新宿スワン
一文無しで歌舞伎町にあらわれた龍彦は、真虎という男に出会い、スカウトの仕事につく。女に声をかけて風俗店を斡旋する仕事だ。
彼は自分がスカウトした女の子はかならず幸せにすると誓う。
彼の所属するスカウト会社バーストは敵対する同業のハーレムを吸収した。ハーレムには、秀吉という男がいた。彼は麻薬を扱っていた。
異変に気づいたバーストの関は知り合いの女をハーレムの男にスカウトされるようにする。女は潜入して麻薬ルートを遡り、麻薬販売の元締めに会う話をつける。約束の場所に潜んでいた関は、見つかり、半殺しにされる。
龍彦は、ハーレムの息がかかった店で、秀吉に出会う。
龍彦は、秀吉と自分の因縁に気がつく……。
風俗という世界で人を幸せにするという目標を掲げる男と、ビジネスでのしあがっていこうとする男。ふたりの物語を軸に、ビジネスのかけひきを描いています。
人を信じるって、裏切られる可能性がいくらでもある。それでも信じてしまう人は信じる。誰も信じないでビジネスに徹する人もいる。それが世の中というものですが、それでも人を信じて生きていきたいと思ってしまいます。
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