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私が「話を聴く」仕事を目指す理由
アメリカへ移住してから、コーチングの技術を学ぶため、ボランティアを続けました。
100名以上の方の相談にのり、今はコーチングを自分のお仕事にするために活動をしています。
こうやって、「話を聴く」仕事を主軸に置けるようになるまでは、マインドブロックとの戦いでした。
今日は、私が抱えてきたマインドブロックについて、共有したいと思います。
1.「話をすると、相手を傷つけてしまうだろう」
私は幼少期に、自分の発言で姉や母を傷つけてしまった恐怖心から、言葉を発せられなくなった経験があります。
後で知ったのは、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)という言葉でした。(参考サイト)
「自分は話をすべきではない。二度と意見を言わないようにしよう」
そう心に決めてから、大学に入るころまで団らんの場に順応できずにいました。
けれど、誰とも話さずに一人で生きていけるほど、強くはありません。
聴き役に徹して、人間関係を築くことを意識するようになります。
2.「自分には素質がない」
大学に入ってからは、多くの方のお話を聴くようになりました。
当時60代の祖母から、嫁ぎ先でつらかった思い出。
実習先のパートさんから、娘さんの鬱病への悩み。
個人経営している塾の先生から、孤独と経営難の不安。
NPOで犬猫の保護を行っている施設の館長から、命を捨てていく人たちへの怒り。
時間をかけて話を聴き、相手から「初めてこんな話を他人にしちゃった、長い間、聴いてくれてありがとう」と言われると、
自分の存在意義を示せた気がしました。
聴くだけで何も言葉を返せなかった私は、ミヒャエル・エンデの「モモ」を読んで、
「こんな力でも人の役に立つかもしれない」と、自分の存在を支えてきました。
また、カウンセラーとの出会いも、私の考え方を変えてくれました。
自己肯定感の取得メゾットを、身をもって経験することができたのです。
「聴く力をお仕事にしたい」
「自分が受けた自己肯定の喜びを、他の人にも提供したい」
そう考えたものの、「カウンセリングを受ける性格の人は、カウンセラーに向いていない」という旦那の意見に、
心理学を学ぶことも、カウンセラーを目指すこともせずに、心を閉ざしていました。
3.「お金もらうほどの価値がない」
ボランティアをはじめ、相手の話を聴いてみると
「人の言葉に向き合う」ことを求めている人が、たくさんいることに気付きます。
環境を活用させていただき、話を聴く経験を積むことで
聴くスペシャリストを目指して行動をはじめました。
けれど、自分の役割とお仕事を、結び付けることができませんでした。
ほぼ初対面の方と、長い時は2時間以上、向き合って悩みを聞き続ける作業をすべて無償で行っていました。
時差があるため、日本時間に合わせ、早朝に起きて対応することも多かったです。
1カ月も続けると、顔が欠けたアンパンマンのようになっていました。
それでも、お仕事として引き受けることをしていませんでした。
豊かな時間の過ごす資格、生活をする資格がないというマインドブロックから、
身体を押して無償で奉仕することに、自分の価値をおいていたからです。
「なんだ、原因は全部自分にあったんだ」
そう気づくことで、すっと気持ちが楽になりました。
今後、何を目指して挑戦したいか
「自分には話す力はないから、聴くことしかできない」
「自分は悩んできた身だから、素養がない」
「自分のやっている活動には、価値がない」
そういった思い込みは、すべて自分が作ったものでした。
そしてマインドブロックに気付いたことで、「では今後どう動いたらいいのか?」を考える必要性がみえてきました。
続きは次回にまとめたいと思います。
ここまで読んでくださって有難うございました!
アメリカへ移住し、ひとりでコーチを目指して奮闘しています。
応援してくださる方、コメントやサポートいただけると大変嬉しいです。
いただいたサポートは、コーチングの本を買ったり、シアトルでの日々の生活のプラスに使わせていただきます。
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