ネバー・エンディング・ストーリー
子供の頃大好きだった。今見てもやっぱり面白い。
いじめられっ子のバスチアンは、ある日いじめっ子に追われて本屋に逃げこむ。そこで店主が読んでいた本にひきつけられ、勝手にその本を借りていく。
学校の使われていない部屋に隠れて本を開く。
その本は、ファンタージェンという世界を舞台にしたファンタジーだった。
ファンタージェンは虚無の侵食によって存亡が危うくなっていた。
女王の病を治すことでファンタージェンを復活させることができるということになっており、治療法をもとめてアトレイユという勇者が旅に出る。
数々の危機にあいながら旅を続けるアトレイユを応援しているうちに、いつしかバスチアンは物語の世界に入り込んでいく。
本屋の店主は老人だったが、彼が「はてしない物語」を最後まで読んでいたらどうなっていたのだろうと思う。アトレイユは、女王の病を治すためには人間の子どもを見つける必要があるというミッションを与えられるため、本屋の店主が読者だった場合、人間の子どもは見つからないというオチになってしまう。
それはともかく、夢や希望といった、青臭い感情を恥ずかしげもなく訴えるこの作品。とても力がある。
CG技術は今の方が技術が向上しているが、映画の質としてはこちらの方が上だ。技術の向上は映画そのものの質を下げた。
人間に必要なのは、クリエイティブなのだ。技術を使うことではない。
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