
なんで「らうどねす」なんだって、誰も聞いてこないけど。
先日、友だちに会った。
普通にご飯を食べて、お茶をしながら雑談した。その中で、noteで「らうどねす」というマガジンをやっているという話をした。友だちが応援してくれたらいいな、くらいの軽い気持ちだった。もう少し言えば、「らうどねす」を読んでみたいと言われればリンクを送るつもりだった。読者の少ないマガジンだから、こうやって地道に1人ずつ営業をかけていくしかない。
だけど友だちは「LOUDNESSってバンドあったよな」と怪訝そうな顔をした。「そういうの、勝手に使わないほうがいいんじゃないの?」と。
おれは焦った。読んでもいないマガジンを絶賛してくれとは言わないが、もう少し好意的な反応がほしかった。と、まあそのあたりの心情は置いておいて、以上が「らうどねす」というタイトルについて記事にしておくことにした経緯である。
今のところその友だちしか聞いてきていないけど。
友だちの言うように「LOUDNESS」というのは高崎晃率いるメタルバンドである。レジェンドに対抗する気はないから「らうどねす」とひらがな表記にした、というのはひとつの理由だ。「LOUDNESS」は、ボリュームをMaxにした状態が由来だと聞いた。高校時代に同級生から聞いた話だから、本当は違うかもしれない。ただ、おれはこのエピソードが気に入っている。
ひらがな表記にしたわけは、高崎晃の逆鱗に触れないようにするためでもあるが、むしろ英語をあえてひらがなにすることで、西洋かぶれの日本人らしさが伝わっていいのではないかと考えたためだ。
なぜ「らうどねす」なのか。なにがボリュームMaxなのか。今まで記事にあげたスメルボーイの絶叫やどきゅんパパの騒音(もしくは法律を無視したマイウェイの遵守)がそうだ。けたたましい「おれおれおれおれ!」のラッシュ。念のため繰り返すが、「おれおれおれおれ!」であり、「おらおらおらおら!」ではない。ジョジョは大好きだし、荒木飛呂彦に喧嘩を売るつもりは毛頭ない。
それはともかく、「らうどねす」なのはこの世界だ。
自己主張、マウント、ポジショニング、ただの絶叫。他人よりも少しでも上に行きたい。今よりも少しでも良く生きたい。このノイズだらけの世界に、そういうノイズを集めるささやかなマガジン。それが、この「らうどねす」だ。
友だちにも同じ説明をした。
「そのマガジンもノイズなんじゃないの?」
実際そうだ。それでもいい。おれはPANTERA世代なんだし、結局はノイズにまみれて生きていくしかないんだし。
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