007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
悪くはないが、小生の理解不足もあり、雑な印象を受けた。ダニエル・クレイグがかっこいいというのと、クリストフ・ヴァルツが出ているという以上の良さはなかったかな。
まず、ボンドが引退してマドレーヌ(レア・セドゥ)と旅行しているところからはじまる。マドレーヌとボンドのなれそめを忘れてしまったので、なぜ一緒にいるのかわからなかった。
ボンドは完全引退したようなのだが、スペクターに攻撃を受ける。車で逃走するのだが、実はこの車がボンドカーだった。なんで引退したのにボンドカーに乗っているのだろう。
スペクターは義眼の男がちょっとしたまとめ役のようだ。この男が、いつの間にかこの後半に出てくる今回のメインの敵の手下になっていた。いつの間に転職していたのだろう。
アナ・デ・アルマスも出てくるのだが、演技がへたくそで、ボンド映画がただのドタバタコメディになりそうだった。彼女は「ブレードランナー」の時はよかったが、その後メジャーな映画に出演するようになって、そのつどガッカリしている。その点レア・セドゥはさすがに演技力を発揮していた。
ボンドの土下座シーンがあるのだが、イギリス人も謝罪の時に土下座するのだろうか。
最後に敵の島にある基地を爆破するのだが、そこではものすごい毒薬を作っていて、池みたいになっている。あの毒薬が海に流れ込むと大変なことになるんじゃないかと思ったが、そこまで危険じゃないのだろうか。
Qは、シリーズ初期のころは若き秀才といった感じだったが、本作では年を重ねて、おっさんになっていて、寂しかった。小生も人のことは言えないが。
ボンド映画はいつも富裕層向けの商品カタログみたいな映画だと思っていたが、今回はそこまで広告っぽくなかった。ただ、監督はサム・メンデスがよかった。今回監督をつとめたキャリー・ジョージ・フクナガという人物はよく知らないが、とうていスタイリッシュとは言えない映像だった。
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