ウィークリーデザインのキセキ
只今、来年の手帳作りの真っ最中です。
日々、仕事、家事、育児をしながら、お昼休み時間や朝、夜の時間帯を使って、プロジェクトに参加しているみなさんと、準備を進めています。いやー、忙しい!
そんな中、手帳のウィークリーデザインを決める過程で、私が予想しなかったような展開が湧き起こりました。そして、最終的に、ほんっっとうに驚くようなデザインが決定したのです!
このデザインが生まれるまでの過程を、多くの方に知ってほしい!そう思ったので、書いてみたいと思います。
手帳をどうやって作っているのか、ご興味ある方の参考になれば嬉しいです。
デザインチームにジョイン!
「デザインチームにジョインしていただけますか?」
手帳の中身チームのメンバーの私に、ようこさんが声をかけてくださいました。
ようこさんは、今作っている「はろこみ手帳2021(仮)」プロジェクトを統括してるパワフルで素敵な方です。手帳を作ることになった経緯と、ようこさんについてはこちら。
デザインチームは、デザイナーのくみさんが担当してくださっていました。
私は今まで、逆算手帳、CITTA手帳、ジブン手帳と、様々な手帳を使ってきました。その経験をもとに、デザインについてざっくばらんに意見してもらえたら、とのことでした。
なるほど!これは、手帳のデザインに関わることができる貴重なチャンス。是非!と、デザインチームに参加させていただくことにしました。
ウィークリーデザイン、最初のたたき台!
手帳のウィークリーページとは、見開きで月曜から日曜日までの1週間の予定を書き込めるページです。
最初は、こんなデザインを手帳の中身チームで考えました。
みんなの意見を、ディレクションチームの京野さんが、ささっと図にしてくださいました。仕事が早く、みなさんの意見をまとめる力がすごい!
そして、これをもとに、デザイナーくみさんが、デザインを作ってくださいました。第1弾がこちら!
おお!イメージ通り!
これと、左側のフリースペースがもっと幅広の2枚が提案されました。
デザインチームのサポートメンバーに「このデザインをどう思いますか?」という質問が投げられ、みなさんのご意見が集まります。
多くのみなさんから
・左側のフリースペースは広い方がいい!
・下のフリースペースはなくてよいかも?
というご意見が集まりました。
そこで、作ってくださった第2弾がこちら!
左側のスペースが広くなりました!
リストボックスとフリースペースが両方用意されています。
リストボックスは、その1週間の間にやりたいことを書いておくと、その目標に意識がいくので達成しやすくなります。このリストボックスが事前に準備されているのは便利!
フリースペース、広すぎでは?というご意見
そんな中、左側のフリースペースが広すぎでは?というご意見が出てきました。印刷してみると、確かにちょっと広すぎかも。1ページの半分以上がフリースペース欄になっています。
また、リストボックスはなしでも、マス目があれば、自分でリストボックスも作れるのでは?というご意見もありました。
そこで、第3弾。デザイナーくみさんが、
・フリースペースを狭くする
・フリースペースは全てマス目
のデザインを作ってくださいました。
おお、随分変わった!
これでいいかねーという流れになります。でも、私には気がかりなことがありました。
本当にこれでいいのか。疑問からすべては始まった
たまたま、その日は私の仕事がお休みでした。第3弾のデザインになったとき、会話にサポートメンバーの方々の声がないということに気がつきました。
くみさんがたくさんデザインを作ってアップしてくださり、Trello(トレロ。プロジェクトを進めるツール)にコメントを書いてくださっています。けれど、特定の方のみにメンション(会話の通知)がいくようになっており、全体に届いていないように感じました。
また、このデザインは、私が手帳の中身チームで提案したものが原型であり、ジブン手帳のデザインを大幅に反映させたものになっています。確か、最初のサポートメンバーの方々は、フリースペース広めのご意見が多かったはず・・・。
本当にこれでいいの?
手帳を使うのは、幅広いみなさん。できるだけ、実際に手帳を使っている多くの方の意見を取り入れた方がよいと感じました。
これは、たくさんの皆さんのご意見を集めた方がいいのでは?
そこで、Trelloにコメントを投稿しました。
内容は、
・もう一度サポートメンバーさんにデザイン確認の声かけをしてみてはどうか
・フリースベースの広さ、形式(マス目のみか、リストか、両方か)、時間のスタートの3点について、聞いてみてはどうか
というものでした。
声かけしてOK!との声がでたので、サポートメンバーの方々に声かけして、今回のデザインを見ていただくことにしました。
この時点で、すでに本来は締め切り日であったということに気づく私(なんてこと!)。くみさんに確認すると、フローが変わったので大丈夫だが、近日中にはFIXしたいとのこと。
あまり時間がありません!早く確認せねば・・・!
分かれる意見と、混沌とするデザイン
サポートメンバーの方々に、時間的余裕がないことが伝わると、みなさんその日のうちにご意見くださいました。
これがまた、分かれる意見・・・!
どなたがどんな意見をおっしゃっているのかわかりにくくなってしまいました。そこで、Googleスプレッドシートに表を作って、ここに意見を書いていただくことにしました。
すると、綺麗にまとめてくださるなっこさん。集計までしてくださいました(素敵すぎる・・・!)
いろいろ集まったデザインをパターン化し、
A フリースペース広め+リストボックス&マス目
B フリースペース広め+マス目
C フリースペース狭め+リストボックス&マス目
D フリースペース狭め+マス目
の4種類で多数決をとることになりました。
しかし、ここでまた、ご意見が・・・。
今は、左側がフリースペースになっていますが、右側がフリースペースの方がよいのでは?というご意見です。
つまり、フリースペースの位置は、そもそも左側でよいの?という、ウィークリーページの根幹に関わるような疑問に立ち戻ってしまいました・・・。
なんと・・・。でも、確かに検討すべき項目!
