#10 『遠くから、娘へ』への想い

こんにちは！

ちびちび上げているイラストギャラリーも、
次が10個目となります。

(いつも暖かいスキ、本当にありがとうございます!!)

記念すべき10作品目に公開するイラストは、
私にとっても思い入れが強い作品なので、記事にさせて頂くことにしました。

絵の力 みたいなのを感じさせてもらった作品です。

———事の始まりは

ある日のお友達からの連絡でした。

「ラプンツェルが大好きな子のお誕生日に

絵をプレゼントしてあげたいんだけど、

それをNoire(私)に描いてもらいたい！」

…ほう🤔 (私でいいのか？)

と思いつつも

仲の良いお友達だし、
日頃からお世話になりまくってたので、

「遅筆なので、時間をくれるのであれば」

という条件で依頼を受けることにしました。

(早めに言ってくれてたので、無事その子の誕生日に間に合いました。)

その日から、何回か作戦会議(?)を重ね

・何に描くのか

・イメージは？

・お花なんかを埋め込んでみるというのは

・テーマは？

などを話し合い。

話してるうちに、
こんなに真剣にプレゼントを考えてあげるなんて
どんな子なのかふと気になったので聞いてみました。

「…実はね。」

その後 友達が私に話してくれた内容は、
この、これから作るプレゼントの意味を、
私が思っていたよりもずっとずっと大きくしたのでした。

(繊細な内容なので細かい部分は端折りますが)
内容はこうでした。

「先日、その子のお母様が亡くなってしまったのだけど、

「自分がもらってきたインフルエンザが引き金になったんだ」って

それからずっと自分のことをすごく責めてて。」

……。

そんな大事な。

そんな大事な！

そんな大事なことを私にお願いしてくれたのか！？

それまで、どんな風に書こうかなぁ♪
なんてのんきに考えていた自分を恥じる。

こうはしておれん

今こうしてる間にもその子は自分のことを責めてるかもしれないんでしょ

なんとも優しい子じゃないか。

うぉおぉおお

精一杯の気合いを入れて描くことを改めて決意。

そうして完成したのが、
このラプンツェルのイラスト。

素朴に描こうか、自分らしく描こうか、
など色々迷うところはあったんですが。

私は今回のテーマを

「娘を想い続ける母親」

にしよう、と考えました。

きっと空の向こうで、今も自分のことを責める娘のことを、一番悲しんでるのはその子のお母さんなんじゃないか。

私もこの時すでに自分の母親が他界していたので
なんだか他人事に思えませんでした。
残された側は、なにかと自分を責めるもので。

(私の母はお世辞にも「素敵なママ」ってタイプではなかったんですが、)

世の中いろんなお母さんがいるけど、

やっぱりほとんどのお母さんは娘のことを気にかけてるよな、と思うし、

そうであってほしい。
と願わずにはいられないわけで。

私自身にも投げかけるような感じがあったのかもしれません(今思うと)。

そもそもこのラプンツェル、私も観たことがありまして。(元々は“髪長姫”というグリム童話から誕生したものらしいですが)

あのウォルト・ディズニーの作品で、

人の身長よりもずーっと長い、魔法の髪を持つ主人公の女の子が、「毎年自分の誕生日になると必ず空に浮かぶあの灯りたちを、この目で見てみたい」と、旅に出る物語。

その灯りの正体は、「元々王女様の娘の誕生日に毎年飛ばしてお祝いしていたもの」でしたが、
ある日その赤ん坊が行方不明になってしまう。

その後も王女はずっと娘を想い続けていて、
毎年誕生日にランタンを……

——これだ！

描くのは絶対このシーンにしよう。

できるだけラプンツェルの世界観を壊さずに
そしてこのランタンのもつ意味と、美しさを。

今も絶対に娘さんのことを空の向こう、どれだけ遠くなっても想い続けてくれているであろうお母さんの気持ちを、一枚のイラストに込めて、その子に贈ってあげたい

そんな気持ちで描きあげました。

(もしかしたらラプンツェルも、あのランタンに詰まった母親の想いに惹かれたのかもなぁ、なんて)

そうして、無事この絵はその子の元に贈られたのですが、わたしからは絵だけで。
細かいコメントは控えさせてもらいました。

なにせ口下手なもので、このメッセージを一言では説明できなかったのもあり。(できないから絵で、なんですが)

幸い言葉はなくとも伝わったようで、
その後友達からその子が感謝してたよと聞かされた時には、ちょっぴり涙が。

今は自分のやりたいことを見つけながら、
前向きに日々頑張っているそうで。

もう、ほんと、よかった！！

(語彙力0)

(これからも遠い地で応援しております。)

やっぱ絵の力って、あると思います。

少ない言葉では表現しきれない世界。

それから最後に。

この件でもうひとつ思ったのは
「風邪もインフルエンザもバカにできないな」と。

他人事じゃーない。
みんないつかかってもおかしくないですから。
(実際昨年末自分がかかったときには約一週間寝たきりで本気でしんどかった)

頑張り屋さんほど無理しがちです。
熱が出ないパターンもあります。
体が痛い……もしや？ってときはすぐ病院へ。

(もう流行シーズンはすぎましたが)

てことでラプンツェル。
これを機に気になった方は観てみるのもいいかもしれません。
とても良い作品ですよ。(私も好き)

言葉だけでは、伝えきれませんが。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました😊

それではまた。

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