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天皇杯決勝戦は実質、楽天VSメルカリ?プロスポーツ参入企業から成長業界を読み解く
先日、天皇杯決勝戦が行われましたね。ヴィッセル神戸VS鹿島アントラーズですが、この戦いは楽天VSメルカリでもあります。
楽天は、2014年12月にヴィッセル神戸を、メルカリは去年の8月に鹿島アントラーズを買収したからです。
フリマアプリでは、ラクマとメルカリ。モバイル決済では、楽天ペイとメルペイと事業上、競合している2社。
そう考えると、ヴィッセル神戸VS鹿島アントラーズは、運命的なものを感じますね。
余談ですが、元旦ということもあり、メルカリは天皇杯決勝戦に折り込みチラシを配布しています。
今年のメルカリの折り込みチラシ。
— 沢木恵太 OKAN代表 (@keita1014) January 1, 2020
「家族にメルカリの使い方とあなたの招待コードを教えると...」というしかけで、実家に帰ってるだろうユーザーを媒介にその両親世代を狙いにいってる。 pic.twitter.com/ZwKjwiUnCc
メルカリは去年もチラシ広告をやっていたので、費用対効果はあったのでしょうね。
シニア開拓と潜在層の掘り起こしが狙いです。ちなみに、チラシ広告のプロモーションを手がけたのは、GOのクリエイティブ・ディレクター砥川直大さんとのこと。
それを受けてか楽天も去年の6月のスーパーセールにチラシ広告をやっています。
今朝の朝刊に楽天スーパーセールのチラシが入っていた!!
— おしゃれセンタ (@obusever2) June 5, 2019
電話でネットショッピングのサポートをしてくれるらしい。 pic.twitter.com/m9nUDGGZxP
メルカリとの大きな違いはコールセンターに誘導しているところです。ネットリテラシーが低いシニア層を狙うためなので、理には適っていますね。
ただ、メルカリは、OKAN代表の沢木恵太さん(@keita1014)が言っているように、実家に帰っているユーザーを媒介にその両親世代を狙いにいってるので、あえてコールセンターは設置していないのでしょう。コールセンターを設置するのはお金かかりますからね。
Jリーグの経営方針でいうと、両社は正反対のようです。
ヴィッセル神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタなど、世界的スターを次々と獲得しています。一方、鹿島アントラーズは、大きな補強は考えていないとのこと。
また楽天の三木谷浩史会長はチーム強化に積極的に関与するものの、メルカリの小泉社長は、現場には口を出さない方針だそうです。
試合は2対0で、ヴィッセル神戸(楽天)が勝ちました。
まあ、スポーツにしかり、ビジネスにしかり、今は勝っても将来はどうなるか分かりません。
大事なのは勝ち続けること。もっというと生き残り続けることではないでしょうか。今後のヴィッセル神戸(楽天)と鹿島アントラーズ(メルカリ)の動きには目が離せません。
天皇杯で優勝したヴィッセル神戸は、AFCチャンピオンズリーグ2020の本大会(グループステージ)の出場権を獲得し、グループGに入ることが決まりました。
グループGには、アリババ率いる広州恒大がいます。
楽天VSメルカリの次は、楽天VSアリババということですね。
楽天、メルカリ、アリババの3社ともECをメインに成長しているIT企業です。EC業界がいかに伸びているのかが分かるのではないでしょうか。
昨年、EC業界の代表であるAmazonが時価総額でマイクロソフトを抜き、世界首位になったことからも、その勢い感じられると思います。
ちなみに、伸びてる業界に転職することは年収アップに繋がります。motoさん(@moto_recruit)の『転職と副業のかけ算』にて詳しく解説されているので、キャリアの参考になれば幸いです。
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