これは多数決で決めるしかないのか、どうやって考えていけばよいのかなと思っていたところ、ちひろさんがコメントくださいました。
つまり、ビジョン型と価値観型で、左右どちらにフリースペースを置きたいかがわかれるのでは?というご意見です。
先に目標を目にしたい!という方は、ビジョン型。
振り返りながら出来たことを記録したい!という方は、価値観型。
人によって価値観は異なっているので、その価値観によって使いたいフリースペースの位置が違うということが、すごい発見でした!!
し、しかし、これはどうしたらよいのか・・・。
価値観が異なるならば、正解はなく、どちらに合わせるのがよいのかわかりません。
すると、ようこさんから提案がありました。
内容は、選択肢を
①左に狭いフリースペース(リストボックス+マス目)。主にTODO管理とし、それ以外の内容はウィークリー欄を活用
②右に広いフリースペース(リストボックス+マス目またはマス目のみ)
の2つにして、どちらか多い方にしてはどうかという提案でした。
なるほど!わかりやすい!
そこで、この2案で多数決をとることになりました。
ぞくぞくと集まるご意見。
さあ、デザインは①になるのか?②になるのか?
そう思っていたとき、デザイナーくみさんからコメントが入りました。
デザイナーくみさんの爆速・新デザイン!
「新パターン作成しました。両側にフリースペース有です。」
ええ?新デザイン?
両側にフリースペース有り?
一体どんなデザインなんだろうと、PDFを開いてみると・・・
な、なんと・・・・!両側にフリースペースが入っている・・・!
右側には狭めのリストボックス、左側には広めのフリースペース(マス目)があります。
まさに、目標を先に見たいビジョン型と、振り返りを可視化したい価値観型、どちらにもぴったり・・・!
これを見たメンバーから、続々とご意見が集まります。
「新パターン、よいですね!」というご意見が多数。
様々な手帳を使ったことのあるりかさんからは
「まさに私が求めていたフォーマット」とのお言葉!
みなさんのご意見をまとめてみると、多くの方が新パターンに賛成とのご意見でした。そこで、ようこさんからデザイン決定のお言葉!
ウィークリーデザインは、左側にリストボックス、右側にフリースペース(マス目)のある新デザインに決定しました!
知恵と熱意とご縁が紡いでいる手帳!
ウィークリーデザインが完成するまでの軌跡、いかがだったでしょうか。
私が振り返ってすごいなと思うことはいろいろあるのですが、3つ紹介したいと思います。
1.勇気をだして、コメントを発信してみた
個人的なことになるのですが、デザインはこのままでよいのかな?と思ったとき、たまたま私の仕事がお休みでした。ここで業務があったら、みなさんの意見を振り返ることは難しく、新デザインにつながることが難しかったかもと思います。
そして、勇気を出して、これでよいのかな?と声を出してみたこと。今更いっても時間がないし、申し訳ないし・・・。そういう思いもありましたが、本当にみんなの思いが入っているのか?と考えたとき、ここは主体的にコメントしよう、みんなの意見をまとめてみよう、そう思って、コメント投稿しました。
こうして、主体的に行動することって大事!と、今回のデザインを通して実感です。
2.デザイナーくみさんのデザインスピードがすごい
2つめは、デザイナーくみさんのデザイン作成スピードがすごい!ということ。お仕事しながら、育児しながら、その合間を見てこれだけのデザインを作ってくださっています。
しかも!ウィークリーだけではないんですよ。マンスリー(月間)、1年間、3年間、それにワークまであるんです!マンスリーには、はるさんコラムも入ります。
これだけの作業量にコミットしてくださっているのは、本当に感謝でしかない。だからこそ、私たちメンバーも、くみさんが作ってくださったデザインをちゃんとチェックして、自分なりの意見を伝えていかなければなと思います。
3.メンバーさんの声があってこそ、手帳が形作られている
最後は、メンバーの皆さんのサポート。この手帳は、メンバーの皆さんのご意見でなりたっています。ご意見がなければ、前に進むことができないんですよね。
それぞれ、みなさん、仕事、育児、家事などあって、とても忙しい日々を過ごされています。それでも、自分軸を作るための手帳を、しっかり作り上げたい!という思いがあって、自分の時間の合間を縫って、参加してくださっています。
そのときのコメントが、本当にそれぞれ光るものばかり!なるほど、そういう考え方があったのか!という気づきも多いです。まずは自分の意見を出してみるということは、とても大事なことだなと思いました。
以上、3つが、今回のウィークリーデザイン作りで感じたことです。少しでも手帳作りの熱意や思いが伝わっていたら、嬉しいです。
手帳は、こうしたウィークリーデザインだけでなく、自分軸を見つけるワークもあります。こうしたワークデザインについても、今後紹介できたらよいなと思っています。
はろこみ手帳2021(仮)は、10月上旬に予約開始予定です。引き続きnoteや、Twitterの「#はろこみ手帳」、「#はろこみ手帳2021」のハッシュタグで様々な情報を発信していきますので、是非チェックしてみてくださいね。
はろこみ手帳の裏側を知りたい方は、こちらも。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
完成を、どうぞお楽しみに!
※2020年9月21日追記
はろこみ手帳(仮)の正式名称が「自分軸手帳」になりました!
Twitterでは「#自分軸手帳2021」のハッシュタグを、是非チェックしてみてくださいね。
※2021年8月1日追記
自分軸手帳の公式HPができました!
自分軸手帳にご興味のある方は、是非ご覧になってくださいね。
自分軸手帳の公式noteもありますよ。