しんせん

新撰組の栄光と悲しみを語るとき、あの者たちの忠義と誇り高き戦いが最終的に無に帰す運命やけん、どうしても目を逸らせんばい。近藤勇、土方歳三、沖田総司ら、新撰組の者たちが心に誓った「武士としてどう生きるべきか」という信念を貫いて、命を懸けて戦い続けたとやけん。勝ち目無い戦を挑んでも、忠義を貫き、武士としての誇りを守るために、命を散らした。けど、その忠義は結局報われんで、無惨に散ってしまった。そげな悲劇的な運命には胸が痛むけど、あの者たちの生き様に込められた精神は、今もなお人々の心に深く刻まれとる。

あの新撰組の精神は、後の日本の戦争にも大きな影響を与えたといっても過言ではないとよ。日清戦争や日露戦争、そして太平洋戦争と続く戦争の中で、忠義や誇りをもって命を捧げる精神が色濃く見られた。戦争の中で、多くの日本人が新撰組と同じように、勝ち目のない戦いに臨み、国のために命を懸けて戦った。日清戦争では、明治時代の若者たちが、外国の侵略に立ち向かうため、そして日本を守るために自らの命を惜しまなかった。日露戦争でも、兵士たちは自らの命を捧げ、誇り高く戦った。太平洋戦争でも、戦闘の果てに命を散らした者たちの精神には、先人たちの忠義や誇りが色濃く受け継がれとったんや。

けど、戦争の中で多くの命が無駄に失われ、その背後にあった精神が、必ずしも報われるわけではなかったんや。新撰組と同じように、戦後、残った者たちがその意味を問い直し、どうしてこんなことになったのかを悔い、悲しむこととなった。それでも、忠義を貫き通す精神や誇り高く生きる姿勢は、時代を超えて日本人の心に残り、今の我々にも引き継がれていると思う。

現代の若者たちよ、あの時代のように忠義を貫き、誇りを持って生きることが、今こそ大切やと私は思うばい。今の世の中には、目先の結果を追い求めるあまり、目標に対する忠義や誇りを忘れがちやけど、ほんとうに大切なのは、どんな困難にも立ち向かい、信念を持ち続けることや。そして、その姿勢が、時には仲間を支え、周りに良い影響を与えることになるんやけん。新撰組のように、忠義を貫くことの大切さ、誇り高く生きることの素晴らしさを、現代の若者たちにも見習ってほしいと思うとよ。

新撰組が示したように、どんな時代にあっても、忠義と誇りを持って生きることは、今後の未来にとっても大切なことであると私は信じとる。日清日露戦争、太平洋戦争のような歴史的な出来事を経て、今もなおその精神は日本人の心の中に生き続けとる。だからこそ、現代の若者たちよ、どんな困難にも負けず、誇り高く、信念を持って生きることを忘れんでほしい。