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ヴィクトリア・ベッカムとならジーンズについて語りあかせそう


こんにちは、サユリです。

今回はファッションデザイナーのヴィクトリア・ベッカムについて書いてみました。

デイヴィッド・ベッカムの妻で、三男一女の母としても、そしてもうとっくに昔の話ですが、もとスパイスガールズのメンバーとしても素敵な女性です。

彼女がデザイナーを務めるファッションブランド〈VICTORIA BECKHAM 〉は、どのお洋服も溜め息が出るほど素敵。シンプルながらも女性らしさを引き立ててくれます。

VICTORIA BECKHAM公式HPより
2023 Summer
VICTORIA BECKHAM公式HPより
2023 Summe


幼いころより洋裁の経験もあり、ダンサーとして、後にスパイスガールズとして、どういう素材やシルエットが美しく見えるかを熟知しているのです。

実は、スパイスガールズの時のヴィクトリアは、街中のブティックで買った、手頃な値段のLBD(リトル・ブラック・ドレス)を着ていたとのこと。

ポッシュ(気取り屋さん)のイメージにふさわしく、そのLBDをグッチ風に着回していたそうですが、ナオミ・キャンベルにそれを見破られ、意地悪くからかわれたこともあるとか。

そんなことまで赤裸々に自らのファッション史としてオープンにしているところに、わたしは彼女とお友達になれそうと、親近感を持ちました。

後にサッカー選手のデイヴィッドと結婚してからも、デートでは相変わらずノンブランドやジーンズをコーディネートしつつ、華やかな場所ではセレブらしいハイブランドもどんどん取り入れています。

つまり、ヴィクトリアはノンブランドもハイブランドも、両方を着こなす自らのスタイルを持っているのです。

そのファッション哲学は、個人的には、ある意味、ココ・シャネルと同じくらいでは?と思えてきます。

ちなみに先述のLBD、シンプルシックな黒のドレスはココ・シャネルの発明で、パンツスタイルで時代を変えたのもシャネルです。

シャネルはミニスカートとジーンズを嫌っていたそうですが、このアイテムについてはヴィクトリアこそが得意のアイテムで、当代一流のファッション哲学を持っています。

ヴィクトリア・ベッカムが2006年に出版したスタイルブックを見れば、彼女がどれだけ洋服への造詣が深いか分かります

特に、ジーンズについては、そのスタイルブックの中で、およそ26ページにも渡って展開しています。一般ユーザーして、またジーンズメーカーとのコラボデザインの経験に基づきながら、セレブのファッショニスタを超えた、驚くほどの分析力で書かれています。

ジーンズの章の見出し文は、こうです。

ジーンズはワードローブのバックボーンのみならず、脊髄で、胸郭で、一部の人には骨格になっている。

良いジーンズは、そのままヒップをキュッと丸く盛り上げる、つまりプッシュアップする補正下着にもなるアイテムとのこと。


このスタイルブックが出版されたのが2006年。〈VICTORIA BECKHAM〉のブランドがスタートした2008年よりも前に、すでにデザイナーとしての力量を証明していたことになります。

ただし、こちらの本は、ヴィクトリアのスタイルが好きで、トレンドではなく普遍的なスピリットを学び、かつ本気でデザイナーを目指したい方にのみ、おすすめします。

他のアイテムの章も、同じ熱量で書かれており、厚み2.5cmの豪華本に相応しい普遍的な内容になっております。

もともと、ヴィクトリアは幼い頃から洋服が大好きで、お母さんに洋裁を教わり、ノンブランドを工夫して着こなしてきました。ハイブランドの場合もスタイリストは使わず、自らスタイリングしてきたとのこと。

わたし自身も幼い頃に洋裁を習い、バービーの服は自分で作り、ノンブランドもハイブランドも経験してきたので、ヴィクトリアの言わんとすることは、良くわかります。

ヴィクトリアは、お洋服をモノではなく、ファッションというスピリットとして表現しているのです。

そこにセレブ御用達ブランドの価格がついてきているのですが、誤解を恐れずに言えば、彼女ならば、街で買ってきたシンプルなニットやジーンズやLBDですら、センス良く着こなせるはずです。

たとえ素足であっても、たとえ旦那さまからの借着であっても!

さて、わたしもスタイルアップ見せのジーンズにはこだわりがあるので、ヴィクトリアさまとならば、ジーンズについて、いつか徹底的に語り明かしてみたいと妄想しております。

お読み頂き、ありがとうございます。

ブランドを買わなくとも、身にまとえるオシャレ。
そんな小さなヒントになれば幸いです。

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