大切な親友といえる友達
私にはもかちゃんという大切な友達がいます。今日は彼女について書いておこうと思います。
もかちゃんとは小学校低学年で知り合いました。私は外で遊ぶよりも、休み時間に図書館や教室で、はたまた登校中歩きながらでも、静かに本を読んで過ごしているような大人しい子供でした。彼女はそんな私に声をかけ、一緒に外で遊んでくれたり、自転車で色々な場所へ遊びに行ったりしてくれました。しばらくの私たちのお気に入りの場所は、書店とマックでした。
もかちゃんはとても物知りで、私に色々な雑学を教えてくれました。なので家に帰ると母に、今日もかちゃんが教えてくれたんだけど、と毎日雑学を披露していた記憶があります。
しかし同じ中学校に進学すると、親や友達への反抗心が出てきてしまった私は、彼女を避けるようになってしまいました。彼女は私に避けられていることをとても悩んでいました。同時に私はグレた彼氏を作ってしまい、彼との遊びに明け暮れ、性格の悪い彼はもかちゃんを苛めました。一時期私は彼との恋愛に夢中になり、その事実に見て見ぬふりをしていました。あの時の私は大切な友達を傷付けるような大馬鹿ものでした。もかちゃんを慰めてくれていたほのちゃんに、「もかちゃんにはユリちゃんがいないとダメなんだよ」と言われて目が覚めた記憶があります。それ以降彼とは別れ、残りの中学校生活をもかちゃんと大切に過ごすことができました。
高校は別でしたが、それなりに集まる機会を作り、沢山遊びました。高校生になっても彼女に依存していた私は、高校の友達とのもかちゃんの写真を見ると、少し寂しくなったこともありました。
昔から来ているマックで一緒に勉強することも多く、高校卒業後の進路について考えなければならない時期、もかちゃんは大学には行かず、警察官になることを目指すと言いました。かっこいいとも思ったし危ない職業で心配でしたが、責任感の強い彼女にはピッタリだと思いました。試験のためのテキストを買って、頭のいい彼女は順調に勉強していました。
それでも結果はよくありませんでした。これからどうするのか連絡した時、彼女は併願のような形で受けていた自衛官になると言いました。警察官よりも辛く大変そうで、彼女にとっても未知の世界だったと思います。私は彼女が夢を諦めることに納得しているのかどうか確かめるために、後悔してないかと聞きました。
それに対して彼女は、そんなことを聞いてくれたのはユリちゃんだけだと言ってくれました。彼女の決意は、不安な中でもこれからの進路について考え、意を決して決めたことだったんです。責任感が強くてかっこいい彼女らしいなと思いました。私は全力で応援しようと決めました。
そして今に至ります。やはり自衛隊というのはいい意味で閉鎖的で、れっきとした社会人なので、お互いに学生だった時より会う回数は格段に減りました。もう少しで最後に会ってから一年経とうとしています。この冬、あるいは来年の春は絶対に会いたいと思います。
ここまで書いたのは彼女との馴れ初めですが、私は彼女とこれまで多くの時間を過ごしてきました。関係が悪くなったこともありましたが、悩みを打ち明けられる、楽しさを一緒に共有できるような大切な友達です。照れくさくて公には言えませんが、私にとっての親友は彼女だと思います。
これから大人になってもずっと関係を保っていたい、そう思える素敵な友達を持てたことにとても感謝しています。