snsこわい
チェコの映画で、“SNSー少女たちの10日間ー”という作品を観ましたが、なかなか強烈でした。
12歳に扮した18歳の少女(女優)たちがsnsで投稿するとどうなるか(←ざっくり)をノンフィクションで撮影した映画。
Skypeの保留音が本気でトラウマになる怖さ。
冒頭、巨大な撮影スタジオを作るあたりは本格的過ぎて、クオリティ高いなぁ、と感心していたのは本当に最初だけ。
偽アカウントを作成したら、あとはもう児童への性的搾取しまくる大人のオンパレード。
正直ね、実際、自国でもこういう被害があるのは知ってたし、なんとなく予想ができていた、、、(悲しいことに。)
多分、jpnアニメってロリに描いたものが多かったり、敢えてその幼さにいやらしさを過剰演出する作品が少なくないこともしばしば。(もちろん、幼さの良さをノスタルジックに描いたり、成長するすばらしさを描いた作品も沢山ありますよ!)
それでも、この映画は実際観るとめちゃくちゃきつかった。
モザイクかけてもかけ足りないぐらい気持ちが悪い。不快指数がえげつない。(ちなみに、顔のモザイクのかけ方が独特すぎた)
正直、自分に子供がいたら見れない。。見たくない。
感情移入が半端ない。
子供への制限がめちゃくちゃ加速する。山篭りさせたくなるぐらい、SNSなんかやらせたくないって思ってしまった。
初っ端のやり取りから(性的な内容を)直球で投げてきたり、無断でスクショ撮ったり、送ってきたり、やりたい放題。
後半の方では、脅迫の仕方とか、そういう行為に及びたいけど、捕まりたくないのか、強要してませんよ~感を出すために「君のしたいようにするよ」、「君が決めてくれ」と判断を委ねさせつつ、「でも、僕は君のためにわざわざ(お金をかけて)来たんだよ」みたいな恩着せがましい言葉とか、まじか🤦♂️と、さぶいし、汚い部分が溢れ出しててしんどすぎる。
もちろん、映画としては現代の闇に切り込んだ内容で、実際に警察も刑事事件として取り上げるまでに至っているので、作品としてはここまで切り込むのか!と本当にすごい!!
現代のSNSの普及は正直、自分が保護者の立場になったときに防ぎきれないと思った。
自分の子供の機器に制限かけても、多分、好奇心旺盛な時期だから、制限がかかってない友達や友達の兄弟ので観たり、なんなら、一時的に解除して、見終わったらまた制限かける、とか高度な技を容易にしてきそう。
どうやったって見れてしまうのが、今の時代なんだよなあ。と改めて考えさせられた。
SNSを提供する場の制限や規制が必要だけど、広告収入(結局、マネー)を考えるとテレビより自由度が高いネットで規制を取り締まるのはしばらく先になりそうな気がしてしまう。
提供側に何かを求めるよりも、個々の危機管理能力をあげていくしかないのが実状だ。
親と子が一緒に学んでいくスタイルじゃないとまじで、追いつかない。一家に一台危機管理コンシェルジュみたいなのが必要。
なんだか、見えないゴールを探し続ける、ノンフィクションらしい映画でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?