乗1。
 切削で落ちた土地が戦場に戻る、は思いのほか起きない印象ですが、やはり安心感があります。搭乗1で5/5というスペックも悪くなく、攻撃誘発の切削も自身の能力とかみ合っています。

土地

砂漠編

有用なもの、それなりのもの、微妙なものをまとめて紹介。

○《死者の砂丘》 無色、墓地に置かれたら2/2ゾンビ1体生成。
 墓地往復させるとゾンビが追加される砂漠。
《ラゾテプの採石場》 無色、タップクリーチャー1体生贄で好きな色、(X)(2)タップ砂漠1つ生贄で、墓地のクリーチャーを1枚追放し、そのコピーである4/4ゾンビトークン生成。
 ターン1回の削り台と、土地でできる実質リアニ。これもオリカ。

《乾燥地帯のアーチ道》 タップイン、場に出たら土地1枚手札に戻し、それが砂漠なら諜報1。無色2マナ。
《終わりなき砂漠》 無色、(2)タップで自分のクリーチャー1体追放、(4)タップこれを生贄で追放したクリーチャーを場に戻す。
○《屍肉あさりの地》 無色、(2)タップ砂漠1つ追放ですべての墓地追放
○《逆棘の辺境林》 タップイン、赤か緑、ETBで対戦相手1人に1点火力
○《擦り減った絶壁》 タップイン、白か赤、ETBで対戦相手1人に1点火力
○《クレオソートの荒野》 タップイン、白か緑、ETBで対戦相手1人に1点火力
○《サボテン保護区》 タップイン、土地から出る色、(3)でユウマだと6/6到達植物クリーチャーに。
○《ラムナプの遺跡》 無色、1点で赤、(2)(赤)(赤)タップ砂漠1つ生贄で各対戦相手に2点。

○《導路の塔門》 ETBで諜報1、無色、フィルターランド。
《敵意ある砂漠》 無色、(2)墓地の土地1枚追放でターン中このカードが3/4エレメンタルに。
○《不屈の砂漠》 タップイン、緑、(1)(緑)サイクリング。
○《シェフェトの砂丘》 無色、1点で白、(2)(白)(白)タップ砂漠1つ生贄ソーサリー起動で全クリーチャーに1ターン+1/+1修正。
○《ハシェブのオアシス》 無色、1点で緑、(1)(緑)(緑)タップ砂漠1つ生贄ソーサリー起動でクリーチャー1体に1ターン+3/+3修正。

その他土地

?《草萌ゆる玄関》 森・平地 諜報ランド ?
?《商業地区》 山・森 諜報ランド ?
 カルロフ邸から出てくる、タップインで諜報1回する土地。今でも、土地が諜報させてくれるだけで千円以上するの、ちょっと納得してないです。ただ、フェッチが多色持ってきてくれて効果ついているのは、実際優秀。土地が高い!

《梢の眺望》 森・平地 スローランド
《燃えがらの林間地》 山・平地 スローランド
 2つ以上基本土地を持ってないとタップインの2色土地。こっちもフェッチで連れてこれるので、中盤以降映えるかも。

○《統率の塔》 統率者の固有色出す
○《ジャングルの祭殿》 タップイン、赤緑白
?《ジェトミアの庭》 山・森・平地 タップイン、サイクリング(3)
 3色土地シリーズ。統率の塔が偉いのは別として、フェッチで持ってこれる3色土地も偉い。土地が高い!!

?《新緑の地下墓地》 緑黒 フェッチランド
?《吹きさらしの荒野》 白緑 フェッチランド
?《樹木茂る山麓》 赤緑 フェッチランド
 ライブラリから基本土地タイプを持つを探して、1点ダメージと引き換えにアンタップインしてくれる、通称フェッチランド。後半1点ダメが響いてきたりします。土地がめちゃめちゃ高い!!!

《舞台座一家の中庭》 基本山森平地探してタップイン、1点回復
○《クローサの境界》 タップイン、無色、(2)タップ生贄で森と平地1枚ずつライブラリからタップイン
 前者は基本土地のみだが1点回復。後者は実質3マナ1枚削って2枚タップイン。疑似フェッチとして優秀。後者は2枚持ってきてくれるのも偉い。

△《溺墓の寺院》 無色、(3)で墓地にあるこの土地タップイン。
 墓地に落としても3マナで帰ってくる!と思って入れましたが、今のところ活躍したことはないです。もっといい土地があるかも。

○《平地》 2枚
○《山》 2枚
○《森》 3枚

総括と今後の展望

 改めて振り返ると、60枚程度、+1万くらいかけて改造しているようです。
 ここまでの過程で、無限頑強(台所の嫌がらせ屋+キヅタ小径の住人+アシュノッドの供犠台orゴブリンの砲台)を入れてみたり、「赤霊波」や「幽閉」など対処カードを選んでみたり、紆余曲折があるため、見た目以上にお金をかけているかと思います。
 改造にあったっては、諸先輩のご助言のほか、EDHRECやMtgWikiなどのサイト、構築済みを改造してみた動画などなど、オンラインで情報収集ができるので、思った以上に安く変なカードを入れて遊べることが分かりました。

 何より、毎週の勢いでオンライン・オフラインでEDHをやりたい方が集まっている貴重な環境にあるため、少しいじってからテスト運転→テストを踏まえて改造→またテスト運転しながら助言をもらう、みたいなことをして、デッキを育てていただいた、ような感じもしています。ありがたい限り。

 ユウマデッキとしては、現時点で一定やりたいことは果たせており、値が張るタイプのカード(例えば「レンと六番」とか「死者の原野」とか)が何かの拍子に手に入った場合、少しずつ入れ替えていこうと思います。


いいなと思ったら応援しよう!