【戦争のある日常】ヴァカンスは紛争地で?
今朝、休暇に行っていたドイツ人の同僚が戻ってきたので休暇楽しかった?って聞いたら、最悪よーって返ってきた。どうやらレバノンに行ったらしく、そこで銃撃戦が始まってしまったらしい
紛争地で働いている国連のスタッフは、その危険度などに合わせて数週間に1回、1週間国から外に出て休みがもらえることになっている。家族なども任地には連れてこれないし、普段の精神的な負担が大きいからだ。
そんな休暇を使ってレバノンの首都ベイルートに友人を訪ねて遊びに行ったら、銃撃戦が始まってしまい、日中外に出れなくなってしまったとのこと。
近所で銃を撃ちあう音が聞こえてきて、挙句の果てに停電が頻発して困ったらしい。
ただ、レバノンという国は今までに何度も国内紛争を繰り返していて、国民は慣れているらしく、夜は普通にレストランやバーは開いていて、停電を繰り返しながらもナイトライフは楽しめたらしい。
「こういうことさえなければ、海も山もあってご飯も美味しい、気候も良いレバノンはかなり良いところなんだけど」
とため息交じりにつぶやいていた。あんな状態でも楽しもうと外出する根性もすごいと思うけどね。
せっかく紛争地のプレッシャーから抜け出して羽を伸ばせるのにこんなことになるなんて…。
実はこれ、結構あるあるで、休暇先でクーデターやテロが起こってしばらく帰ってこられなくなるとか、たまに聞く。僕は幸いまだ経験していないが、コロナが始まった頃、休暇先から帰ってきた次の日にそこの空港が閉まったという、間一髪だったことはある。あと、逆に休暇の間に住んでいたところで銃撃戦が起こって休暇先の携帯に安否確認の電話がかかってきたことはあるけど。
休暇取るのも楽じゃないよね…。