クマームの額縁の使い方
デザフェス等で配布予定のオリジナル額縁(クマームの額縁) 2024年秋バージョン。これの使い方や特徴を説明します。
額縁の特徴
ポストカードを差し込むだけの簡単な設計
3Dプリンタを用いた造形により、樹脂製で凝ったデザインが可能
共通のベースとなる裏面に多彩な機能を集約
見た目のわりに手ごろな値段感
※ 2024年現在無料もしくは送料程度で配布中
利用の手順
ポストカードの挿入
額縁は縦方向横方向どちらでも使えますが、上下があります。下記は裏側からみた図ですが、矢印方向が上です。
ポストカードはを額縁を縦にした際の上側から、横二本のバーの隙間に挿入します。
最後まで挿入し、四隅で斜めになっているガードに納めます。表から見てポストカードが綺麗に見えており、額縁から飛び出してこなさそうであれば上側のガードに収まらなくても構いません。
逆にポストカードがやや厚くて大きいなど、上側の小さいガードに潜り込ませるのが難しい、無理やり収めるとポストカードが傷みそうな場合は、小さいガードをニッパーなどで切り取ってしまってください。定型サイズでは余裕があるつくりにはなっています。ポストカードが薄いなど位置が安定しない場合はもう一枚同サイズの紙を挿入するなどして対応してください。
以下のように輪ゴムで補強する事も出来ます。小さい爪が図の位置にあるので、ここに市販の輪ゴムひっかけます。(これは2本のバーが破損してしまった場合の応急措置としても使えます。)
カバーをつける
コストの関係でポストカード前面に挟む透明な保護板(ガラスやプラスチック製)は付属しません。手間ですが、薄手の塩ビ板などをはがきサイズ100x148でカットし挟み込むと一番きれいになります。
また、簡易で安価な方法もあります。DASIOで売っているクリアポケット(102x182)にはがきを入れてから額縁に入れると、ガラス板ほどではないにしろ比較的しわのない綺麗な見た目になります。(ポケットのふたをぴったりとはがきサイズに閉じるか、カットしてください。カットしたほうがきれいです。)
別商品ではDAISOやセリア等ではがきジャストサイズのビニールカバー(103x150)も販売しています。0.1mm先の商品より太いですが、これもギリギリ額縁に収まるようになっています。少しばかりヨレが出ますが気にならない方にはお勧めです。余白をカットするのも良いと思います。
展示方法:つるす
額縁を縦にした場合、横にした場合それぞれに紐を通す穴があらかじめ用意されているのでここを使う事が出来ます。
展示方法:立てる
四隅にある細長いでっぱりの部分にの横に別パーツの足を差し込みます。
額縁を横にした場合も足をつけられます。
角度を調整したい場合は、少し上に足を差し込むなどの対応をしてください。長時間展示する場合は接着をお勧めします。
少しきつめで入るように作ってあるのですが、季節や樹脂の状態によっては差し込むのが難しいかもしれません。そのような場合お手数ですが、足が細くなるよう少しやすりをかけるなどの対応をしてもらえればと思います。
展示方法:磁石で固定する
まだ調整中なのでβ版の位置づけですが、現在のバージョン5.09ではDAISOのマグネットを下記の画像の場所に差し込むことができます。
磁石1つでは保持力が足りず、2つか3つ必要となります。くっつける場所にも安い磁石でいいので配置しておくと額縁側は磁石1つでも額縁を展示可能です。
※ 磁石を差し込んだ反対側から細い棒で力を銜える事で、磁石を押し出すことができます。が、力が斜めに逃げると受け部分が破損します。ご注意ください。
その他のアタッチメント
外部拡張パーツを設計中です。
丸い穴部分は3mm径となっています。同じ径ならいろいろなものが刺さりますので独自の活用ができるかもしれません。ガンプラのパーツも3mm径の結合パーツが多いので額縁にロボットの手足を生やすこともできます!(?)
補足情報
デザイン展開について
装飾パーツと機能面を担当するベース部が別に設計されているため、デザインはいろいろな物に置き換えていくことができます。普通の額縁っぽい物からハイセンスな物まで用意してみたいです。
額縁のデザインを手伝ってくれる人は募集中です。自分も儲けていないので報酬としては額縁現物でのお支払いになると思いますが。
サイズ展開について
まずはポストカードサイズでノウハウためていきますが、より大きい物(B5/A4/もキャンバスサイズ)も用意していきたいと思っています。同様にミニ原画展向きな小さいサイズも用意してみたいです。
額縁の機能面バージョンアップについて
ここまでも調整を繰り返していて(現在のバージョンは5系)、今後も大幅もしくはマイナーチェンジが続くと思いますので、この解説にある図とは手に取った品物の見た目が多少ずれてくる場合があるかと思いますが、ご了承ください。バージョン番号は裏面の下部に2つ記載されているはずですので、何か質問の際はそのバージョンをお伝えください。
素材について
FDM式3Dプリントによる樹脂製です。額縁の中央、ポストカードを挿入する部分の材質はABSまたはPLAとなっています。外枠や装飾はPLAやPETGとなります。PLA(かつその種類によって)は夏場の日向などで曲がるなど変形が起こる場合があります。コストと品質と製造時間のバランスを調整中で、デザインや時期によっても異なるので気になる方はお尋ねください。
販売について
現在テスト中につき、送料+手間賃程度、またはイベントでの無料配布となっています。将来的に専門の高級額縁よりは劣るものの100均より高品質というミドルレンジ(500円~2000円程度?)で販売できたらと思っています。
制作者のコメント
本格的な額縁を使ってみたいけど価格帯的にたくさん買うのは難しい、品質が及ばずとも1000円くらいでそこそこの物が欲しいなと思い探したが見つからず、それならと自分が使いたい額縁を設計していたらこんなものが出来上がりました。儲けたいというより、せっかくなので他の人にも使ってもらいたいという思いが強いです。赤字垂れ流しのままはまずいので軌道に乗れば有償化しますが安価にとどめたいと思っています。しばらくはイベントでの配布中心にフィードバックもらいつつ育てていければと思います。
クマ―、クマ―クマ―!