30代で住宅ローンを完済した理由をデメリットから考える
我が家は住宅ローンを30代で返済した
返済して2年が経とうとしているが、改めてその理由を書いてみたい
▶︎我が家の住宅ローン詳細
4000万円で建てた住宅のうち、3000万円のローンを組んでいた
そして、10年目の最後の住宅ローン減税をもらった翌月に完済手続き
銀行の抵当権も抹消し、39歳で我が家は晴れて無借金家計となった
ここからは、あえて住宅ローン繰上げのデメリット部分に触れながらそれでも私が完済した理由を書く
▶︎ローン繰上げのデメリット
1、繰上げ返済することで手元の現金が減る
ローンを返済することで、手元に金融資産がなくなるのはリスクだ
ここだけは本当に無理せず余裕をもって手元に残しておいたほうがいい
我が家の場合は、金融資産から借金を差し引いた純資産をいつも意識していた
完済しても、これだけあれば困らないという額が手元にあったことと
住宅ローンを完済するための資金を口座を分けて貯めていたため、住宅ローン控除が終わったタイミングで特にためらいもなく返済をすることができた
2、団体信用生命保険の効果がなくなる
これもよく言われる話
もちろん我が家に関しても例外ではない
しかし、私(妻)目線で見ると、よくあるご家庭とちょっと違うところがあった
それは、団信が私に掛かっているということ
つまり、私が死んだらローンはチャラになるが夫が死んでもローンは残る
奥さんや子どもために団信は残しておきたいというのは男性目線ではあるかもしれないが
私は、自分が残された時に借金が残ることを阻止したかった
よって、夫婦で健康に働けているうちに完済しておけば、危うくどっちが先に死んでも住める家はあるという目線で動いた
3、繰上げ返済をするよりも投資に回した方がいい
ごもっともである
1%以下の低金利で借りている借金を返済するよりも
そのお金で年利5%で投資信託運用した方が資産を増やすという意味では大正解だろう
しかし、借金というのは人によっては嫌なもの、自由を奪うものだ
住宅ローンは私の足枷だった
運良く年収がいい業界で働けているので、自分がこの仕事を辞めると家計に与える影響が大きい
だからこそ借金をゼロにして自由な身になった上で、この仕事を続けるか決めたいと思っていた
私は、投資で運用益を得るより、先に足枷を外す方を選んだ
実際、資産運用は同時進行でやっているので、どちらかの2択というよりローン完済に重きを置いたという感覚だ
▶︎結果、後悔はひとつもない
完済資金が貯まりきった時の喜びは忘れられない
そして完済して2年、私はまだこれまでの仕事を続けている
まだ教育資金を貯めるという目標はあるものの、借金がなくなったことで心にゆとりが出来た
その心のゆとりが、仕事にもいい影響を与えている
どうしても嫌なら辞めればいいという気持ちで働ける
YouTubeやブログ記事などは、「繰上げ返済はするな」という意見の方を多く見るし、その理由はごもっともだが
逆を選択しても悪くないよとここでは書きたかった
人間はなかなか合理的には物事を考えられない生き物だ
気持ちの問題が大きいと自分で感じるのであれば、返済を優先しても悪くはないと思っているし、実際そうして良かったと完済して数年経った今も思う
何一つ、後悔はしていない
あくまでも手元に余剰資金を残した上での話だが、同じように住宅ローンを早く完済したいなと考えている方にこの記事が届けばいいと思う