家畜化された動物はどうして似てくるのか?(テキスト版)
みなさん、こんばんわこんにちは!
ちょぼ先生です。
最近、近所のワンちゃんとブタさんの写真を見ていて、ふと思ったんです。「あれ?なんかちょっと似てない?」。鼻の形とか、耳の感じとか…。全然違う種類の動物なのに、どこか共通点があるんですよね。
実はこれ、私だけが感じていたことじゃなかったんです!家畜化された動物たちには、種を超えて共通する特徴が現れることがわかっているんですって!今回は、そんな家畜化の不思議と、最新の研究で明らかになった「神経堤細胞」という細胞のヒミツについて、わかりやすく解説していきたいと思います!
家畜化とはそもそも何でしょうか?
「家畜化」というのは、人間が動物の繁殖を管理し、人に慣れやすい性質を持つ個体を選んで交配させていくことで、動物を飼いならしていくことです。犬、猫、牛、豚、鶏…私たちが普段目にする動物たちの中にも、たくさん家畜化された動物がいますよね。
え?種が違うのに似てくる?家畜化された動物たちの8つの共通点
驚くべきことに、家畜化された動物たちには、種を超えて共通する特徴が現れることがわかっています。まるで「家畜化マジック!」と言いたくなるくらい不思議ですよね!具体的にどんな特徴があるのか、見ていきましょう!
体にブチや茶色の部分が現れます! モルモットやヤギ、ラクダなどに見られるそうです!
垂れ耳になったり、耳が小さくなったりします! 犬、ウサギ、豚、キツネなど、耳がピンと立っているイメージの動物も、家畜化されると耳が垂れてきたりするみたいです!
鼻づらが短くなります! イノシシが豚になったように、鼻が短くなるのはよく知られていますよね!
歯が小さくなります! イノシシの立派な牙と、豚の歯を比べると一目瞭然です!
従順な性格、幼体のような行動を示します! 犬が大人になってもじゃれ合ったりするのって、家畜化の影響もあるそうです!
脳や頭蓋骨が小型化します! オオカミと犬を比べると、頭の大きさが全然違います!
繁殖ができる期間が長くなり、多産になります! 鶏が毎日卵を産むのも、家畜化の影響の一つです!
尻尾がくるりとカールします! 犬のくるんとした尻尾、可愛いですよね!豚の尻尾もそうです!
ね?なんだか似てくるでしょう?全く違う種類の動物なのに!
キツネが犬みたいになった!?驚きの実験
さらに驚きなのが、ギツネを使った実験です!もともと警戒心の強いキツネなのですが、人懐っこい個体を選んで交配していくと、なんと犬のような外見と性格のキツネが生まれたそうなのです!尻尾を振ったり、ブチ模様が現れたり、垂れ耳になったり…まるで魔法のようです!
その秘密は「神経堤細胞」にありました!
では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?という話ですよね。最新の研究で、その秘密を握るのが「神経堤細胞」という細胞群であることがわかってきたのです!
神経堤細胞は、体の色々な部分を作る元になる細胞で、体の発生過程で色々な場所に移動していくそうです。家畜化によって、この神経堤細胞の動きや働きに変化が起こって、先ほど挙げた8つの特徴が現れると考えられているのです!
例えば、顔の形を決める場所に移動する神経堤細胞が変わると、鼻が短くなったり、耳の形が変わったり。毛の色を決める場所に移動する神経堤細胞が変わると、ブチ模様が現れたり…ということらしいです!
まだ謎もたくさん!今後の研究に期待!
ただ、なぜ家畜化によって神経堤細胞に変化が起こるのか、詳しいメカニズムはまだ解明されていないそうです。今後の研究で、もっと色々なことがわかってくるかもしれませんね!
まとめ:進化は面白い!
今回の話、いかがでしたでしょうか?家畜化によって、種を超えて動物たちが似てくるなんて、本当に不思議ですよね!そして、その背景に「神経堤細胞」という細胞が関わっているなんて、科学は本当にすごいです!
今回の話を通して、進化は本当に面白いなと改めて感じました!これからも、色々な生き物の不思議を追いかけていきたいです!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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