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マルタ内でお引越し
先月末にマルタ内で初引越しをしました!
引越しの理由
会社の寮から新居に引っ越してから数ヶ月、家を見てみたい!というイタリア人の友人から「この家は600ユーロの家だ」と言われたことが始まりだった。常々思うがこういう時の忖度のない素直なコメントには助けられることが多い。私が同じ立場だったら、必死にいいところを探していただろう…
そんなコメントをもらってから、備え付けのテーブルで在宅ワークがしづらい(でも部屋が狭く新しいデスクや椅子が頼めない)、やトイレを流す時の水圧の弱さが気になる……などなど、入居から6ヶ月経ってるし、いい物件があれば引越しを考えてもいいかもと思える小さな不満が見え隠れし始めた。(恐らく友人の言葉に感化されたものだった)
のんびりと部屋を探す
今の家に小さな不満はあるが引越しは別に急いでいるわけではなかったので、のんびりとmarket placeを見る日々が続く。気になる物件があったときにコンタクトを取って、金額や立地などなどを比較……マルタは冬場は家賃が低くなる傾向があるので、引越しは冬、出来れば一時帰国前がいいな〜とふわふわと考えていた。
条件は、前回の記事とほぼ変わらず。今回は在宅ワークのことも考えて、部屋のスペースが広ければstudioでもいいかなと少し検討範囲も広げてみました。(前回の記事は、下記リンク先より)
いい物件を見つける
何件か見るもしっくりしたものや条件に合ったものは現れず、三か月ほどが経過したある日、その物件は現れた。
今回の物件探しで新しい試みとして、€1やFreeと書いてあるものにも出てる物件いくら?と聞くようにしていて、その物件も€1の表示がされていた物件だった。
設備や立地からして、確実に予算以上の物件である自信はあったものの、ダメ元にエージェントに連絡をしてみる。言われた金額は予算+€100だった。物件のレベル的にも想定範囲内だった。
家賃交渉をしてみる
経験上、この国は言ってみたもん勝ちの要素が大きい。家賃交渉が可能かを聞き、素直に予算は€850であると伝えてみた。
するとこの部屋のオーナーは交渉にも快く応じてくれるタイプだから交渉してみるよ!と二つ返事で返答がもらえた。レスポンスも早く、こちらの要望に応えてあげたいというのがひしひしと伝わるメッセージの数々に"当たりのエージェント"を感じた瞬間でもあった。
マルタは免許がなくても不動産仲介人がどうやらできるので、ハズレを引くと大変らしい。私のエージェントは書いてなかったが聞いたところquickletsに所属してる人だった。
家賃交渉にあたって、オーナーに君がどんな人かを紹介したいから教えてと言われて、ここぞとばかりに自分のプレゼンをした。
・日本人
・20代後半で1人で入居する
・iGamingで働いてる
・めちゃくちゃ最近就労ビザ(2年)を更新した
・マルタに一年住んでる
・パーティーしない、ペットなし
・掃除好き、物を大切に使う
過去にオーストラリアで2回引っ越し、マルタでも家探しをしたけれど"日本人"というのは本当に国際的な信頼度が高い。私自身もその信頼度の高さに応えたいという気持ちで家賃の支払いや部屋を返す時は隅々まで綺麗にするようにしているけれど、そういう気持ちを持ってる人がたくさんいるんだと思う。
過去のオーナー以外に家を貸してる知り合いやらと話をした時も、「日本人は綺麗に使ってくれるし、物を壊さないし、家賃も遅れない。パーティーをして騒がしくもしないし、ドラッグとか危険なこともしない。だから同じタイミングで入居希望が来たら、日本人を選ぶよね。貸す側も安心できる。」と言っていた。ここまで信頼度の高さを上げてくれた過去の日本人たちには頭が上がらない思いである。
後、マルタでは比較的iGamingの給与は高いことは周知の事実なので、家賃支払いについて心配事がないよ!というアピール…そしてビザの更新については、まだこの国にいる意思があるという意思表示のために入れてみた。
家賃交渉の結果!
