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aikoを語る②

aikoを語る②
私の感じるaikoを語る第二弾。
album「秘密」の続き。
なんだかんだで、秘密は割と幸せなタイプのアルバムな気がする。

2曲目「二人」

1曲目のアウトローに連続させたまま 二人 のイントロが始まる。
凄い!助走をつけてどんどん加速していくよ!
靴を履いて、すぐにかけ出すような。当時CMにも起用されたくらい有名な曲なのです。

夢中になる前に 解って良かった
もう一度だけ手が触れた後だったら
きっとダメだっただろう 怖くなってただろう
止まらぬ想いに 止まらぬ想いに

ポップなメロディに乗せて歌う切ない歌詞。
片想いなのかな、という感じ。
aikoって切ない歌詞を明るく歌う、そゆとこある。

彼にハマる前に「これ以上好きになっちゃいけない」と気づいた何かがあったのか、「好きになって抜け出せなくなるのが怖く感じた」のか。

人を好きになる時の怖さというか、「どうしよう。好きかも。え?!いいの?!好きになるよ?!え、でもこれって…もう好きじゃない?!?!ひぇぇ!好きじゃん!うぎゃー!」みたいな。
おいおい、そんなこと考えてる時点でもう大好きですよ、あなた。みたいな。
だけど相手に対してはまだ到底踏み出せない…みたいな。

隣に座って声を聞いた
何が好きなの?何が嫌いなの?
今 こっちを向いて笑ったの?
あたしに向かって笑ったの?

だからとりあえず初めてみたのが、相手を知ろうとすること。出会ってまだ間もないのかな、という二人の関係性。
あるよね、「え?私に笑いかけてくれたの?舞い上がる…いや、自惚れだ、いかんいかん…」みたいな。

見つめられれば恥ずかしいけど
目を反らしたら気付かれそうだから
同じ様にあなたを見た 吸い込まれそうな瞬間

ハイ、サビです。
もうこれは、「好きってバレたくないよ、だけど私はもうあなたに吸い込まれそうになるくらい惚れてしまったんだよ」という自覚のある「好き」。
もう自分のこそばゆい気持ちに気づいているけど、頑張って見つめ返してみたんだね。は、恥ずかしい!

夢中になる前に解って良かった
あと5分そんな素振りをされたなら
きっと気付いただろう 怖くなってただろう
後に戻れない 刺さった想いに

あたしの背中越しに見てた
その目の行き先を 香るあの子の
甘い瞳を見ていたの?
甘い仕草を見ていたの?

2番目のAメロ。
…これは…完全に好きになってしまう前に、彼を知ろうとして、彼を目で追いかけていて気づいたことだね。
見てるのわかるよね。
彼の目線は「あの子」を見ていた、そう気づいてしまった、という切なさ。

これは夢か痛い今なのか 心震えてく嘘も伝って
あなたはあたしの時を止めた 帰りの道が見えない

「おいおい!どつしてくれるんだよ!好きになっちゃったのに!もう!ばか!なんで!私のこと好きにさせといて!好きな子いるんじゃん!どうしたらいいんだよ!!!」…を、とても綺麗な言葉に変えている。(笑)

「心震えてく 嘘も伝って」
叶わないと感じだから、好きじゃないフリをして、自分の気持ちを押し殺して接するのがとても辛かったのかな。

一緒に撮った写真の中に夢見る二人は写っていたのね
後ろに立ってる観覧車に本当は乗りたかった...
見つめられれば 恥ずかしいけど
目を反らしたら気付かれそうだから
同じ様にあなたを見た 吸い込まれそうな瞬間
吸い込まれそうな瞬間

「夢見る二人」
これについての解釈は1つじゃないと思ってて。これが面白いところ。

二人が、私と彼なのか、彼と彼の好きな子なのか。
私の解釈としては前者なんだけれど。

観覧車をバックに撮った写真は、二人で写っていたのか、みんなで写ったものなのか。だけどそこに「二人(私と彼)」が写っていた事実がある。
「あ〜あ、一緒に観覧車に乗ってデートしたかったな…」ボソッと写真を見て呟いているような情景が浮かんだ。

切ないなって分かりながらも、やっぱりすぐには諦められなくて、私はあなたに恋をしたんだよ、というラスサビ。

はぁ!切ないよaikoさん。ありがとう。
なんだろう。印象としてはあまり歌詞は捻ってないような気がする。
誰にでも経験のある片想いを、シンプルに描いた曲だと思った。

続く、「学校」

イントロが特徴的。強く押された鍵盤はチャイムを連想させるよう。
この曲のイントロ、ピアノスタートなんだけど転がっていくメロディが天才すぎる。
初めからいいな〜と思った曲じゃなくて、聴いてくうちに分かる曲。

通学を始めるところから歌は始まっているよ。
朝9時に家を出るのは遅い気がするけれど。
「雲が前へ進む、私も家を出る」
「トンネル抜けたら 雲が太陽に変わってた」
雲やトンネルを悩みや考え事だと捉えて、だけど学校へ向かっている間に気持ちも晴れてくる。

