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エリザベス ゴールデン・エイジ
これはよかった。
前作よりも大作感が出ていた。
前作ではケイト・ブランシェットが演じるエリザベスが、女王という立場と、ひとりの女という個人の間で揺れ動く様子が見どころだったのだが、今回はすでに頂点に上り詰めている。
前作のかよわさはないのだが、ケイト・ブランシェットはエリザベスを血の通った人間として演じており、見ごたえがあった。
周囲をかためる俳優陣も、やたらと顔の濃い渋い男たちで、ゴッドファーザーほどではないが、強面俳優の好きな小生としては満足度が高かった。
前作で気にいらなかった撮影も、同じ撮影監督にもかかわらず、かなり洗練されていた。CGというか、合成が妙な違和感を覚えさせたのは事実だが、まあ、それはよしとしよう。
他に気になった点としては、物語の流れが急というか、説明不足だと感じる部分もあった。たとえば、スコットランド女王の陰謀が明るみに出るシーンなどは唐突だったし、スペインとの戦いにおいても、どうしてそうなったのか、よくわからない。このあたりは歴史を知っていれば、説明不要な部分なのかもしれない。
とにかく、本作はケイト・ブランシェットの演技がすばらしい。神々しいまでの力強さと、人間的な弱さを違和感なく演じている。彼女の演技に不満を覚えたことはないが、彼女の、ここまで浮き沈みの激しい演技を観たのははじめてだと思う。
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