NIPT検査を受けるということ
ご無沙汰しております。
ちゃんと生きてます。笑
長いこと更新していなかったのはいろんな方が見ているからです。
私は不妊治療の記録のためにこのnoteを始めました。
このnoteで不妊治療をしている仲間と出会って、たくさんの情報や勇気をもらい、私の中でとても大切な時間でした。
不妊治療を始めて約2年、この度新しい命を授かりました。
約2年にわたり、不妊治療生活を経たからこそ、まだ不妊治療を続けている方の気持ちがわかるのです。
不妊治療を卒業した人の記事は、不快に思うこともあるだろうし、精神的に読むのは避けたいと思われることもあると思います。
だから沈黙を貫きました。
ただ、今回の記事は是非知ってもらいたい内容だと思ったので書くことにしました。
NIPT検査を受けるにあたって
8月某日、NIPT検査(出生前診断)を受けてきました。
NIPT検査は夫同伴が必須で、妊娠10週以降に受けられる検査です。
認可施設と無認可施設があり、私は分娩予定の認可施設で受けました。
大きな違いは、私の調べたところ、認可施設の方がケアが手厚い(先生談)、無認可施設は性別も同時にわかる、という感じです。
その他にも、認可施設は13/18/21トリソミーのみの検査ですが、無認可施設の方が他にもたくさん検査できるそうです。
また、もし陽性になった場合、認可施設では羊水検査は無料ですが、無認可施設の場合、別途費用がかかるらしく、そういう意味でも認可施設はサポート体制がしっかりしていると言えるのだと思います。
NIPT検査費用は、認可施設の病院はさほど変わらないと思いますが、無認可施設の方が若干安い印象です。
なお、年齢は出産時に35歳以上が対象のようですが、無認可施設では年齢は問いません。
(ここまで、あくまで素人知識で調べたレベルなので相違点があったらすみません。)
私の病院では、NIPT検査はネット予約で、通常の妊婦検診とは別枠みたいで、先生ももしかしたら知らない人が出てくるのかと思っていたのですが、出てきたのは主治医でした。
曜日固定でいつも木曜日に診てもらってるのに、主治医だから、わざわざ来てくれたのかなと思いました。
NIPT検査でわかること
1時間近く、カウンセリングを受けました。
正直行くまではカウンセリングとは?と思っていましたが、こんな内容でした。
①今回なぜNIPT検査を希望するのか?
②NIPT検査でわかる障害の内容をきちんと理解できているか?
③検査結果を受けて、その後は夫婦できちんと話し合っているか?
これらを聞かれて、私たちなりの回答をし、その後先生のプレゼン形式で、NIPT検査でわかる障害についての詳しい説明に入りました。
昔受けた生物の授業みたいな感じで、人間の細胞とは…から始まり、染色体異常について詳しい説明を受けました。
(文系の私には少し難しかったです…)
私は知識として、NIPT検査はダウン症のことしか知りませんでした。
他の13/18トリソミーについては、ドラマの『コウノドリ』で見た知識によると、長く生きられない?という程度でした。
実際その予備知識は合っていたようで、1年間生きられる子は10%にも満たないようです。
そもそも出産まで至らず、妊娠後期に死産になるケースも多いとのことでした。
いろいろ聞いていてなんだか悲しくなってきてしまいました。
実際にまだ結果が出たわけではないのに、自分がこの現実を突き付けられたような気がしました。
NIPT検査を受ける意味
なぜ今回NIPT検査を受けようと思ったのかというと、やはり年齢のことが大きいです。
今40歳で、出産時には41歳になっています。
ダウン症のグラフを見ると、35歳を境に格段にアップしています。
人数の比率で見ると、そこまでではないのですが、パーセンテージだけ見るとかなり右肩上がりでした。
どんな結果が出たとしても、私たち夫婦は受け入れる覚悟ができているつもりです。
なぜならこの妊娠は約2年間不妊治療を頑張ってきた集大成だからです。
どんな子が生まれてきても、それは私たち夫婦の子供に変わりないのです。
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、たとえ先天性異常があったとしても、それは私たち夫婦の宿命であり、命が短くても全うするまで見届けたいと思いました。
受ける理由としては、もし陽性判定が出た場合、出産前に心構えや準備をしたいから、というところです。
検査内容は採血のみです。
2,3本血液を採取されました。
お会計は23万円ほど。
病院によって多少違うと思います。
NIPT検査の結果
NIPT検査の2週間後、夫と結果を聞きに行ってきました。
この日までなるべく何も考えずに過ごしてきました。
結果を聞く前にあれこれ悩んでも無駄だと思うので。
受付を済ませ、呼ばれるのを待ちました。
いつもより待ち時間が長く感じました。
そして、ついに順番が回ってきました。
今回、先生は主治医ではなく、若手の男性の先生でした。
デフォルトなのかわかりませんが、先生は深刻な顔をしていました。
(これはもしかして…?!まさか…?!)
と思っていたところ、先生が口を開きました。
「結論から申し上げますと…」
(なんでちょっと溜めて言うの…早くして!)
「陰性でした。」
(なんだよー!やったーーーーー!!!)
という感じでした。
13/18/21トリソミーの陰性が99.9%保証されました。
(0.1%だけ誤診?もあるそうです。)
最後に…
ここでお伝えしたかったのは、単に妊婦健診の一環としての軽い気持ちで臨むのではなく、夫婦で悩んで話し合って、陽性になった時の心積もりもお互い納得して臨んで欲しいのです。
また、無認可施設の方が確かに一見安くて良さそうですが、しっかりとした認可施設で検査してもらうことをお勧めいたします。
私は医療従事者でも遺伝子研究者でもないので、ここに書いているのは素人知識でしかありませんが、この記事が何かの時に、お役に立てれば幸いです。