妙にドキドキしており、気分転換にバブルティーを飲みながらマノエル島で海を見てた時に€850でOKがもらえたと返事が来た。
物件見学の日取り設定の時は、他の人に取られたくない一心で仕事の休み関係なく、1番早い日にしてくれと伝えた。複数のエージェントが持ってる物件だと割と取り合いになるのでこれは結構大事だと思う。実際私はこの物件に出会う前に、日取りまで調節したものの当日の午前中にsoldになっちゃった…と別の物件で連絡が来たことがあった。
しかし今回の凄腕エージェントからは、「日程については安心してほしい。君の内見日を1番にする約束はしてもらった。オーナーがconfirmした日に来れる準備だけしておいて!」という力強いメッセージが来た。ひとえに信頼して馬鹿を見ることもあるが、この国で人を信じる気持ちを忘れたくない思いもあった…🤣
内見に行く
内見日の調整が完了した。オーナーが私に会いたがっていたようだが、仕事の都合で内見に同伴が出来ず、エージェントと2人で物件を見に行った。
エージェントと話している時、彼が過去に私の同僚の日本人の家探しの手伝いをやっていたことを知る。そしてオーナーが別の物件で日本人に部屋を貸しており、日本人にすごくいい印象を持っていることを聞いた。やはり日本人は強いのだと確信する。(また物件の内見後、偶然その同僚と会う予定があり話したところ、エージェントが凄腕であることは彼女も認めていた。)
新たな家は、アジアンスーパーまで徒歩5分、スリーマに続くメインストリートにも近く、マノエル島もすぐ目の前だった。メインストリート近くなのでバスがたくさん止まるバス停も近い。もちろん職場からも近く、立地は完璧だった。
部屋の作りもめちゃくちゃよかった。当時住んでた家は、one bed apartmentであり、リビングと寝室の間にはドアがあったもののstudioと言っても過言ではない小ささだった。新たな家は、リビングまで廊下があり、洗濯機がstorage roomに独立して置いてあったり、シャワールームも広い。
リビングにはソファーと大きめのダイニングテーブル。キッチンも広く、食器洗い機と明らかに1人用ではない冷蔵庫。思った以上に日当たりも良く、バルコニーがあるので洗濯物も干せる。
これで€850は普通に奇跡じゃんと思い、それをエージェントに伝えると「家賃交渉した自分も信じられんかったわ」とコメントをもらった。それくらい好立地好条件の物件だった。
入居意思表明✋
こんな物件に巡り会えることはないだろうと、もちろん即日で入居意思の表明とdepositの支払いをした。入居日は前の家が1ヶ月前noticeだったこともあり、多少被ったが物の移動がゆっくり出来たり、掃除に時間が費やせるなどなんやかんやのメリットを見出せた。
またこの家の入居日にエージェントがオーナーに直接会って契約書の読み合わせとご挨拶の時間を設けてくれた。オーナーが社長を務める事務所のオフィスまでエージェントの車で出向くという人生初の経験だった。
おじいちゃんオーナーは(話は長かったが、)気さくでとても穏やかそうな人だった。日本人はな…本当に信頼できんねん……うちの事務所にも日本人が欲しくて、会計士の知り合いおらんか?と聞かれ、今からマルタ大学でアカウンタントの勉強するねと伝えたら、それしてくれたらすぐ雇ったると謎のノリの良さを見せつけてくれたりした。
そして私の以前の家に辛口コメントをくれたイタリア人の友人に手伝ってもらい、引っ越しを終え、11月末から新生活をスタートさせている。
仕事柄、モニター2台とノートパソコンの計3台で仕事をしているが新居のテーブルはそれでも余る程度に広い…念願の在宅ワークも優雅にできた💻
今回の学び
大きな学びだったのが、€1やFreeの物件にコンタクトをする価値だったと思う。実際今の家はそれをしてなければ永遠に巡り会うことはなかった。
この話を同僚にすると、たしかにそこはspamっぽくて連絡したことなかった。と言っていたのでブルーオーシャンだったりするのかも。
今後マルタで家を探す人は、そういうところにダメ元コンタクトをしてみるのもいいのかもしれません。案外安かったり、家賃交渉ができたりするかもしれない。
一時帰国します!
そんなこんなで目標通り一時帰国前に新しい家を見つけることができ、数日後に清々しい気持ちで日本に5週間ほど帰国します!
一時帰国前に〜と思い、ふらりと1人でバレッタに行き、クリスマスマーケットでmulled wineを飲んだのですが、一年を振り返る機会にもなりエモでした…🥴
マルタで安全に楽しく生活できていること、ビザがスムーズにもらえて、お給料がちゃんと貰えていること、困った時に助けてくれる友人や同僚がいることなどなど、恵まれた環境を当たり前を当たり前と思わずに生活できた一年でした🙏
絶対抱かない感情だろうと思っていましたが、1ヶ月不在にすることに対して若干寂しさを覚えながら、私の財布を保護してくれたトルコ航空様に乗って日本に帰りま〜〜す👋