主人公はきっと高校3年生で、恋をしつつも、この先の進路も考えなきゃいけない。
「赤白青紫黄色」は体育大会のはちまきの色。
体育大会で輝くあなたを横目で追いかけながら、あたしは全力で今を生きるよ、というメッセージが込められているのかな、と感じた。


キョウモハレ

「学校」とは対照的に、ゆったりしたテンポの曲。
主人公は男の子。(かな?)
相手にずっと長い片想いをしてる曲で、もしかするとかつてお付き合いをしていて、別れてもまだ好きなのか、幼なじみなのか…な。
相手の気持ちが確実に自分にはないことを悟りながら、憂鬱な日々を過ごす主人公の心が映ってる。
この曲もとても好きだなぁ。


横顔

片想いの曲。
気がつくと好きになってめちゃくちゃ聴いてたなぁ。
彼の横顔に惚れ直す歌。とても好きな曲。解説はなし!(えっ)
幸せな片想いをしている時にきいちゃう、それだけ。(みじかっ)


秘密


このアルバムのタイトルとなる曲。
しっとり、だけど、力強く歌い上げるaikoさん。
ワタシほんとにこの曲好き。
aikoの曲でも別格に当たると言ってもいいと思う。どのジャンルにも入ってないかんじ。
曲の作りがすき。
大人しいバラードかと思えば、サビは強い。
盛り上がりがグンってくる。

ハルとアキ


わたしがこの曲を聴いて思い浮かべるのが、「古い街並みにある眼鏡屋さん」。どうしてだろう。
静かな歌。ひっそりと小さく繊細な歌。
2人の変化を描いている曲。お別れの曲。
aikoのマイナーコード大好き人間。

星電話


割とリズミカルでサビから始まる曲。
メロディラインが上がったり下がったりする。
音程もクリアなメロディではなく、マイナー使いまくり。
歌詞的にはお別れの曲というか、女の子が振られてしまったのかな、という印象。

「君を幸せにできなかったと言われた」
お付き合いしていたのかな。
彼は彼女の前で、無理していたのかな。

余談だけれど私、相手に
「君を幸せにできなかった」とか言われんの、ホントやだ。(笑)
それは私が決めることだよ、って感じじゃん。(笑)

「私に巻きつく 灰色の物差し くだらない」
がとても好き。余計なこと考えて巻きつく、測ろうとする物差し。
序盤では明るく気にしてないように振る舞うけれど……
このあとのCメロ。ここよ。
この女の子の弱さと気持ちをを歌ってる。
刺してくるね〜aikoさん!

恋道


遠距離恋愛です。
メロディから、1歩1歩歩んでいく感じがあるよね。
「呼吸で聞かせて 愛のほど」素敵。
この歌も好きだな。

距離はあるけど、遠距離を埋めるものはたくさんあるよっていう彼を想ってる歌。好きだなあ。

星のない世界


この曲も「秘密」と同じくらい、このアルバムのミソではないかしら。
この曲をにでてくる「あなた」のパワーはすごいんだろうな。「あなた」の癖もしらない間に移っちゃってる自分に気がつく。
過去も未来も孤独だと思ってた私にとって、あなたはすごい。「あなたの両手は毛布〜」なんです。

シアワセ


なぜこのシアワセのタイトルが片仮名なのか。
シアワセは人それぞれ感じ方が違う。
ひらがなでも、漢字でもなく、イメージを固定したくなかったから「片仮名にしたんだ」とaikoさんは言ってました。(曲発売当時のラジオより。)

ウミウサギ


深海にいるかのような深いところにあるような曲。サビにかけて、深海から、少しずつ水面に近づいていくような感覚。めちゃくちゃに心地良い〜。
ウミウサギって知ってる?生きる海の宝石とも言われているんだって。
ここに出てくる


「爪の間に隠れていた 夕方 オレンジ 星と砂」「君はあたし あたしは 君」「遠くの光 無数に星」


なんだろう。永遠を誓ってる2人、繋がり合ってる2人?一心同体のような曲。
とんでもない聴き心地だなあ

約束


ウミウサギからの約束。なんだろう。
この曲も、サビから始まる。
ゆったりとしたバラード。
aikoがライブ終わりでアカペラで歌う事もある曲。

Aメロから、夏の青空、グラウンド、石灰舞う瞬間…こちらも瞬間を切り取って繋げてるから情景が分かりやすい。
過去を回想しているように感じる。
今は会えない人との「約束」。
きっともう会えない人なのに「いつかまた会える日が来るでしょう」と言えること。

2番目は、冬から始まる。
時を経て1年を通した歌のよう。日々過ごしながら、素朴にも「あなた」を回想しながら過ごしているよう。

Cメロでは力強く歌うaikoさん


「声は散る 空に あたしを残して
桜色の 花火  朱色の コート」

これさぁ、春 夏 秋 冬、を意味してるのかな
一年中だよってことなのかな〜
空に向かって何かを叫んでも、虚しく消えてしまう。
いなくなった人なのか、別れた人なのか。
この余韻を含みながら聴き終える、この曲は「秘密」のラストとしてふさわしいのかもしれません。

長くなりましたがありがとうございました!


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