肩書きにしがみつくな！安宅和人に学ぶ“想定外”の楽しみ方
「名刺で生きるな。somebodyになれ！」
――安宅和人さんが語る、自分らしい未来の切り拓き方
みなさんは「就活」や「将来のキャリア」について、モヤモヤしたことはありませんか？ 私も学生時代、〝このまま普通に就職していいの…？〟なんて疑問ばかりでした。そんな迷える子羊（私含む）を導いてくれるヒントが、ヤフーCSO・慶應義塾大学教授であり、『シン・ニホン』の著者としても有名な安宅和人さんのお話にぎゅっと詰まっているんです。
今日はそのエッセンスを、肩の力を抜いて読めるようにまとめてみました。何かと噂の「マッキンゼー時代は死ぬほど働いた」とか、「博士号とるまでにどれだけ寄り道するの!?」みたいな話まで、じわっと笑えるネタも盛りだくさん。ぜひ最後までお付き合いくださいね。
苦学生だった安宅さんの華麗(？)なバイト遍歴
バブル世代にもかかわらず、「バブル？ なにそれおいしいの？」状態だった安宅さん。仕送りゼロで、大学の寮リーダー（寮監）やら引っ越し屋やら、引き受けるアルバイトはなんと幅広い。
寮リーダー時代: 若き受験生たちの世話＆人生相談担当。ここで人間の奥深さを知る。
いろんなバイト体験: 引っ越し、デパート内装解体、宅配便の仕分けetc. 「もうむしろ何をやってないの？」状態。
でもこの時期がのちの活躍にすごく役立っているらしいんです。「大学生のうちに、社会の裏側を覗き見るチャンスを大量にゲットできた」というのが大きかったのだとか。たしかに、宅配便の仕分けや解体工事って普通に生きてるとあんまり体験しないですよね。ちょっと楽しそう（重労働だけど…）。
マッキンゼー時代は「年間360日勤務」のハードワーク
大学院で研究漬けの日々を送っていた安宅さん。でもなんやかんやあって入社したのが、あの有名コンサル企業「マッキンゼー」。当時の安宅さんいわく、「ちょっとブレイクのつもりで入ってみた」らしいのですが、結果的には昼夜問わずバリバリ働くことに。
平日は朝8時～夜2時or3時、土日もフル稼働。
「イシューからはじめよ」な分析を駆使してヒット商品を生み出す。
体力的にギリギリでも、成果が出ると楽しくなっちゃう。
……なるほど、人は成果が出るとアドレナリンが出るんですね。しかし普通なら1年で倒れそう。でもご本人は「狂ったように働いてたけど、最高に楽しかった」とか言うんだから、夢中だったんでしょうね。
人生は「ご縁と愛嬌」＆想定外を味方にせよ
安宅さんの人生、常に予定外の展開が乱入してくるのが特徴。サイエンティストになりたくて修士⇒博士へ進むはずが、なぜかマッキンゼーに引き寄せられたり。その後、「やっぱ研究したい！」と今度は脳神経科学のPhDをとりにイェール大へ。気づいたらヤフーのCSOをやりつつ政府の委員会にも参加…あれ、いつの間にこんな偉いポジションに？
安宅さんいわく、「想定外の出来事は、宝の山」。普通なら避けたくなるような大変な仕事もガッツリ飛び込んでみると、新しい未来が開けるチャンスになるんだとか。
あと大事なのが「ご縁と愛嬌」。何をするにも人との出会いが鍵。めちゃくちゃヤバいほど優れた人に共通するのは、どこかチャーミングなところ。愛嬌最強説ですね。いやあ、世の中やっぱり人間関係が大事です。
「名刺で生きるな、somebodyになれ」
ここが今回の肝。安宅さんは、
「ジェネラルな会社員で終わってしまうのは、もったいない」
と力強く言います。
「会社にしがみつくんじゃなくて、何かひとつでも“これぞ自分の得意分野！”っていうものを育てて、社会にとってかけがえのない存在になってほしい」と。
「会社で働く」≠「会社員になる」
一流や専門性を持つ人（研究者・医者・アーティスト・起業家…）って、ちゃんと「世の中に価値」を出してる。だからこそ自分らしく生きられる。
組織の歯車として安定はするけど、自由や熱中を手放すリスクは大きい。
周りに「こんなはずじゃなかった…」って悩む人がいたら、安宅さんは「そもそも最初からわかってたでしょ…？」とツッコミたいらしいです。冷静に考えたらそうですよね。巨大組織の中で自分のやりたい仕事だけずーっとやれる保証なんて、どこにもない。
「呪いの言葉」なんて無視して突き進め！
最後に、「どうせ無理」「失敗するよ」みたいな“呪いの言葉”に縛られないで！と安宅さんは力説。挑戦しないまま過ごしてしまうと、いつまで経っても自分の人生を自分で動かせない。いやいや、「失敗してもいいや」ぐらいでトライすれば、思わぬチャンスが転がってくるかもしれないじゃないですか。
まとめると、
若いうちはいろんな場面でどんどんディープダイブしよう。
「名刺」で生きるんじゃなくて、自分だけの価値・得意技を育てよう。
想定外は怖いけど、むしろチャンス。逃げずに飛び込もう。
この3つが、安宅さんの“somebody”になるための秘訣。もし「自分には何もない…」と感じている人がいたら、それはむしろ最高に自由！ これからいくらでも挑戦できますからね。
何が呪縛になっているのか
安宅和人さんのメッセージを聞いていると、「こうしなくちゃ」「こうあるべき」という呪縛から解放される気がしませんか？ 人生何が起こるかわからないからこそ面白い。だったらやってやろうじゃないか！ と自然とワクワクしてくる。
私も以前は「ちゃんと就職しないと人生詰む…？」なんてビビっていましたが、安宅さんのお話を知ってからは、ちょっと肩の力が抜けました。バイト先でも勉強先でも、人生を面白くする要素は転がっているんだなぁって。
みなさんも、もし「なんかこの道でいいのかな…？」と感じていたら、一歩飛び込んでみませんか？ あるいは真逆に曲がってみるのもアリ。未来なんて思い通りにいかないから面白いし、自分が“somebody”になる道はきっとそこら中に転がっているはずです。
「名刺で生きるな、somebodyになれ」――この言葉、ぜひ胸に刻んでみてくださいね。