IL-6を抑制すると癌になる可能性があがるか?

【調べた背景】トシリズマブ(アクテムラ®︎)はIL-6を抑制する。IL-6と癌について調べた

【論文】IL-6 と癌細胞活性
https://doi.org/10.5648/jjiao.34.13

【論文の結果】IL-6は多くのがん細胞において癌細胞活性を高め、腫瘍形成と転移に関する重要なサイトカインである。

【対応】上記資料を参考にした。
現在、リウマチ学会の手引き、関節リウマチ(RA)に対するIL-6阻害薬使用の手引き  (2020.2.1)において「製造販売後長期フォローアップ調査最終解析結果11においてIL-6阻害薬の投与による悪性腫瘍発現への影響は示唆されていないが、本剤投与中に悪性腫瘍を認めた症例の報告があることから、現時点では、悪性腫瘍の既往歴・治療歴を有する患者、前癌病変(食道、子宮頸部、大腸など)を有する患者への投与は避けるのが望ましい。」とされている
TNF阻害薬も同様に手引きがあり、関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用の手引き (2020.2.1)
TNF阻害薬はその作用機序より悪性腫瘍発生の頻度を上昇させる可能性が懸念され、全世界でモニタリングが継続されているが、現時点では十分なデータは示されていない。今後モニタリングを継続するとともに、悪性腫瘍の既往歴・治療歴を有する患者、前癌病変(食道、子宮頚部、大腸など)を有する患者への投与は慎重に検討すべきである。
と、記載されている。

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